茜色に染まる頬 フローゼリアについて
バミューダ△の頃からハイランダーデッキという形で「推しの子が活躍するデッキは与えてやろう(強いとは言っていない)」というスタンスでしたが、リリモナではバニラユニットに活躍を与えてくれる娘が出るようです。
(2024年6月14日編集)
【能力概要】
一つ一つ見て行きましょう。
【バニラユニット以外コールできない】
バニラユニット以外は採用できない、というように一見思えますが。
グレード2までの間なら能力持ちユニットをコールすることはできます。
ただし、フローゼリアにライドしてしまえば最後守護者すら使えないのでなんらかのコストとして腐ったカードを利用することすらできません。
なおフローゼリアから別のG3やG4にライドしてはいけないということはありません。
「盤面はバニラで埋まっているけど手札には序盤で使う予定だった能力持ちカード腐っちゃった」という時はクリスレインに乗り換えるのもアリでしょう。
全面バニラでもディヴァインスキルは雑に強い。
【シールド+5000】
完ガが使えない代わりに硬い。
完ガ制限や連続攻撃を得意とするデッキには完ガより刺さりますね。
後述するコール能力によって手札のガード札は温存しやすいですし。
【オーダーをプレイすると前列パワー+5000】
永続能力なんで、ブリッツオーダーでも前列のパワーが上がるそうです。
つまり相手ターンでもヴァンガードのパワーが18000になります。
ますます硬い!
カードイラストの後光はガード値+5000効果だ。
【山札の上から7枚サーチ】
SB1、EB2でユニットカードを2枚コール、オーダーカードを一枚手札に加えるとかいう最大で3枚もアドを取るわけのわからない能力をしています。
デッキをバニラとオーダーで揃えているならハズレはペルソナライド用のフローゼリア自身と、トリガーのみ。三枚アドはさすがに失敗することもあるでしょうが、二枚アドくらいなら安定するでしょう。
そしてこれでデッキが圧縮されるので、フローゼリアのトリガー率はかなり高い。
なお完ガが無くても下手なデッキより硬い娘みたいなので、持久戦になるとライブラリアウトで自滅することもありそうですね。
「~~まで」なので「0枚選ぶ」を選択することも多そうです。
【アタック時にCB1でリアを1枚スタンド、ドロップのオーダーが5種以上なら2枚スタンド】
これで4パンないし5パンできるようになるわけですね。
早めにドロップのオーダーを肥やしたいので、オーダーをライドコストに切っていく立ち回りが基本になるでしょうね。
またセットオーダーはドロップゾーンに置かれないのでG3ライドしてから永続能力誘発のために使う方がいいでしょう。
というか、このブースト付与能力が無いと素直なバニラ&オーダーデッキだとパワー不足に陥って敗北パターンが多そうな……。
【ドロップゾーンに触る相手は天敵】
このあたり、ドロップゾーンのカードをバインドしてしまいます。
早期にオーダーカードをドロップに落として選択肢の余地が無い場合は容赦なくオーダーをバインド送りにさせられてしまいます。
後述する「交わり照らせ緋蒼の閃光」に頼ったデッキ構築の場合、ゴンザレスだけでフローゼリアは機能不全に陥らせられる可能性すらあります。
【事故覚悟で能力持ちユニットを積む】
G2段階までなら能力持ちユニットをコールできるので、少数なら採用できます。
腐っても盾のコストで切れるのでピン差しくらいなら危険度は少ないでしょう。
候補をざっと並べてみます。
【グレード1】
ブースターユニット
サポートユニット
【グレード2】
ここからはG2ですがインターセプトは「ガーディアンサークルに移動する」であって「コールする」では無いようなので、能力持ちでもガード札として使えるようです。
個人的にアイリーンとオルファとフェリーナは置くことさえできたのなら強いので、採用価値は十分あるかと思います。
【ライドライン】
ウィリスタ一択じゃねーのと思ったんですが、他のライドラインを見てみるとそれはそれでちゃんと意義があったので、好きなようにしていいと
理由は後述しますが
ぶっちゃけやっぱりウィリスタ一択です。
ただ書いたのわざわざ削除するのももったいないので、G1とG2だけ紹介して、G0は基本的に省略しますね。
【Astesice】
リリモナの原点。
