ソロ活記(1)#大型ショッピングモール編

2022/12/3のこと

恋人たちの暇つぶし場所こと、大型ショッピングモールへ足を運んだ。
夕方くらいから行ったからか、腕を組み暖をとりながら歩いている恋人たちの群れに遭遇した。
私は夜10時までは活動時間としてふらふらしている。遅いか早いかは分からないが、自分的にはちょうど良い。(そんなことはどうでもよい)

まず私のソロ活の基準について話しておきたい。
ソロ活と言うと、1人動物園や1人バンジー、1人フレンチを想像する人も少なく無いであろう。
しかし私にはそんな度胸はない。だがいつも1人だから何をしてもソロ活なのだ。
何事もハードルを低く設定することが重要だと私は思っている。ハードルはアリでも一歩で楽に越えられるくらい低い方が良い。
アリレベルの短足な私でも余裕を持って越えられるハードルがソロ活世界基準になればよいとさえ思っている。

さてソロ活世界基準について話したので、ようやく恋人たちの暇つぶし場所について話していきたい。
今日の目的は、かわいい肩掛けバッグを手に入れることだ。
そんなの某大手ファッション通販サイトZ○Z○で買えよって思う人も多いと思う。私ではなく他人がバッグのために出掛けようものなら、私も心の中でみんなと同じことを叫ぶだろう。

とにかくバッグのために、意を決してソロで恋人たちの中へ飛び込んだのだ。
いざ飛び込んでみると大したことはない。
恋人たちは互いに恋人同士で見つめあっているので、私なんてその辺の景色と変わらないのである。むしろただの景色に彩りを与えているので絶景とも言えよう。
そんな恋人たちの絶景と化した私は思いもよらないトラップにハマってしまった。
そう迷子だ恋人たちの中で絶景と化している間に完全に迷子になってしまった。
私は天性の方向音痴だということを絶景になった気の昂りからか忘れてしまっていた。今からでも自己紹介の先頭に書き加えた方が良いほどの方向音痴である。
必死に店内マップを見ても、さっぱり分からない。諦めてバッグの匂いのする方へ勘を頼りに歩き回った。

色んなお店を見て回ったが、これだ!と思うようなビビッとくるバッグには出会えなかった。

そんな中である異変に気がついた。なにやら視線を感じる。それも幾度も。絶賛絶景中のはずなのに視線を感じる、おかしい。
そう思いながらふと横を歩いているカップルを見ると原因が分かってしまった。
何回か見た顔のカップルだった。
迷子になり同じ場所をエンドレスに歩いていたせいで顔を覚えられたのだ。(こっちも)
それも1組だけではなく、数カップルに完全に覚えられている。軽く小学校1クラス分にもなろう人に覚えられて気味悪がられていた。絶景から買い物客Aにランクアップしていた。
新たな役を頂いたからには、役目を全うしなければならない。それが使命である。

買い物客Aは全力を尽くし、バッグを探した。
何度同じ店に入ろうと、何度同じカップルに見られようと屈することはできない。
そんな中でかわいい肩掛けバッグではないが、トートバッグ兼ショルダーバッグにできる優れものバッグを見つけて購入した。
(トート&ショルダーのバッグは前から密かに狙っていた)
そして結局かわいい肩掛けバッグは見つからず、先ほどのバッグとギャンブルリング(後日どっかで書くかも)を購入し帰路に着いた。

帰りの電車で本日のソロ活を振り返りつつ、某大手ファッション通販サイトZ○Z○を見ていた。
そこには思いもよらない出会いがあった。
私が購入したトート&ショルダーバッグと全く同じものを買い物カゴに入れていた。
これも何かの縁。
そして欲しいものへの芯が変わってない証拠。
1つ自分を知れたいい機会だと思うことにした。

Z○Z○で買えばよかった。

大型ショッピングモール編 完

ぐらしあ〜す。

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