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布一枚

カーテンが開く
その瞬間まで相手を知らず

布一枚隔てた先に
アナタの気配がつぶさに感じ取れて…

慣れた方はボーイと"くだけた声色"で他愛無く会話をし
その声の情報から
これから始まる蜜の時間を想像し
心を昂らせていく

ショーツの奥がジン…ってしたのは
さっきまでの熱の痕跡かな

それとも

私ったら
声だけで濡れてしまったの⁈

アブナイ・アブナイ(笑)

よほどじゃない限り
私は、時間の限りの恋をする


興奮して
汗が肌を伝うほど淫らに乱れ…
求められる事が嬉しくて
目の前のアナタが愛おしくて

波のように訪れる快楽に
身を委ねてゆく



安息感が訪れ
残っているのは

汗で濡れた髪


それが乾き切らぬうちに
再び…求め合う

汗がエロいと喜ぶけれど
その汗は…
直前までの別な熱の余韻だったりして



布一枚の向こう側のアナタ

コチラにいる私

交わり〜溶け合い。。。


それでも
布一枚を隔てた2人には
その布を
本当の意味で取っ払う事は無く

その場
その時
その瞬間

まるで
ひと時の甘い蜜に踊らされたよう…

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