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4大ポン女(よんだいぽんじょ)

Fラン大学ならぬアホ女子高

私が卒業した学校は大学ではなく短大で、今は四年制大学にかわっています。大学を出ているわけでもないので、Fランと言われてもあまりピンとこないので、とりあえず私の出身校について書いていこうと思いました。

私の出身校

私はアラフィフで、通っていた高校は偏差値40の商業科でした。中学生のころはそれなりに夢もあったのだけれど、働きたい思いが強かったので商業科にしました。まあ、入れるとこに入ったかんじですね。しかも出身高校はその後改変され、校名変更、普通科の設置があり大規模な改革が行われました。この改革を推し進めた先生も直接知っていてその話ものせようかなあ。なので私が居た頃の高校の雰囲気なんて今は微塵にもないですw当時の高校の雰囲気を知っているのはアラフィフかそれ以上の年齢の方だけだと思います。

  • 私の高校は実業系の学科しかありませんでした。なのでほぼ全員が就職を希望する生徒ばかりでした。そして偏差値が低いのでそれなりの生徒しかおらずw、まあ、世間様からバカにされるのもわからんでもないなと当時思っていました。

  • 私の住まいの県民は大学名よりどの高校を出ているかが大事でそれによって評価されています。それは今でもです。だから私はあまり大きな声で自分の出身高校を言いません、というか言いたくないので。聞かれたら言いますが。

  • 今の職業にも関わってくるのですが、そんな高校出てそんな仕事してるの?ってみんなびっくりし、その後根掘り葉掘り質問攻めにあうので特に仲良くもないのに自分の個人情報をさらけ出すのもいやだと思うようになったのも一つの原因です。ものすごく偏見が多い県に住んでいるとも思います。


4大ポン女と偏見と自己肯定感の低さ

4大ポン女について

  • 偏見が多いので高校名は書きませんが、偏差値の低い女子高が4つありそれをまとめて総称した言葉です。頭の悪い=ポン、女子高=女、でポン女ですね。しかし今は4つのうち一つの高校は少子化の波に押されて閉校しました。私の出身高校を含め残りの3つの高校も改革が行われ現在は、校名変更、男女共学、様々な学科の設置、などガラッと変わり、当時の空気感はありませんw

偏見の内容

  • 私の出身高校ではありませんが、K女高校はすぐ隣がキリスト教系の私立高校で、頭が良くいいお坊ちゃんが通う中高一貫校。ここの先生は、隣のk女の生徒と付き合うな。バカになるぞ。と発言があったと噂になりました。これは友達の友達がk女に通っていて、たまたま隣の中高一貫の男子生徒と仲良くなっていちゃいちゃし始めた時に、男子の方がなぜか担任にバレてクラスみんなの前で言われたのだとか。

  • いやいやw↑どうせ指定校でしか関関同立とかいけないだろ~ってw保護者は気づいてまっせ。指定校でしか大学も行けないことw・・・ちょっと信用できんなあって言われてまっせwでも私が学生の時以上にこの学校人気あるんだよね。なんかエルメスとかグッチとかブランドを着ているブランド校イメージ有り。憧れる中学生も多いし。

  • 当時、進学する予定の高校を聞いた友達は、あの高校中退者が県で一番多いんだって。あんたそんなとこ行くの?なんで?と。

  • 県内5番手の高校に進学した友達は、あ~私が行く高校制服も可愛いし(当時はチェックのブレザーで人気)偏差値もそこそこだからバカにされずにすんだわ~とのたまった。この友達今も友達ですが、今の私の職業がうらやましいらしく色々根掘り葉掘り聞いてきますw大人になった今、そんなに偏見はないようですが、ご主人の父上が銀行の支店長をしていて県内屈指の高級住宅街にご実家があるのが自慢になってますwうんうん良かったね、すごいね!ってほめますが、腹の底ではうちの親、結構な資産家だぜ。信託銀行の担当者が付いている(信託銀行という毛並みの違う銀行の担当がつくという事自体、それなりの資産をもっている証拠、知っている人は知っている)ということを隠しながら話を聞くのは楽しいw

  • 新卒で勤めた会社の同僚から言われたこと。Nさんどこの高校出てんの?との問いに〇〇高校というと、へーそうなんだ、と表情を変えず視線をずらして、私の周りに〇〇高校出身の友達は誰もいない、なんでお前がここにいる、というほんの一瞬、蔑んだ目をしたのを覚えています。この同僚は県内でも一番のエリートとして言われる、国立小中出身で高校は県内一番店を落ち、私立で一番頭が良い高校に進学。この仏教系の高校が合わず、遊びまくり、県内の私文をでて就職。結婚と同時に辞めたので今は何をしているかはわからない。だけど国立小中出身というブランドだけで、他は運転免許しか持たないので案外スーパーのレジをやっているかも知れない。国立小中出身だからって世の中甘くないし、むしろなんでうちみたいなとこに就職するの、なんで誰でもできるようなパートしてるの、と言われがち。どちらかというとキャリアを積み上げてきたかどうかが大事。今の私の職業を聞いたらガチビビるだろうねw新卒で入った会社では上司や先輩からもたくさんバカにされていて本当に私はやる気を失くし、結婚後仕事を辞めた。いじめられたというのもあるけれど。親の8ケタ近い預金も数年前解約し生存贈与の手続きのため信託銀行に送金。年金もメイン銀行に変えた。ざまーみろ。ま、うちの親の預金なんてそんなに銀行経営には及ぼさないけど。

