ICF SUP世界選手権 テクニカルレース#3
テクニカルレースへは大会エントリーを行った際にはエントリーしていませんでした。当初はディスタンスレースのみにエントリーし、現地到着からの3日間をボードに慣れるための練習期間と予定していました。
心境の変化や国内練習でボードが借りれることで出場を考え、一週間ほど前にレイトエントリーの申請をし、出場が決定しました。
準備期間の間に心境は何度もいろいろな方向へ変わっていきました。当初の考えでは3種目(スプリント、テクニカル、ディスタンス)の中では得意なディスタンスレースに全力を注ぎ、そこだけに集中するというプランでした。なるべく滞在期間を減らし、費用を節約するという意図もありました。
滞在の予定を組み、航空券などの手配が一段落したころにふと思うことがありました。「レースを楽しんで」と言っていただくことが多かったのですが、この「楽しむ」とは何だろうかと考えることが多くなりました。
「楽しむ」とは何かを考えた結果、使命感でレースを全うしないといけないという気持ちから、もっと主体的に貪欲にスタートラインに立たないといけないという気持ちへ変わっていきました。
レースも終わり冷静になると一つでも多く出た方が良いと思うのですが、当初は他の準備に追われそこまで思い至ることができず、みすみすチャンスを逃してしまうところでした。
レースの結果は以前の記事の通り2回戦で敗退となりました。良い面や日頃の練習の成果を発揮できた場面もあったかもしれませんが、振り返ると「何も出来ずに終わってしまった」「肝心な場面でミスをしてしまった」という悔しく情けない気持ちになります。
逆に考えると、今までテクニカルレースに出場した経験が少なかったので(国内レースではあまりない)、その経験を得ることができました。練習のコツや精度も高めていけそうだと感じるので、周りの人たちを巻き込んで実践的な練習の機会を増やし、自分もレベルアップしていきたいと思います。
このテクニカルレースは国別表彰の対象レースでした。自分はオープン男子日本代表として出場していたのですが、3位になり銅メダルを獲得することができました。この国別表彰は各国代表枠4名のうち個人レースでの成績の良い3名の順位をポイント化し得点を競います。同じオープン男子日本代表の田口選手、岩井選手、山田選手の個人成績により、日本チームは3位という成績を収めることができました。
私の個人成績は良い方の3名には入れていないので全く貢献できてはいないのですが、銅メダルをいただきました。声高らかに喜ぶことはためらいがありますが、世界選手権のメダルをいただけたことは素直に嬉しく思います。
ICF SUP世界選手権 テクニカルレース おわり
レース関連記事へのリンク
ICF SUP世界選手権 テクニカルレース#1
ICF SUP世界選手権 テクニカルレース#2
ICF SUP世界選手権 テクニカルレース#3(この記事)
ICF SUP世界選手権 ディスタンスレース#1
ICF SUP世界選手権 ディスタンスレース#2