ブラウザとメタバース
こんにちは、皆さん!今日は、ブラウザとメタバースについて話したいと思います。ブラウザとは、インターネット上のウェブサイトやアプリケーションにアクセスするためのソフトウェアのことです。
メタバースとは、仮想現実や拡張現実などの技術を使って、現実世界とは別の仮想空間を作り出すことです。メタバースでは、自分の分身やアバターを作って、他の人と交流したり、ゲームやショッピングなどの活動を楽しんだりできます。
ブラウザに注目が集まる理由
メタバースにログインするには,数十万円もするゲーミングパソコンやVRゴーグルを買うか,スマホなどで不便な環境を我慢するのかの2つなのです。
しかし,そんな不便さを解消してくれるのが,ブラウザでメタバースにログインするというものです。
ブラウザとは、インターネット上のウェブサイトやウェブアプリケーションを表示するためのソフトウェアです。Google ChromeやFirefoxなどが有名なブラウザです。ブラウザは、HTMLやCSSなどの言語で書かれたウェブページを解釈して、画面に表示します。また、JavaScriptやWebAssemblyなどの言語で書かれたプログラムも実行できます。これらのプログラムは、ウェブページに動的な機能やインタラクティブな要素を追加します。
ブラウザでメタバースにログインすることには,以下のようなメリットがあり,近年普及しています。
スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスに対応している
VRヘッドセットがなくても、画面上で操作できる
セキュリティやプライバシーの面で安心できる
ダウンロードやインストールが不要で、手軽に始められる
しかし、ブラウザからメタバースに入ることには、一定の制約もあります。例えば、ブラウザでは、メタバースのグラフィックスやサウンドなどの品質が低下する可能性があります。また、ブラウザでは、メタバースの操作性や没入感も低くなるかもしれません。さらに、ブラウザでは、メタバースのセキュリティやプライバシーも保証されない場合があります。これらの問題を解決するためには、専用のデバイスやアプリケーションを使う必要があるかもしれません。
ブラウザ側はWebXRで対応
ブラウザは、メタバースに対応するために、さらに進化しています。特に重要なのが、WebXRという技術です。WebXRとは、VRやARなどの体験をブラウザで提供するための仕様です。WebXRでは、ブラウザがヘッドセットやコントローラーなどのデバイスと連携して、仮想空間に入ることができます。また、WebXRでは、ウェブページと仮想空間を統合することもできます。例えば、ウェブページ上にある商品をクリックすると、その商品が仮想空間に表示されて試着したり購入したりすることができます。
WebXRはまだ発展途上の技術ですが、すでに多くのブラウザがサポートしています。Google ChromeやFirefoxなどの主要なブラウザはもちろんですが、Oculus BrowserやSamsung Internet などの中小中堅のブラウザを対応しています。
「Web XR」とは、「Web Extended Reality」の略で、Web上でVRやARなどの拡張現実体験を提供する技術の総称です。Web XRは、ブラウザから直接VRやARのコンテンツにアクセスできるようにすることで、専用のアプリやデバイスを必要としない利便性や普及性を高めることを目指しています。Web XRは、W3C(World Wide Web Consortium)というWeb標準化団体が策定しており、ChromeやFirefoxなどの主要なブラウザが対応しています。
Web XRを使えば、例えばスマートフォンのカメラを使ってARコンテンツを見たり、VRヘッドセットを使ってメタバース空間に入ったりできます。また、Web XRはHTMLやJavaScriptなどのWeb技術で開発できるため、既存のWeb開発者も比較的容易に参入できます。
Web XRはまだ発展途上の技術ですが、今後はさらに多様なデバイスやコンテンツに対応していくことが予想されます。
Web XRのメリットは何か?
Web XRには、以下のようなメリットがあります。
アクセシビリティ:Web XRは、ブラウザやWebプラットフォームに依存するため、様々なデバイスやOSに対応できます。また、インターネットに接続できれば、どこでもXR体験を提供できます。
セキュリティ:Web XRは、Webのセキュリティモデルに従うため、ユーザーのプライバシーやデータの保護が確保されます。また、ユーザーは自分の好きなブラウザや設定を選択できます。
クリエイティビティ:Web XRは、Webのオープンな性質により、様々なコンテンツやサービスを自由に作成や共有できます。また、既存のWeb技術やフレームワークと組み合わせることで、多様なXR体験を実現できます。
Web XRの開発者向けの使い方は?