  • 噂に聞いた話。私の高校の先輩が大学に行きたいと一念発起し、ある予備校に相談しに行った時の話。おたくの高校で大学に行きたいって言われてもうちの授業なんてついていけないですよ。とうてい受け入れられません、と何と、入学を拒否された~wwwwwwもうこれには笑ってしまった。ほんとかな、と思って学校の先生に聞くと、うん、だから指定校推薦で県内の私大商学部に行くか、スポーツ推薦でそこそこ名の知れた大学に行くか、短大だと割と通る、それだけしかないんだよね、とあっさり認めましたwちなみにこの予備校は代々木ゼミナールというとこです。もう県内にはありません。私の周りは予備校といえば地元予備校か北予備のどちらかに通っている方が多いけど、意外に武田塾や個別指導塾に通っている人もかなり多いです。間違っても予備校なんぞにお金は流しませぬwお前らには払わないぜw

  • いとこから、〇〇ちゃんの高校って最初はみんな真面目なのに学年が上がるごとに尻軽になっていくよねと言われました。これにはあぜん・・・確かに男の子と遊んでいる人は多い。でも意外にまじめな人多かったけどなあ。

  • 修学旅行でディズニーランドにいくのですが、スタッフからあの高校の制服みたら要チェック。すぐに万引きする、そういう見方をされていると噂が。修学旅行前にとてもどんよりした気持ちになりました。

  • 地元のデパートから、おたくの高校の生徒さんはトイレにこもって1時間も化粧や制服から洋服へ着替えていると学校に苦情の電話が定期的にあるとの噂。私,の代を最後に就職の採用をされなくなったと聞きました。今はこのデパートは大卒しか採らなくなっています。

  • ある中学校の事務の先生が、不良少年について述べた意見。あの子はあんなんだから〇〇高校にしか行けないとたいね。・・・あのー〇〇高校って私の出身高校なんですが・・・学校って意外に差別がないな~と思っていたけど、やっぱり腹の底ではバカにしてんだなって思った。

自己肯定感の低さ

  • そんなこんなでだいたいの生徒はどーせうちらなんか・・・と思っていて、どんよりとした空気感が漂ってました。他校の男子と遊んでいるのが楽しいし、今考えると、家庭的にほったらかしにされて育ってきた生徒が多い感は否めないかなあ。

  • 私は男遊びはしていないけど、友達命で本当に楽しかった思い出ばかりです。小さい世界で深く友達と友情を育む毎日。今は高校時代の友達とは誰も連絡は取ってないけど、高校時代はほんと楽しかった。一歩外に出れば世間様からは馬鹿にされまくったけど、内にこもればそれはそれで楽しかった。この時代にたくさん読書しました。

高校を変えたい先生方の思い

  • 卒業後、高校改革をするにあたりある先生の思いを初めて聞くことができました。といっても20年以上前なので記憶はあやふやですが。

  • 高校がかなり大胆な改革をしたので私たち卒業生もびっくりしました。様々な年代のOG達がざわついていて、一体何があった?、うちらの母校ってそのうち定員割れしまくっていずれ無くなりそう、そう思う人はかなり多かったと思います。みんな高校生活は楽しかったものの特に何かを成し遂げたということもなくw、母校に対する愛着は殆どありません。だから無くなってもそんなに悲しまないというか、あっそう、先生達他の高校に転職してもあんなんじゃ通用せんだろwとしか思ってない。中学校の先生達の方が授業わかりやすかったよね、とよく友達とも話してました。

  •  ・・・俺この学校本当に好きなんだよ。他の私立高校にも勤務したことあるけど、ここの生徒はみんな無垢で純粋、そして何かこれ、というものを見つけたら教員だろうが何だろうが蹴っ飛ばしてw、突き進んでいくパワーがある。オマエはどちらかというとうちの水に合わんなあと思っていたよ。ずっと内にこもって何か考えているんだろうけど、それ爆発させた方がいいよ。みんなとは違う進路取ったし。たま~にお前みたいなのがいる。まあそれはいいとして、この高校を残したい、そう本気で思うようになった。それで今後の高校の存続を危ぶむ若手数人で校長に意見書を提出した。

  • 端折ると、こんな感じだそうだ。

  • 今は男女問わず大学に進学する時代、大学に合格させなければうちの高校は中学生に選ばれない。そこで普通科の設置を望む。そこには様々なコースを置く。もし改革が行わなければ、いずれ大幅な定員割れ、ただでさえ学力が低い生徒ばかりいるのにこれからもずっとそれは続きもっと低下していくだろう。そして経営危機がおとずれ、閉校したF高校のように閉校になるだろう。今は高卒で就職を選ぶ進路を取る中学生は少ない。商業科、情報処理科のクラスを減らすことになるが、普通科の設置をぜひ校長主導でお願いしたい。

