ICF SUP世界選手権 テクニカルレース#1
11/21
まずは大会2日目のテクニカルレース。自分は前日の夕方に現地サラソータへ到着し,到着翌朝の8:40スタートというスケジュールでした。
かなりタイトなスケジュールですが、当初はテクニカルレースにはエントリーしておらず大会5日目のディスタンスレースのみにエントリーしており、そこに合わせての渡米計画を立てていました。さらに遡るとレンタルボードの都合を考慮して当初のエントリー計画を立てていたのですが、詳しくは準備段階の記事に記載できればと思います。
当日朝にレンタルボード(STARBOARD 2023AllStar 14'0"/23')を受け取り、国内で使用していたボードと同じであることを確認してまずは一安心。純正フィン(FLASH)が付いてきていたので、持ち込んだ2つのフィンと合わせて3つ(VMG28,35,FLASH)からチョイスできるようになりました。
国内練習では基本的にはVMG28を使用していましたが、ウォータースタートで一歩出遅れるだろうなと思い、荒れた海面に対応できるVMG35をチョイスしました。
ちなみにパドルはNSP SSのSとMの2サイズを持ち込んでいて、ウォームアップはMサイズを使用しレースではSを使用するという、ここ半年ほど練習で繰り返してきた中で最も調子の良い方法を今回も選ぶ事にしました。
テクニカルレースのスタート方法はウォータースタートで、ブイの間に1ヒートあたり8人が並びボードに座った状態でノーズを合わせます。サイドの風が強かったので留まることにも少し気を遣うようなコンディションでした。スタートラインからはみ出したり、下がりすぎていたりするとラインに合わせるよう指示され、全員が揃ったタイミングでホーンが鳴りスタートになります。
今まで経験の無いスタートのタイミングの取り方でしたが、10秒前に旗が下がり・・・という国内でのレースで多く取り入れられている方法よりもスタートのホーンに集中できる感覚があり、得意とは言い切れませんが自分にとってはスタートしやすい方法でした。
自分は8レーンの中で一番右端からのスタートでした。他の選手の影響を受けにくいポジションで、風向き的には右端のブイに自分の合わせたいように合わせれる状況でした。パドルを左から漕ぎだすので少しノーズを左に振った状態でスタートできれば理想的だなという気持ちでホーンを待ちますが、意外とスタートまでが長く感じます。調整を指示されている選手が多く、自分も少し下がるように指示を受けたりしているうちに1~2分は過ぎたような気がします。
スタートではやはりワンテンポ出遅れてしまいました。前を行く選手との漕力の差を感じたのでサイドで競っても引き波に弾かれてしまうと思い、ドラフティングに入るという選択をしました。すぐにドラフティングに入るけれど、体は重くピッチだけが上がり水をしっかり掴んで漕ぐことができずボードの進みが悪く感じる苦しい展開となりました。ひとつ前の選手とはターンでは少し詰めることができましたが、直線では離され、最終的には十数秒差でのゴールとなりました。
ゴールした時には自分の後ろには一人しかおらずそのまま敗退だと思っていましたが、このヒートでは棄権した選手がいて人数が少なかったので自分は次のヒートへ進むことができました。ヒートの人数も把握できていないほど、まったく冷静ではありませんでした。よくわからないまま始まり、よくわからないまま終わってしまったというのが正直な心境です。
実はこの時のレースは6月以来の実戦でしたので、レース勘というか混戦で漕ぐのも久しぶりでした。どちらかというとパニック状態というか、何も出来ないまま状況に対応できないまま漕いでいました。この1回戦での意識や気持ちをしっかりと修正しないと2回戦や3日後のディスタンスレースにも悪い影響を残してしまうと思いました。
2回戦に向けて修正点として以下の2点を意識しました。
①重心をしっかり落とす
②キャッチを意識して大きく漕ぐ
改善点はシンプルかつ具体的に考えることで実行に移しやすくなると実感しています。とにかく自分の動き・練習の時の良い感覚を取り戻せるように最善の方法を考えました。
レースのイメージをあまり持てないままのスタートだったので、出たとこ勝負となってしまいました。これも改善点として、スタート前にしっかりと集中する時間を作ろうと思いました。
道具に関しては混戦の荒れた海面の中でもボードの安定感には余裕を感じたのでフィンのサイズを一つ落とし、FLASHを使用することにしました。初めて使用するフィンでしたがちょうど良いサイズだと思い、次のウォームアップから使ってみることに決めました。
ICF SUP世界選手権 テクニカルレース#1 おわり
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