日本よ!
東京都知事選の候補者たちの中に、
在日外国人への優遇策をやめたいという人がいる。
困窮している日本人がいるのに、
何で外国人のことを助けなきゃいけないの、
という意見のようだ。
しかし優遇策をやめたら、
そのお金が日本人に回るのだろうか。
だいたい、生活保護受給者に対してすら、
非難しているではないか。
よし、百歩譲って、金が回るとしよう。
では支援がなくなった外国人はどうなるのか。
職が無くなり、住処も追われ、金もない人たちが、
行きつく先を想像してみてほしい。
それこそ治安が悪化する恐れはないのか?
ヨーロッパでも難民による治安が悪化している。
だがそれは、難民が悪人出身なのではなく、
言葉の問題、職もない、金もないなど、
やはり困窮が原因なのだ。
だとすれば、外国人の支援を打ち切ったら、
日本も治安悪化する恐れがあるのではないか?
もしそうなったら、
その対策にコストはかかるし、
不安だらけの世の中になるし、
ロクなことがないと私は思うのだが。
よし、千歩譲って、
自分の国に帰れ、という主張を受け入れてみよう。
途端に、外国人たちに低賃金で働いてもらっていた仕事が回らなくなるのではないか。
つまり、日本の経済が至るところで不調をきたし始め、
やがて私たちの生活にも悪影響を及ぼすのではないだろうか。
それとも、仕事の口があいたということで、
喜んで、日本人がその低賃金の職場に殺到するのか?
あるわけない。
めんどくさい、きつい、大変なことを他人に押し付けている人間が、自分でやるわけがない。
人権だのなんだの、そんなことは言わない。
ただ、
気に食わないから、迷惑だからと、
追い出せという人たちに言いたい。
たぶん、そうしたらもっと困ることになりますよと。
あなたが損することになりますよ、と。
そして私は思うのです。
どうして切り捨てる発想しか出てこないのかなと。
逆に、活用するという発想があってもいいのではと。
たくさんやってきた人たちに安定して暮らしてもらい、
その分しっかり税金を納めてもらえば、
税収も増えて得ではないか。
そのお金で困っている日本人だって助けられる。
たとえば醬油は中国からの伝来のものである。
外国のものだからとそれを排除していたら、
私たちはどれだけ今の食文化を手にできなかったことだろう。