お高い店のランチコース。
ただのお水がグラス1杯1100円。
ぶどうジュースがグラスの半分で2500円。
「今だけ特別に白トリュフが2すりで1万2千円です、いかがですか?」
と言われるような高い店だった。
お肉のコースを選んだんだけど、最初にでてきた丸くて小さいコロッケみたいなやつ。
手でお召し上がりくださいと言うから手でポイッと口に入れたら上顎がただれた。
上顎の火傷のせいでその後に運ばれてきた料理は痛すぎて何の味もしなかった。
それを言うとINTJさんは、火傷しなくても味なんて俺もしないよといった。
は?
高いコース料理は正直苦手。
美味しいのか美味しくないのか意味がわからないから。
ナスをクレープで包んで、薄く焼いたチーズをのせた料理が運ばれてきたけど、ナスの味なんてしなかった。
中に挟まってるのがフォアグラなのか白子なのかお店の人に聞きたかったけど、無粋なことは聞かない方がいいと言われた。
逆にINTJさんは、コース料理を食べることは絵画を見てるのと一緒だね、この料理を食べて頭が痛くなる人いるのか店員さんに聞きたいと言った。
は?
高いコース料理は美味しい、美味しくないではない。
INTJさんにとって高いコース料理は整うことらしい。
料理の最後のデザートは美味しいって思えるやつがでてきて、
「全部分かりやすくて美味しいのだけでいいのに。味が複雑で美味しいのか分かんなかった」
って言ったら、それがそういうことなんじゃない??ってINTJさんが言った。
美味しく作ることももちろんできるけど、それだけじゃ物足りないでしょ?って。
ぜんぶ食べたあと、最後にこれは美味しいってやつが出てきてそこで
「ふわぁ〜(〃´o`)」
ってなって、整わせるのがコース料理の目的なんだって。
なるほど。
それだったら高いコース料理の味がないのも頷ける。
今までお高い店の料理は緊張しすぎて味を感じないのかと思っていたけど、それらも含めて意味がわからなくしているんだとしたら納得。
やー、楽しかった(*´﹀`*)
と店をでて時計を見ると2時間半経っていた…
体感30分くらいだったのに。ってお互いビックリ。
時空をも曲げるこのお店。
さすがミシュラン一つ星(꒪⌓꒪)
ミシュラン三ツ星なんてなったらどうなっちゃうんだろう。
入店して、気がついたら退店して、何を食べたか記憶にございませんってなるのかな。
すごい楽しみ方を教わってしまった( ◜▿◝ )