キーワードは爆弾魔"ボマー"

うわぁー、うんこマンだ。
〇〇君は、うんこマンでやんす!!

ーパワプロクンポケット

前回のnoteを要約すると「生活のなかで偶然、昔よく嗅いでいた懐かしい匂いに出逢い、ノスタルジーの力で子供の姿に戻ってしまったところを(架空の)自分の子供が助けた」というものだ。ハァ??

懐かしい匂いは悪の秘密結社イエスタデイ・ワンスモアが出していたものとみられる。(自分が家でグリルの火を点けて出した)


におい、について懐古すると、他にも色々なものが思い出されるが、考えてみると良いにおいより嫌なにおいの方が印象深く心に残っていることに気づく。
匂いではなく、臭い。
今度は懐かしい"臭い"について語りたい。

ちょっともっかい子供の姿になってくるわ。僕のnoteはもう時のオカリナみたいな感覚で子供と大人を行き来している。子供時代の思い出を語った後、マスターソードを抜いてハイラル城下町へ戻ると、さっきまでの楽しい雰囲気がゾンビだらけの廃墟と化している。
あっ、こっちが現実だったわ。そんな感じのnote。

臭いといえば11月だったな。時期的にこっちを先に書けば良かった。物事は【異臭からはじめよ】って言うし、失敗。(issueからです)


BABY BABY BABY BABY
君を抱きしめていたい
何もかもが輝いて 手を振って

ー銀杏BOYZ「BABY BABY」
小学生の僕はよく兄の部屋のCDを勝手に聴いていた


僕にとって、11月は最も臭いに悩まされる月だった。要因は2つ、「イチョウの木」と「カメムシ」だ。

イチョウの木は近隣地域のいたるところに生えており、銀杏が落ちて地面が汚くなっている秋冬は臭かった。通る時は潜水するかのように大きく息を吸ってから、駆け抜ける。

友達の家で遊ぶ日、家までのルートはたくさんあったのだが、本当にあの臭いに出逢いたくないので、何とかイチョウの木を避けたルートを通ろうと奔走した事もあった。

住宅地はまるでマインスイーパの如く、僕は危険な場所にイチョウの木のフラグを建てつつ、知らない道をちょっとずつクリックしながら開拓し、時間をかけて道を選択していった。友達が玄関で僕を迎えた時には、僕は😎←こんな顔になっていたという。



それほどに銀杏の臭いが苦手で、それは今も変わらないのだが、実はこっちの方はまだ良い。たちが悪いのはカメムシの方だった。

カメムシにも色々種類があるが、ハイラルの盾みたいな形のでかいやつでは無く、ビービー弾サイズの、なんか小さくてくさいやつだ。(ちいくさ)

こいつらは刺激を与えなければ臭いを出さないのだが、問題は数が多すぎた事だ。土地・気候・植物など、何が良かったのか分からないが、我が家のボロアパートはカメムシにとってはホテルオークラ級の高級リゾート施設だったらしく、11月頃は家族連れで賑わっていた。(壁に張り付いていた)

数えた事もある。友達と2人でアパートを隅々まで歩きまわり、カメムシ交通量調査を行った。数が3ケタを超えだした頃、友達は「人間よりも多いぞ、、」と、映画だったらこのシーンがトリガーとなり、カメムシによる人間侵略が始まりそうな台詞を吐いた。後に僕が「テラフォーマーズ」を知った時は最悪なストーリーを想起した。

さて、これだけ大量にカメムシがいると当然の様に、取り込んだ洗濯物にまぎれている。気づかずに着てしまうと「終わり」で、悪臭により事の顛末を悟る。

カメムシに怯えながらパンツをはく日々。まぁ、見つけたら上からガムテープをポンと当てるだけでくっついて動けなくなるので、「討伐」は簡単だったが。

この時期は「洗濯物の取り込み」と「洗濯物のたたみ」の間に「カメチェック」という工程が1つ足されていた。毎年シーズンが来ると、母親の通知メール【カメックス発見、今年のカメチェックを開始する】によって工程が追加され、12月半ばでカメムシを見なくなり、終了する。家族全員、11月頃は苦手な季節だったんじゃないかと思う。


デストロイ砲!!!
痛たたた!!脱臼するからコレ嫌いだぜ

ーONE PIECE(フランキー)


ここまでイチョウの木、カメムシと、苦手な臭みを語ったが、実は我が家にとって、最も危険な臭いを放つものがあった。それが「父親のコブ」だ。ハァ??

父親が突然、背中の肩のあたりに大きなコブを作っていたのだ。水ぶくれみたいな可愛いものでは無く、どちらかといえば「フランキーデストロイ砲」と呼びたくなる様なおっかなさだ。色も紫がかっていて気持ち悪い。家族全員が父親の前世はラクダだと確信した。

このコブが爆発した日、我が家は「化学兵器が使われた?!」と思うほどの悪臭で満ちた、らしい。らしいというのは、実は僕だけ奇跡的に家にいなかったからだ。

死にかけた母親(兄がいたかは忘れた)は、ありとあらゆる手をつくして部屋から臭いを追い出し、色々なにおいで上書きし、僕が帰った時には良いとも悪いとも言えないよく分からない状態になっていた。
後に母親から聞いた話は、「バイオファザード」として語り継がれた。


💣


ちいくさ、なんて言ってる場合じゃなく、いちばん身近なところに「でかつよ」がいた、という話でした。

本当はバイオファザードは「コブ篇」の他に、エピソード2「爪篇」もあるのだが、気持ち悪くなるのでこの辺にしておく。



ところで、兄と僕は昔によくパワプロとかパワポケで何度も対戦してきたのだが、小学生の僕は下手くそで「サクセス」で選手を作ることすら出来なかったので、兄がサクセスをプレイするのを後ろで見ていた。

投手を作っていると低確率で、「ズキッ!!肩が痛む……爆弾を抱えてしまった!!」という、リセット推奨のイベントが起きた。僕は思った。


肩に爆弾???
おまえ……前世はラクダか?



おわり

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