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しえーる
2024年1月11日 20:38
第一章 貴族と付き人 ある夏の日の昼下がり。新しく魔法書を入荷し、私は上機嫌で店内の掃除をしていました。しかし…「やぁ!エディ久しいねぇ!新しく本を仕入れたと聞いたが、あるかね?見せておくれよ!」「げ…サイラム。」また、と言うか、やっぱり来た。この男。彼の名はサイラム。そこらの貴族の息子で一応、魔法使い。新しい本が入ると必ずその日に来て、うるさくして帰っていく。前にそれで人間のお客様が逃
2024年1月23日 20:13
第二章 魔法書の取り寄せ先「そういえば…何故サイラムはラテン語の勉強をしてるのですか?今は使われていないでしょう?」私が聞くと、カイトさんはおどろいたように目をぱちぱちさせて答えた。「イタリアで見つかった魔法書は、ほとんどがラテン語で書かれているからです。魔法店主の間では有名だと聞いていたのでご存知かと…。その本も読めるようでしたので。」「私はお母さんに教えてもらいました。しかし…イタリ