Web XRを開発するには、まず、ブラウザやデバイスがWeb XRに対応しているか確認する必要があります。現在、主要なブラウザでは、ChromeやFirefoxなどが部分的にWeb XRに対応しています。また、Oculus QuestやWindows Mixed RealityなどのヘッドセットもWeb XRに対応しています。対応状況は以下のサイトで確認できます。
次に、Web XR APIを使ってコードを書く必要があります。Web XR APIは、以下のような機能を提供します。
セッション管理:XRセッションの開始や終了などを制御します。
レンダリング:XRデバイスの画面にコンテンツを描画します。
入力管理:XRデバイスのコントローラーや手や顔などの入力を取得します。
トラッキング管理:XRデバイスの位置や姿勢などを追跡します。
環境管理:XRデバイスの周囲の環境や光源などを認識する
メタバースに参加するには、専用のアプリやソフトウェアをダウンロードしたり、高性能なPCやVRヘッドセットを用意したりする必要がありますが、最近では、ブラウザだけでメタバースにアクセスできるサービスも増えてきました。ブラウザでメタバースに参加するメリットは、以下のようなものがあります。
ブラウザからログインできるメタバースのサービス
では、具体的にどんなブラウザでメタバースに参加できるのでしょうか?ここでは、いくつかのサービスを紹介していきます。
DOOR:
このサービスは、日本初のブラウザベースのメタバースプラットフォームです。自分だけのワールドを作成したり、他のユーザーが作ったワールドを訪れたりすることができます。また、音楽や映像などのコンテンツを楽しんだり、チャットや音声通話でコミュニケーションを取ったりすることも可能です。VRM形式のアバターを自由に着せ替えたり、カスタマイズしたりすることもできます。URLはDOOR 開け。次の世界 - 「DOOR」は、NTTコノキューが提供する仮想空間プラットフォーム。マルチデバイス対応でブラウザからアクセスが可能。 ソーシャルVR機能で誰でも簡単にバーチャル空間を作成することができ、ビジネスやプライベートなどメタバース関連の幅広いシーンでご利用いただけます。です。Vket Cloud:
このサービスは、VRChatで有名な「バーチャルマーケット」が提供するブラウザ版です。VRChatでは見られない独自のコンテンツや機能が用意されており、VRM形式のアバターを使って自由に動き回ったり、他のユーザーと交流したりすることができます。また、クリエイター向けには、オリジナルのワールドやアイテムを作成して販売することも可能です。URLはVket Cloud (hikky.co.jp)です。バーチャルOKINAWA:
このサービスは、沖縄県観光局が提供するブラウザ版のメタバースです。沖縄県内の名所や風景を再現したワールドを訪れたり、沖縄県産品や特産品を購入したりすることができます。沖縄発のメタバース バーチャル沖縄 (virtualokinawa.jp)My Vket
VRイベント「バーチャルマーケット」を主催するHIKKYが提供するメタバースプラットフォーム。5億通り以上のアバターを作成できるほか、マイルームやワールド機能も充実しています。My Vket (MyVket・マイブイケット)ゼクサバース
Web3.0と連携したメタバース。仮想通貨やNFTを使ってメタバース内で取引や所有ができます。13種類の異なるワールドを探索することができます。XR World
音楽やライブ映像などのイベントが人気のメタバース。友人とチャットしながらバーチャル空間を散策することができます。Decentraland(ディセントラランド)
Decentralandは、ブロックチェーン技術を利用したオープンソースのメタバースプラットフォームです。Decentralandでは、ユーザーが自由に仮想空間(LAND)を所有し、開発し、売買することができます。LANDは、アートやゲーム、カジノなど、さまざまなコンテンツが展開されています。Decentralandには、自分のアバターをカスタマイズして参加することができます。また、Decentralandには、仮想通貨(MANA)が導入されており、コンテンツの購入や交換などに利用できます。Decentralandは、ブラウザから直接アクセスすることができますが、VRヘッドセットを使用することも可能です。
https://decentraland.org/Mozilla Hubs(モジラ ハブス)
Mozilla Hubsは、Mozillaが開発したWebVR技術を利用したメタバースサービスです。Mozilla Hubsでは、ユーザーが自分の仮想空間(ルーム)を作成し、他の人と共有することができます。ルームには、3Dモデルや画像や動画などのメディアを埋め込むことができます。また、ルームには音声チャットやテキストチャットなどのコミュニケーション機能も備わっています。Mozilla Hubsには、自分のアバターを作成して参加することができます。Mozilla Hubsは、ブラウザから直接アクセスすることができますが、VRヘッドセットやARデバイスを使用することも可能です。
https://hubs.mozilla.comバーチャル渋谷・原宿
これらはほんの一例で、他にもたくさんのブラウザで楽しめるメタバースがあります。興味のある方は、ぜひ自分で探してみてください。
まとめ
ブラウザで楽しめるメタバースは、VRゴーグルやアプリを使うよりも画質や操作性に劣るかもしれませんが、それでも十分にメタバースの魅力を感じることができます。メタバース初心者の方にもおすすめです。
ブラウザとメタバースは、今後も発展していくでしょう。ブラウザは、メタバースに気軽に参加できる入り口として重要な役割を果たすでしょう。一方、メタバースは、ブラウザを超えてより高度な体験を提供することで魅力を高めるでしょう。ブラウザとメタバースの関係は、インターネットの未来を大きく変える可能性があります。皆さんも、ブラウザからメタバースに飛び込んでみてはいかがでしょうか?