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株は心理戦(11月27日号)

日経平均株価は3万4千円台回復なるか?
月足は「新値4本足陽転」を示現


日経平均株価は、バブル後の戻り高値である33,772円89銭を、11月20日に5か月振りに更新した33,853円46銭を意識し、33,817円86銭まで戻すが戻り待ちの売りに失速し、更新するには至らなかった。日経平均株価は10月30日の30,538円29銭を安値に反発し、10.8%上昇して短期的には過熱感が警戒されていた。しかし、20日からの1週間の高値圏での揉みあいにより、25日移動平均線との乖離率が4.0%台に緩和されたことで、上値余地を探る展開が見えてきた。

今後の最大の注目点は、日経平均株価が3万4千円台を回復し、バブル崩壊後の戻り高値を更新するか否かにある。今週は戻り待ち売りと年末高を睨んだ買いとの綱引き相場が想定されるが、筆者は日経平均株価が新たなステージに入ったと先見します。その理由は、日経平均株価を月足で見ると7月からの陰線4本を11月の陽線1本で抜いたことになる。いわゆる「新値4本足陽転」と見ることができ、2009年3月に7,021円から反騰に転じて以来、月足のチャート上では初めての現象である。これは明らかに先高期待を表したもので、日経平※均株価は一段上のレンジに引き上げられるものと見られる。振り子が左右に等しく振れるように、株式市場もまた突っ込んだ分の〝倍返し“だ。

米国のインフレが鈍化し景気のソフトランディングへの期待感が高まり、日本国内では明年1月から始まる新NISAで投資環境の改善が期待される。更に、決算期を終えるヘッジファンドを含めた外人勢の動きにも注目が集まる。



前号で取り上げた銘柄を検証したい。

造船株

7014名村造船所 1,090円 → 1,066円

7018内海造船  4,570円 → 4,435円

7012川崎重工業 3,427円 → 3,458円  

7011三菱重工  8,470円 → 8,824円

7003三井E&S   486円 →  536円



海運株

9101日本郵船  3,798円 → 3,957円

9107川崎汽船 4,790円 → 5,195円

9104三井商船 3,881円 → 4,077円

その他の銘柄

9984ソフトバンク 6,073円 → 6,228円

5726大阪チタニウム 3,040円 → 2,961円

5401日本製鉄 3,440円 → 3,469円

一貫して海運株の戻りと造船株、そして日本製鉄を注目したい



※この情報は筆者の個人的意見によるもので、投資行動は自己責任でお願いします

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