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株は心理戦(2023年10月10日号)
日米株式市場は当面の底値確認か?
自立反発から年末高期待
6日、注目されていた米国雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比33万6千人増加し、更に幅広い業種でも増加し市場予想の17万人を大幅に上回り、過去8ヶ月で最大の伸びとなった。
米国の株式市場は、この発表直後は下落したものの、売り一巡後はハイテク株主導で急反発し、ダウ平均は288ドル高、ナスダック指数は211ポイント高で引けた。
ここで10月2日の1週間を検証してみたい。週明け32,101円97銭で寄り付いたあと、30,487円67銭まで売られ反発。特に4日の東京株式市場は711円安と急落し、出来高が20億株を越え投げ売りも見られたようだ。5日には、米国の株高を受け急反発し3万1千円を回復した。
4日の株価急落を受け日銀は、通常のETF(上場投資信託)を701億円買い入れた。日銀のETF 買いは、3月14日以来で今年3度目だが、植田総裁になってからは初めてとなる。この日銀のETF 買いは、直近の平均株価の下限と見るべきだ。
米国の株式市場の底入れを辿ると、ダウ平均株価は日本株式市場と同様に、10月4日の32,873ドルを安値に反発し、33,407ドルまで戻している。ナスダック市場は、9月27日の12,963を安値に6日には13,431まで戻している。日米の株式市場は、底値を確認し自立反発に入っていると見られる。今後は、多少の波乱があっても買い向かう所と先読みします。
800円割れ買い推奨は的中か?
7014 名村造船所(835円)
10月2日付本号で「800円割れが買い場」と記したが、10月4日の786円まで売り込まれるが、6日には835円まで反発したことで、底打ち感が台頭している。日経平均株価が安値の日を底値にすることは、今後は日経平均の上昇と共に反騰に転じることができる。同銘柄が、現在の株式市場の流れを捉えた指標的位置にあるという意味では、相場巧者と筆者は感嘆した。
因みに、日経平均の直近の高値は9月15日で、名村造船の高値はその1週間前の9月7日だった。
買い材料は、10月2日付で記載しており参照を。
ウェルスアドバイザーは「強気」
目標株価レンジ3,500円~4,000円
3446 JTEC (2,469円)
高精度ミラーが国内外で新たな需要が盛り上がりつつあり、半導体製造装置メーカーやデバイスメーカーとの協議も進展。開発装置の採用から量産システムへと展開した場合、業績への貢献も大きい。
以上のことを踏まえ、ウェルスアドバイザーが新規投資判断を「オーバーウエート」(強気)とし、想定株価レンジを3,500~4,000円とした。
NISA、新NISA銘柄としても有望と見られ、長期的視野が臨まれる銘柄。
本号より、休日を除く週始めに発信予定。
※情報は筆者の個人的意見によるもので、投資行動は自己責任でお願いします