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日常生活から子供と人権を深め合う

昨日6歳の娘がイライラしていたので、訳を聞いたところ、非常に考えさせられる内容であった。

今娘の通う保育園では、LaQという小さなプラスチック製の組み立てブロックがあり、子供達に大人気。

園内でも子供たちがつくったLaQで作った動物やら乗り物が飾られている。

そんなLaQを巡って娘の中でちょっとしたトラブルが起きていた。

事の発端はA君という男の子。
ちょっとやんちゃで勝負が大好き、けど優しいとこもあるなかなか男っ気のある子である。

そんなA君は今、隣の組のB君より大きなLaQを作りたいという野望を持っているらしい。
そこでA君は仲良しであるCくん、Dちゃん、娘に「B君に勝てるような恐竜をLaQで作って欲しい」と持ちかけてきたらしい。

ここまではいいのだが、どうやらA君は恐竜製作を娘達に任せっぱなしで自分は好きな遊びに精を出してるらしい。

娘はもやもやしながらも仲間と一緒に恐竜を作っていたようだが、娘が土曜日に保育園利用することになったときにA君から
「土曜日一人で恐竜製作を進めといて欲しい」と言われたらしい。
これに対して娘のモヤモヤが一気に爆発した。

A君の野望になぜ我々が協力しなければならないのか、しかもA君はまったく製作に参加しない、他の子だって、なんで何も思わずに楽しそうに恐竜製作してるのだうかと。

私はそれを聞いて、A君のこともよく知っているし、娘とは普段は仲良しなのでなんとも子供らしくて可愛らしいなあ、とは思ったが、その反面、これ大人の世界でも良くある話だなあとつくづく感じた。

そして大人の世界では、こういう問題で悩み傷ついている人が多いんだよなあ、と。

さて、このことに対して、私はどのように娘の対応をしたかと言うと。
まず、このモヤモヤに気づき、言語化が出来たことを過大に評価をした。
そして次は娘が今後こうしたいという行動とその理由を聞いた。

娘は、土曜日はLaQをちょっと進めようかと思うと話す。
その理由にLaQ自体は好きだから。
けどちょっとやったら他の遊びをすると話す。
このちょっとやったら他の遊びをするというのが、気の優しい娘の中にある理不尽な事への抵抗の形なんだな、と感じた。

そして今後の対策についても話し合った。
娘は「また嫌なことあったらママや先生に言う」と話した。
娘がここで母の他に先生と挙げたことに私は安心した。
娘にとって保育園の先生は困ったことを話せる人なんだな、と。


娘が大きくなるにつれ、こういった問題は沢山出てくるとおもう。

それまでに理不尽な事に対して、流されたり麻痺したりせず、これはおかしいという気持ちを見過ごさないでほしい。
そして、時にはうまく交わしたりうまく戦う能力を身につけてほしい。

これは人が人らしく生きるための権利を全うするための能力でもあると思うから。

それまでは、まだ子供である娘は親や先生、周りにいる大人をどんどん頼ってほしいと思う。
その中で沢山トライアンドエラーをしていってほしい。

そして親である私は子供の話すことに、子供同士の話と軽く見るのでなく、自分のことに置き換えながら、対等にしっかり聞く耳を持つこと。
いつか娘が自分の力で解決できる能力を備えるために。

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