G0→G1時点でG1以下のユニットをライドコストにする必要がありますが、早期展開が可能になります。
トリガーユニットでもG2のキヨラが回収してくれて奇形ラインを作っても問題無い立ち回りが早期に可能な、アグロでゴリゴリ行くバミューダ△の系譜。
【ウィリスタ】
汎用ライドラインの代表格。
本気でフローゼリアを使うなら一択。
オーダーカードをサーチして一時はソウルインするものの、フローゼリアの起動能力で「交わり照らせ緋蒼の閃光」をコストにすればドロップゾーンのオーダーが増えるので問題なく立ち回れます。
「交わり照らせ緋蒼の閃光」は
【永:ファイト中、このカードは「揺るぎなき緋」と「果てしなき蒼」としても扱う】
という永続能力を保有しています。
この永続能力は指定場所が無いルール変更タイプの能力なのでドロップゾーンに落ちても「交わり照らせ緋蒼の閃光」「揺るぎなき緋」「果てしなき蒼」の三種のオーダーカードであることになります。
よって、フローゼリアの二枚スタンド要項を満たすうえでこのライドラインを採用するだけで、残り二種のオーダーカードをドロップに落とすだけで良くなるわけなので、あまりオーダーカードを散らす必要がありません。
【ルーテシア】
オーダーがソウルインした後SBのコストにすればいい、というのはウィリスタと同じです。
サーチできる「呪術演出」の選択肢が広く、サーチするのがブリッツオーダーでも良いため他のオーダーを自ターンのG2段階でプレイできるという点がウィリスタに無い強みと言えます。
【ハーゼリット】
よほど手札が変なことになっていない限りはG2段階でアタッカーを用意して別の手札に変換できます。
安定感は無く、別にアド取りしているわけでもなく、オーダーをサーチするわけでも無いので正直弱い。
でも私はハーゼリットが好きだから!
いつか眼鏡バージョンのグレートネイチャー風ハーゼリットが見たいぞ。
【メディエール】
ライドコストをオーダーばかりにはできませんが、G3になってから撃つオーダーが無くてもそれはそれで困るので、展開できるメディエールはアリでしょう。
問題はバニラだらけなのでデッキトップ操作ができず、ドライブチェックの結果が相手にバレるってことですね……。
オルファを引いていればデッキをシャッフルして無かったことにできるぞ!
【シアナ】
G3にライドするまでの間に、相手にリアガードを展開させることを躊躇わせるコントロールタイプの異色なヤツです。
必然的にゲーム展開が遅くなります。
フローゼリアも攻撃力がめちゃくちゃ高いわけでもなく、G3同士の殴り合いになったら一気に攻めてくるデッキも多く、シアナがいようといまいとG3まで展開しない立ち回りをする状況もあるので、泥沼になりそうな気もしますが……。
【マリレーン(マリレーンは採用しない)】
ロリカーの条件の性質上オーダーカード「日常を切り取って」との相性は悪いのですが、運が良ければG2ライド段階で前列に三面が揃ったり、二面ラインが完成します。
……バニラverのこの娘たちを使いたいというのが最大の問題のような気もする。
【クリスレイン(クリスレインを使うとは言っていない)】
何はともあれ1アドは取ります。
なお素直にライドライン通り、クリスレインをライドデッキに入れてディヴァインスキルを撃つないし能力持ちユニットを展開してから、フローゼリアにライドし直すという変則運用もアリだとは思います。
ディヴァインスキルを撃たない方が能力持ちユニットが場に残るので先攻ならそれはそれで。
どうせファンデッキなんだからフローゼリアに素直に乗れよという心の声が聞こえてくる。
【FL∀MMe-G】
このライドラインはG0が絶対にブルクレィアじゃないとダメです。
G2ライドした瞬間にブルクレィアとジョンナを盤面展開し、仕事が終わったらソウルに収納します。
別名ユニットの展開が確定されているため「日常を切り取って」をG2段階で撃ちやすく速攻しやすいのが長所ですね。
まともなFL∀MMe-G使う時でも「日常を切り取って」で速攻する構築は散見されますね。
【色々紹介したけど】
どう考えてもウィリスタ一択です。
「ドロップゾーンにオーダーカードが5種類以上」が2枚スタンドさせる条件項なので、ピン差ししている専用オーダーをサーチできるウィリスタかルーテシアが結局は安定するでしょう。
でもファンデッキなんだから自由にすればいいんだよ!!
