AppleとJR東日本!?
JR東日本とAppleの間にある特別な関係とは何でしょうか。この記事では、両社がどのように協力して、モバイルSuicaやJR東日本アプリなどのサービスを提供しているかを紹介します。
モバイルSuicaとは、Suicaをスマートフォンで利用できるサービスです。駅の窓口や券売機に並ぶ必要がなく、鉄道やバス、ショッピングなどにスムーズに利用できます。モバイルSuicaは2006年に開始されましたが、当初は一部の携帯電話に限られていました。
具体的には,その対応端末はソニー製のFeliCaチップを搭載した携帯電話に限られていました。しかし、2007年にiPhoneが登場すると、世界的なスマートフォンブームが起こり、JR東日本もiPhoneへの対応を検討するようになりました。
しかし、iPhoneは当初、FeliCaチップを搭載していませんでした。FeliCaは日本発の非接触型ICカード技術であり、世界的にはNFC(Near Field Communication)という技術が主流でした。Appleは当初、NFCを採用する方針でしたが、NFCはFeliCaと互換性がなく、日本で広く使われているSuicaやEdyなどのサービスに対応できませんでした。そこで、JR東日本はAppleに対して、iPhoneにFeliCaチップを搭載するように交渉を開始しました。
R東日本とAppleの交渉は長く続きましたが、2016年9月についに成果を見ました。AppleはiPhone 7とiPhone 7 Plusの日本向けモデルにFeliCaチップを搭載し、「Apple Pay」に「Suica」を追加することを発表しました。これにより、iPhoneユーザーはSuicaアプリを使ってiPhoneにSuicaを登録し、電車やバスの乗車やコンビニや自販機などでの支払いができるようになりました。また、指紋認証が不要な「エクスプレスカード」という設定も追加され、画面をオンにするだけでSuicaが使えるようになりました。
日本向けモデルに限られていましたが、2019年にはすべてのiPhoneにFeliCaが搭載されるようになりました。
このFeliCaチップの搭載は、JR東日本とAppleの間で密に深く連携して開発された結果です。JR東日本の小縣方樹副会長は、アップルの発表会直後の囲み取材で、「私どもJR東日本とアップルの間で密に深く連携して開発して来た」と語っています。また、KDDIの田中孝司社長も、「私の大師匠です」と小縣副会長を称えています。
iPhoneでモバイルSuicaを利用する場合、アップルペイにSuicaを登録することで、指紋認証や顔認証なしで改札や自動販売機などでタッチするだけで支払いができます。これは、アップルがJR東日本のために作った「エクスプレスカード」という設定です。この設定は、電池切れでも使えるようにするためにも必要です。
Apple PayのSuicaとは、Apple Payを使ってモバイルSuicaを発行したりチャージしたりすることができるサービスです。Apple PayのSuicaは2016年10月に開始されましたが、当初はクレジットカードやデビットカードからのチャージしかできませんでした。
しかし、2017年3月にはコンビニや銀行などからもチャージできるようになり、2019年3月にはJRE POINT(JR東日本のポイントサービス)がたまるようになりました。また、2020年5月には楽天ペイからもチャージできるようになり、2021年3月には中学生や高校生用の通学定期券も取り扱うようになりました。
さらに、2018年9月にはiOS 12がリリースされました。これはiPhoneやiPadのオペレーティングシステムであり、SuicaカードをApple Payに登録することで、さまざまな機能が利用できるようになりました。例えば、
Suicaカードの残高や履歴を確認できる。
クレジットカードやデビットカードからSuicaカードにチャージできる。
Suicaカードを複数登録して切り替えられる。
Suicaカードを紛失した場合や新しいデバ
JR東日本アプリとは、JR東日本の公式アプリで、経路検索や運行情報、駅情報などを提供するサービスです。JR東日本アプリは2018年3月に開始されましたが、当初はAndroid端末のみ対応していました。
しかし、2018年9月にはiPhoneでも利用できるようになり、2019年9月にはApple Watchでも利用できるようになりました。また、2020年3月には列車キャラとたびへGO!というゲーム機能も追加されました。
また、「新幹線eチケットサービス」では、ICカードと座席を紐づけて予約することができますが、これもiPhoneで行うことができます。
JR東日本とAppleの間にある特別な関係は、今後も続いていくでしょう。小縣副会長は、「いろんな場を含めて、アップルとは引き続きお話をすることで、いろんな連携を保っていいサービスを提供したい」と述べています。インバウンド対策や5G対応など、新たな可能性が広がっていくことが期待されます。
以上のように、JR東日本とAppleはモバイルSuicaやJR東日本アプリなどのサービスを通じて特別な関係を築いています。両社は今後もお客様の利便性や満足度を高めるために協力していくことでしょう。
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