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選考レース〜日本での準備

世界選手権のDAY.0とも言える日が10/20に佐賀県太良町で開催された日本代表選考レースになります。
この選考レースへは佐賀県で開催される数少ないレースであることや、前年度に行われたSUPイベントに関わったことなどもあって参加を決めていました。
選考レースの他にも一般クラスや初心者クラスもあり誰もが楽しめるレースイベントになっていましたが、選考レースへの出場者が少ないと聞き、せっかくの佐賀県開催で佐賀県の選手が出ていないのは寂しいと思い選考レースクラスへエントリーしました。
ちなみに選考レースへは自分より速く、実力のある若手選手がエントリーするという情報を聞いていたので、その後の世界選手権へ繋がっていることや、自分が世界選手権へ出場することなど全くイメージしていない状態での選考レースへのエントリーでした。

レース会場は太良町にある白浜海水浴場(有明海)で行われました。有明海と聞けば干潟の広がる穏やかな海をイメージする人が多いと思いますが、この日は北東の風がかなり強く吹くコンデションでした。風速15mくらいの風がストレートに入り、波高も高く、レースは中止。そして選考レースにエントリーしていた2人共が日本代表権を獲得するということになりました。

世界選手権の日本代表権を取ったということになりましたが、正直なところの気持ちは「困惑」でした。費用の問題や大会中に仕事を空けること、何より自分の実力で世界選手権へ出場して良いのかと悩みましたが、せっかくのチャンスということで出場を決意しました。

出場が決定しましたが、様々な問題や準備しないといけないことが山積みでした。

まずは費用の問題。日本のSUP連盟や組織からの金銭的な援助は無く、すべて自分で工面する必要がありました。
本番まで1ヶ月を切っていたので航空券や宿泊費は値上がりしていて用意できる金額ではありませんでした。クラウドファンディングも考えましたが、サイトの選定やリターンの準備をしている時間は全くないと思い、SNSなどで支援のお願いを呼びかけました。
結果的に多くの友人やお知り合いにサポートしていただき費用を抑えることができました。昔の友人やお知り合いとも連絡をとるきっかけにもなり、懐かしさや嬉しさで思いがけず楽しい時間となりました。ご支援を頂き大変ありがとございました。

続いて現地での滞在スケジュールの選定。大会期間は5日間ありますが、出場種目など選定の幅が広いと感じました。試合の数日前に現地入りし、大会後にちょっと観光して帰る。というのが一番の理想でしたが、滞在期間が延びればそれだけ費用がかかり、ということを考えてギリギリの滞在スケジュールを設定しました。
これはハッキリと失敗でした。時差ボケへの対応や、帰国してからの疲労の回復にも時間が掛かってしまったので、やはり余裕を持ったスケジュールは大事だと実感しました。
また、宿泊場所などの選択肢がほとんど無くなっていたこともあり、滞在中になるべく効率的な動きをするための準備ができませんでした。もっとも、これは現地や大会会場での様子を見て、ああした方が良かったこうした方が良かったと気付いたことなので、満足する準備をすることは難しかったかなと思います。

そして事務手続き。出場決定から1ヶ月ありましたが、諸々の手続きはなるべく早く行う必要がありました。
パスポート(有効期限切れのため再発行。これが無ければ航空券が1週間早く手配できていた)、航空券、大会エントリー、レンタルボードの手配、などの手続きを1週間ほどで終えました。
英語でのやり取りが必要な場面も多くありましたが、生成AIを使うことで翻訳の手間をかなり省くことができました。デジタルツールの便利さを実感する場面でした。

最後に一番大事な練習。大会で使うボードに慣れることも大事でしたが、自分の状態をキープすること、レース本番へ向けてベストな状態へ持って行く為には日々の練習が大切でした。
11月に入り、日の出が遅くなり朝練に取れる時間はどんどん短くなっていきました。仕事も遠征期間を見据えて消化していかなければならず、思っていたよりも日中の練習時間が取れませんでした。
短い時間でインターバルを中心にメニューを組み立てましたが、もっとロングをしっかりと漕ぐ練習を増やしたかったとも思います。

国内での練習については以前の記事にも記載しています。

準備についてはもっと余裕を持ちじっくりと進めたかったという思いもありますが、短時間で次々と決断するという経験はなかなか出来ないものでした。
次回以降のSUPレースの準備だけではなく、様々なことに活きてくる経験だと感じています。


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