【バニラユニット】
バニラのG3が実はアドリアーナと木谷社長しかいない。
G3でもガード札になることや単騎でも5K要求できることからアドリアーナ4枚だけではちょっと物足りない方は木谷社長をPだと思って採用するのもアリですね……。
G2とG1は4種ずつバラけているので別名称を指定する「日常を切り取って」の条件は満たしやすいかと思います。
【オーダーカードについて】
「ドロップゾーンにオーダーカードが5種類以上」が2枚スタンド条件項なので「これ使わねぇな」ってオーダーカードも入れなきゃ早期達成は難しいのが難儀ですね。
そして永続能力を発動させるためには5種類以上を満たした後でもオーダーを手札に抱えておきたいところがあります。
【ブリッツオーダーをバラけさせる】
なので、とりあえずはガード札になりG2段階でも使えるものが多く、ライドコストにしてもいいブリッツオーダーをピン差しないし2枚ほど入れる、というのが高速で条件を満たす構築かと思います。
【ノーマールオーダー】
【レガリスピース】
攻撃力を上げる場合は聖杯と彼方の二択になるでしょう。
展開能力には長けていますが、オーダーを積みまくるのとG3が少ないため理想的な盤面を崩されるのが怖いことを考慮すると、彼方の方が安牌かも。
「交わり照らせ緋蒼の閃光」を使う場合、除外されるブリッツオーダー型レガリスピースも遠慮なく投入可能です。
【オーダーは何枚まで入れるか?】
さてこれが難問。
ざっと成績を残したオーダーカード依存型デッキを見たところ10枚前後くらいを採用しているようですね。
しかし今年からはデッキが50枚構築に変わったことから2023年以前で成績を残したオーダーカード依存型デッキの採用枚数はあくまで参考程度です。
参考があるだけマシかもしれない。
ちなみに新ルールに対応して成績を残したフェネルは専用オーダーを限界の16枚積みしていたようです。
ただゾルガにせよ、フェネルにせよ、オーダーないし自身の能力によってドロップゾーンからのユニットをコールをして盤面調整ができるデッキだという点が山札や手札からユニットをコールし続けるフローゼリアとは決定的に違います。
一度ドロップゾーンに落ちたユニットをいくらでも使い回せる安定感はやはり違います。レザエルはちょっとせるがおんを休ませてあげよう?な?
【トリガーについて】
オーダーを早期に引き当ててライドコストにするなり、普通にプレイするなりすることを考えると引トリガーが無いと結構辛い気がします。
前トリガーが無いとパワーが出ないというのもごもっともなのですが……。
また注意したいことは超トリガーの中で唯一ヴァルナートは採用しにくいということ。
フローゼリアを使う上の注意点で、生放送ではカードテキストに
青い起動アイコン
緑の自動アイコン
赤の永続アイコン
のいずれかを持つユニット、トリガーはコールできないという説明がされておりました。そして超トリは謎の追加効果とかいうテキストを持っていると自己ツッコミされていた。
よって、緑の自動アイコンを持つヴァルナートをフローゼリアはコールできない、となります。
どのみち、全面展開が容易で圧縮率も高くRスタンド能力を持つフローゼリアにとってリリモナの超トリ効果「ファイト中リアガードが自ターン中10000上昇」はこれ以上ないほど噛み合っているので、好きな超トリ使ったらいいと思います。
……むしろ好きな超トリ使うためにフローゼリア使うまであるんじゃないのコレ?
【総論】
結局ファンデッキ、成績を残すことが目的ではなくあくまで純粋にファイトを楽しむデッキなわけですからオーダーもトリガーも自由にしていいという結論を出してもいいのですが。
まぁ実際回しながら調整していくという自主性を重んじた結論をブン投げることにします。まだ触ったこともないカードの考察だし……。