  • これが職員会議で大々的に公表され、若手数人の先生達VS年配の商業系の先生達の争いが起き、怒号が飛んだそうだ。色んな会議でも若手の先生方はつまはじきにされ、必要な情報が回ってこなかったり、職員室に居づらくされたりと色々あったと話してくれた。ちなみに校長はこの改革案に大賛成で兼ねがね思っていたことだったらしい。でも年配の商業系の先生達って何でそんなに反対したんだろう?との問いに、そりゃ普通科ができれば頭が良い子はそっちへ流れるし、生徒の質は歴然としてるし、普通科が拡大すれば商業系の学科が減る。そうすると自分達が肩身の狭い思いをすることになり、会議など大事な場面で大盤振る舞いができなくなるからだろう。主導権が商業系の先生から普通科の先生にとってかわられるのが嫌なんだよ。

  • 私の出身高校の校長は体育会系の公立高校を退職した校長が天下りし代々校長を務めていた。が、改革をするにあたり、当時の校長は理事長に就任し、4高(わが県で頭が良いと言われる公立高校)の校長を定年退職したばかりの方が新しく校長に就任した。それから背筋も凍る大胆な改革が行われたという。

  • まず新校長は先生方一人一人の授業を見て回ったそうだ。ある先生には、あなた何なんですかこの授業。こんな授業をして一般企業より高い給料もらっていたんですか、私立は生徒の月謝から私たちの給料はでてるのは知ってますよね、僕は色んな公立高校を回ったけどあなたみたいな下手な授業は初めて見た、今日の授業の簡単な内容が書かれたノート見せて下さい、と言い、ノートを見て、こりゃひどい・・・生徒も学校もバカにしているでしょ、とおっしゃったそうだ。それから毎日校長はこの先生の授業に出向き、生徒は何事か・・・とざわついたそうだ。そして放課後ダメ出し回。そして沢山の先生が研究授業をしそれぞれの授業に出向き見学、その後校内研。そしてこれでこの先生は神経がまいってしまい、翌年には退職したそうだ。ちなみに社会の先生でした。こういう先生が続出してw半分くらいが入れ替わり、今では私は殆どの先生達を知りませんw

  • 新しく教員として採用された先生方も地元国立大だけでなく関西や関東の私大を出た先生など、様々な大学を出た方を採用したと聞きました。そして極めつけは、進路指導担当者に東大卒の方をおいたこと。今でも確か進路指導主事をしているはず。

  • 今は母校も落ち着いていてまあそこそこの生徒数はいるみたいです

ものすごい勢いで伸びていて未だに閲覧数増えています。noteって教育系は伸びないイメージがありましたが、覆りました。てか、案外、お子様を教育中の親御さんたちがみてたりしてwww

  • さて今の私が出身高校についてどう思っているのか書いてみます。

  • 私立高校だったので未だに寄付金のお願いの封書が届きます。寄付金のお願いが届くときは、大体が、体育館を新しくしたり、施設を立て直したり、部活の強化をはかるときが多いように思います。

  • 私は、今でもそうですが、正直母校愛はありません。先生方の高校を変えたい思いは痛いほどわかったのですが、翻って、じゃあ自分はどう思うの?と問うた時に、No!私は今でも好きではないという気持ちしかありません。

  • 高校生活は友達もいて毎日が女子会のようで楽しかった。

  • でもそれだけ。

  • 何かを成し遂げたとか、一致団結してみんなで頑張ったとかそういうのがない。

  • あまり言いたくないけれど、私は短大を受験するにあたり、高3の時の担任が私の進路にさじをなげました。商業科なのに指定校で行ける商学部や商業系の学部には行かないと宣言した私を、普通科の子達と闘わないといけないのに大きなハンデがあるのにと相手にしませんでした。

  • そんな事私だって百も承知だ。

  • 他の先生達も心配はしていたようだけれど、殆ど無視していたように感じました。誰も声をかけてくれる先生は皆無でした。

  • そして、私が頼った先は学年主任の先生だった。主任の娘さんは4高といってわが県で偏差値の高い公立高校の一角に進学させ、地元国立大へ進んだ。そういったこともあり、とても熱心に私や親に色々話をしてくれ、短大を受験するようにすすめてくれました。

  • また学年主任の先生は、こうやって一生懸命に頑張ってくれるあなた達(私と友達)と話が出来て良かった。今の高校生が進路をどうのようにして考えているのかよく分かった、と話してくれました。

  • そして私達に、あるカフェでご飯をおごってくれたw

  • そういう意味ではよい思い出だけれど、投げやりになったり、担任のくせ、生徒を見放したりする先生がこの世にいるという現実を思い知らされた。

  • だから冒頭に書いたように、私は金輪際母校に寄付などしません。

  • だけれど、息子が高校受験の時にはすべり止めにママの出身校を受けないかとすすめました。息子はあの高校興味ないと受験を拒否しました。そして別の私立高校をすべり止めで受けました。息子にはこの話は一切していません。これからもしないでしょう。だって息子は興味のない高校だから。

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