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株は心理戦(10月30日号)



日経平均株価は二番底待ち!

日米の株式市場は共に波乱の1週間だった。前号で「二番底を模索 下落相場は最終局面」としたが、底打ち感は未だ感じられず下落相場に歯止めが掛からないように見える。日経平均株価は、6月23日の高値33,772円89銭から10月26日の安値である30,567円61銭までの下落率約10.4%で、一番底を切らず下げ渋っているのはなぜか。しかし筆者の意見は、日本株に関しては30,487円67銭の一番底を切って二番底を付けた方が出直りは早いと見ている。チャート的には、一番底を切ったいわゆるダブルボトムからの反転攻勢の可能性が高いとみているが、一番底を切らない可能性も残されている。

NYダウ30種は直近の高値である8月1日の35,679.13ドルから27日の安値までの下落率は、約10.3%で日経平均株価と同程度だった。一方、ナスダック市場の下落率は上記の2指数と比べ大きく、7月21日の高値14,446.55ポイントから12,543.86ポイントまで約15.6%の下落率で、NYダウ30種と同様に三番底を模索する展開に入ったと見る。



「三段高下の法則」

NYダウ30種は既に底入れシグナル!?

ナスダック市場も同調の展開に!

それでは、底入れが何時なのかが大きな注目点だ。NYダウ30種は、既に27日で底入れしたと先読みします。「三段高下の法則」で見れば、上記で述べたように日足で8月1日を高値にして8月24日迄を下落第一波動。8月31日から10月4日迄を下落第二波動として、下落第三波動が10月6日の安値32,846.94ドルを下回る大きな陰線を25,26,27日の3日間を引いた。この下落第三波動において、下落第二波動の安値を陰線で割込み、そのあとの2日間が大きな陰線だと3本の陰線が底入れを意味する法則です。筆者は典型的な「三段高下の法則」に則った底入れシグナルが点灯したと先見します。NYダウ30種においては、30日月曜日から戻り相場に入るものと見ている。

ナスダック市場は、NYダウ30種ほど明確なシグナルではないが、3本目の陰線が2本目の陰線に包まれおり、はっきりと大きな3本の陰線を引いたとは言えないが、NYダウ30種が25,26,27日の3日間の陰線の下落率が約2.9%だったのに対し、ナスダック市場は25,26日の2日間の下落率が3.9%とNYダウ30種より下落率が大きく、ナスダック市場においても27日で底入れは完了したと見られるのではないかと考えている。

以上の想定が成り立つとすれば、日本株は30日に突っ込んだ安値を拾う好機とも。但し、個別では二番底を蹴って反騰に転じている相場巧者の銘柄もあり、底入れの如何は30日の週に明らかになる。

※この情報は筆者の個人的意見で、投資行動は自己責任でお願いします。

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