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G-mailの歴史と開発秘話

G-mailの開発秘話と現在に至るまでの歴史

こんにちは、メール好きの皆さん!今日は、私たちが毎日使っているメールサービスの中でも最も人気で革新的なもののひとつ、G-mailについてお話ししたいと思います。現在,マルチプラットフォーム型のメールサービスとしては,シェアNo.1を誇る,G-mailは、Googleが提供する無料Webメールサービスで、2004年4月1日にテスト版がリリースされてから今年で19年目を迎えます。そんなG-mailの開発秘話や現在、そして未来について知りたくありませんか?私はとっても知りたいです!では早速始めましょう!

出典: Litmus Labs

G-mailはどうやって生まれたの?

G-mailは、Google社内で行われていた20パーセントプロジェクトという制度から生まれました。これは、社員が自分の時間の20パーセントを自由に使って新しいアイデアを実現することを奨励する制度です。GoogleマップやGoogleニュースなどもこの制度から生まれたサービスです。

G-mailを考案した人物はポール・ブックハイト(Paul Buchheit)というエンジニアです。彼は1999年にGoogleに入社しましたが、その頃からWebメールサービスを作りたいと思っていました。しかし当時はインターネット回線が遅くて大容量のメールサービスを提供することが難しかったです。彼が抱いていた,当時のメールサービスへの不信感やもっとこうなればいいのにという希望が現在のG-mailを作っていきました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%88

そこで彼は、Google検索エンジンを利用して高速かつ大容量なWebメールサービスを作ることを思いつきました。彼は自分一人でプロトタイプを作り始めましたが、当初は誰も興味を示さず、「それは無理だ」と言われました。

特に社内からの反発も大きく,「やめるべきだ」というGmail不要論が出ていました。

当時のGoogleは,高性能な検索エンジンがそのアイデンティティとなっていましたが、その領域から逸脱して新たにウェブメールの分野に進出することに対しては、反対する声が寄せられることになります。ブックハイト氏は当時を振り返り「製品面、戦略面の両方から多くの反対意見が寄せられた」と語ります。

反対意見の多くは「検索エンジンとは全く関係がない」といったものや「MicrosoftなどがGoogleをつぶしにかかる口実を与えることになってしまう」というものでした。

しかし、多くの反対意見にもかかわらずGoogle創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏の両名から多くのサポートを得ていたGmailのプロジェクトは、着実に完成に向けて開発が進められて行きました。

反対の声が挙がることに対して、ブックハイト氏は「誰かが『それは不可能だ』と言っているとしたら、実はその言葉は『私のごく限られた経験と狭い理解をもとに判断すると、どうやら成功しそうもないことだ』と理解するべきである」と語っています。

しかし彼は諦めずに続けました。そして2001年8月30日に最初のテスト版が完成しました。それから数年間、彼と他の数名のエンジニアやデザイナーが改良していきました。

ブックハイト氏
https://i.gzn.jp/img/2014/04/02/gmail-10-years/image38.jpg

そして2004年4月1日、「April Fools' Day」(エイプリルフール)にテスト版が一般公開されました。これは偶然ではなく意図的なことだったそうです。「こんなすごいサービス本当か?」と思わせる効果を狙ったんだそうです。

当時の常識を大きく越えた容量に加え、プレスリリースには「Googleサーチエンジンをベースにした高速な検索性能」や「ツリー構造のメールを同じ画面で表示」したり「スパムフィルタ」など、それまでのフリーメールの常識を覆す項目もあり、「4月1日だからGoogleのエイプリルフールネタだろう」と取り合わないユーザーが多かったことが当時のBBCの報道から伺えます。

http://googlepress.blogspot.jp/2004/04/google-gets-message-launches-gmail.html

本人の思惑通りですね。

最初は招待制だった

テスト版公開時点ではG-mailテスト版公開時点ではG-mailは招待制でした。つまり、既存のユーザーから招待を受けた人しか使えないということでした。これは、サーバーの負荷を抑えるためと、独占感や話題性を高めるためだったそうです。

当時は他のWebメールサービスが数MB程度の容量しか提供していなかったのに対し、G-mailは1GBもの容量を提供していました。これは驚異的なことでした。また、検索機能や会話形式の表示、迷惑メールフィルターなども他に先駆けて導入しました。

G-mailはすぐに人気が出て、招待券がオークションサイトで高値で取引されるほどになりました。2007年2月にテスト版から正式版に移行しましたが、その時点でもまだ招待制でした。2009年7月にようやく一般公開されました。

社内から今度は有償論

社内から,有償ソフトとすべきであるという意見が出たものの,多くのスタッフが無料にして多くのユーザに提供し,広告で稼ぐべきだという風に意見し,そうなりました。

こういうソフトのライセンス販売といえば,Microsoft。
フリーソフトにして,広告費で稼ぐのが ,Google。

こういうところに企業文化は出るなぁと思いました。

当時のフリーメールにおける広告といえばギラギラと点滅するバナー広告を使うケースが多数を占めていましたが、プロダクトマネージャーのラコウスキー氏は「Gmailの画面にバナーをペタペタと貼り付けるつもりはない」とし、「当初から決めていたとおり」にメールの内容などを元に自動で生成されるテキスト広告を画面に表示させるという方針を固持しました。

これは当時のGoogle検索で初めて広告が導入された時も同様の措置が取られるなど,今と違ってインターネットを広めたいという野望を感じさせます。

現在と未来

現在ではG-mailは世界中で10億人以上のユーザーを持ちます。Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で使えます。容量も15GBまで増えました。また、GoogleドライブやGoogleカレンダーなどと連携して便利に使えます。

G-mailは今後も進化していくことでしょう。例えば、AI(人工知能)を活用してメールの内容を予測したり、返信文を自動生成したりする機能があります。これらはまだ完璧ではありませんが、今後も改良されていくことでしょう。

また、プライバシーやセキュリティに関する問題も重要です。G-mailは広告収入のためにメールの内容を分析していますが、これがユーザーの個人情報や意思決定に影響する可能性があります。また、ハッキングや盗聴などの危険も常に存在します。

そこでG-mailは暗号化や二段階認証などの対策を行っていますが、それでも万全ではありません。ユーザー自身もパスワード管理や不審なメールへの注意などを怠らないようにしなければなりません。

まとめ

以上がG-mailの開発秘話と現在に至るまでの歴史です。皆さんはどう思いましたか?私はG-mailがこんなに面白い経緯で生まれたことや今後も進化していくことに感心しました!私はこれからもG-mailを愛用していきたいです!

あなたも是非G-mailを使ってみてくださいね!

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