息子と私とくじら
くじら
私は去年からくじらの鳴き声にハマってしまい、就寝時には10時間耐久のひたすらクジラの鳴く声だけが流れる睡眠BGMを流したまま寝る。朝まで流れて目覚まし時計より先にくじらの鳴き声で起きることもままある。かと思えば途中で画像が途切れ、目覚まし時計で起きることもある。いつものごとく、くじらの鳴き声でリラックスしていると、息子がドアを開けて何事かと言わんばかりの顔で
息子はどうやら叫び声にしか聞こえないくじらの鳴き声が嫌いらしい。そして珍獣動物を見るような目で私を見る。だけど、最近慣れたらしく、くじらの鳴き声をBGMがわりに流していても何も言わなくなった。というか完全スルー。もうママに色々言うのを諦めたのか?
↑は52ヘルツを520ヘルツにして人間にも聞き取れるようにしたやつ。
↑52ヘルツで鳴くクジラ。ラジオのチャンネルを合わせる時のじじじにも聞こえるけど、なんか、モールス信号のような感じもする。一番最初に聞いたときは、個人的な感覚だけど、パッ、パッ、パッ・・・という何か意外に規則正しい感じがした。
ネットで検索してみると、孤独なクジラとか、寂しいから鳴いているとかいう意見が目立つ。私はこういう意見が嫌いで、人間から見たクジラの気持ちを書いているにすぎないから。くじらは別に寂しいから鳴いているわけではなく、なにか理由があるのかもしれないけど、クジラの持って生まれた特性みたいなもので自然と鳴いているだけのような気がする。孤独というより孤高に近い感じ。孤高の画家バルテュスの、海の生き物バージョン、それが52ヘルツのくじら。
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