シロウト組立人の迷走 〜ガンプラやら〜 Vol.5 シタデル コントラスト
前回記事からだいぶ空いてしまいました。
この間、決してさぼっていた訳ではございません(汗)。
積みが増えてしまい、とりあえず組む順番を決めて、仮組に明け暮れておりました。
これで3箱→1箱、くらいに減ります(私の場合)。
特にMGは効果がデカいです。
で、6体ほど仮組み、スペースができましたので、再び迷走再開です。
今回は「シタデルカラー コントラスト」。
またイキナリです。
一応説明しますと、「シタデルカラー」とは水性エマルジョン塗料で、「ウォーハンマー」というゲームのフィギィアを塗装するために生み出された塗料。
塗りやすく色もキレイなのでガンプラに使っている方も多数。
使用用途により数種類に分けられており、ベタ塗りからグラデーション、フィルタリングなど様々な用途に使用できるようです。
この中でコントラストは、私が好きなグラデーションの雰囲気に近い仕上がりが期待できる! と、ホビージャパン掲載時から気になっておりました。
「普通に塗装するだけで、パーツの凹凸などに塗料がたまり自然なコントラストができて良い雰囲気に」。
んー、すごく気になる。
で、今回使ってみたところ、ひと言
「難しい!」
です。
この難しいは、思ったような結果を得るには、という意味です。
では、その辺り書いてみたいと思います。
■よりによってRGのHi-ν?
今回、塗装対象として選んだのは「RG Hiーνガンダム」です。
現在も、以前よりは緩和されたもののまだ火種はくすぶっている「ガンプラ争奪戦争」の走り(という私はイメージなのですが)、の商品ですね。
私も手に入れたのは2022年7月頃。発売から約1年かかりました。
無論、「正価で」ということです。
ガンプラの品薄状態にはさまざまな要因があるようですが、何とか正価で購入できる品物を探しました。
それにしても1年かあ。長かったなあ(笑)
3月に「ハイパーメガバズーカランチャー」来ちゃった時にはどうしようかと思ったもんです。
そして、そんな品をこの試みになぜ選んだのか?
それは「ディテールが細かく多い」という点にあります。
シタデルカラーは「ウォーハンマー」という精密なミニチュアに塗装するために生まれた塗料。
特にこのコントラストは凹凸が微細にあってこそ生きる、と感じています。
なので、HGでは少々厳しいかなと思ったのと、1/144であれば塗料の量は少なくて済む(シタデルカラーは高い!!)、
という理由で選定しました。
何より、時間にあまり余裕がない私は、お試し用キットを組んでいる時間がございません……(泣)
作りたいものが目の前に並んでいるので、さまざまな方法を試しつつも、回り道せずとにかく作りたいものを作りたい!
なので、この選定となりました。
■とはいえ、ちょっとディテールを追加したいです
RGといえども、ややディテールが空いている部分(この表現が正しいのか?)があります。
Hi-νで言えば、コクピット周り、ヒザ装甲、腕のサイドなどです。
あくまで個人の印象ですけど。
そこで、その部分にはスジボリを追加しようと考えました。
考えるのは簡単ですが、無論、スジボリなどほとんどやったことがない。
シタデルにしても、スジボリにしても、実験台にされるHi-ν(笑)。
今手許にあるのは、GSIクレオスのスタンダードなスジボリ道具「ラインチゼル」と、G-PARTSさんで購入したGUNPRIMER「GRIDA」です。
特に後者のGRIDAはペン感覚でスジボリが彫れるという逸品で、通常のチゼルなどのように使う方向を限定されていません。
なので、ペン感覚で使用することができます。
スジボリ体験に関してはまた別の記事を書きたいと思います。
が、まあ思い通りにはいかないっすねえ。
こんなに思い通りにいかないものか(笑)
まだまだ難しくて試行錯誤中です。
■塗っていくぞ
ひと通りスジボリが終わったので、塗装していきます。
コントラストは透ける下地色とのコントラストがポイントなので、
せっかくの成型色にベース色を塗っていく必要があります(涙)。
今回使ったのは、シタデルカラースプレーの「WHITE SCAR(ホワイトスカー)」。
まさに真っ白になります。
ホビージャパンの塗装見本がこれを下地にしたものであったので、単純に真似してみました。
シタデルスプレー、あっという間に発色します。
またガス圧が強く、エライ勢いで白く染まっていきます。
非常に使いやすいことは間違いないです。
でもね、値段がねえ……。
2,500円/本ほどしました。高いなあ……。
まあシタデルカラーが高いからな、当然といえば当然ですよね。
そしてその上に色を乗せていくわけですが、
意識したのは「塗るではなく染める(置く)」ということ。
塗ってしまうと筆むらがかなり出てしまい、それがコントラストに(泣)
なので色を置いておき、自然に乗っている状態から、乾かしていきます。
するとパーツの端のほうは色が乗らず薄く、面のほうは塗料が残り濃くなります。
なんか狙ってたイメージに近いです。
■カラーによる“濃さ”がやっかい
今回色を選ぶ際には、「だいたい近い色で」と、単純に見た目の印象で選んでいきました。
用意した色は下記の通りです。
コントラスト メディウム
ラットリング グライム
グリス チャージャー グレイ
ブラック レギオン
アイアンジョー イエロー
セレスティウム ブルー
ブライアン クイーン チル
ここでは色自体の濃さはあまり意識せず、
単純に「色見」で選んでいったわけです。
ところが、「うまくコントラストが出やすい濃さ」「出にくい濃さ」というものがあったのです!
がーん。
当たり前といえば当たり前なのですが、濃い色は色ののせ方が難しく、単純に塗っていくと、筆むらだけが目立ちコントラストっぽくない。
特に広い範囲では難しいです。
よくよく『nipper』などを読んでいくと「色により粘度が変わる」ということのようで、
①濃い色 = とろみの強い色 = 染める力が強い
②薄い色 = シャバシャバ = 染める力がマイルド
正直「濃い」「薄い」という定義が難しいのですが、塗装サンプルでコントラストが強く出ている色は後者と言えます。
私の欲しかったコントラストは②を塗装した状態で、①をさほどディテールが細かくない(ウォーハンマーのように)ものに塗装すると、うまくコントラストを出すのは難しい感じです。
そんな時に「コントラスト メディウム」という専用の希釈剤があり、
それを使えば色の濃度的には薄くなるのですが、今一歩うまくいきませんでした。
これは原因がよく分からない……。
とりあえずの対処法として考えついのは下記の通りです。
①薄い色を重ねる前提(濃くなっていく)ほうがキレイにコントラストになる
②濃い色を使いたいのであれば、
⇒ハイディテールの箇所
⇒メディウムでかなり薄めて(1:2~3くらい?)塗り重ねる
方法があるのであろうと思います。
とはいえ下の写真の通り、狙い通りにいったとは言えない状態。
しかし、後半(バックパック、ファンネル、その他武装)の塗装は慣れもあってやや順調に。
ただ、今回のコントラスト塗装は思ったほど簡単ではなかったので、時短運転の自分としてはなかなかしんどいですね。
時間はかなりかかりました。
・塗り分けをキレイにするために仮組したキットを一度バラしたがRGなのでバラすのが結構大変
・下地塗装にひと手間
・塗り重ねにひと手間
ですので、この方法は一度お休みです!
でも楽しかったのでまたやります!
まあ塗料は他にも利用できますし、塗料自体の使い勝手は良いので単独でも使いましょう。
発色がいいし、塗膜も強いし、乾燥も水性にしては比較的早い。
MGに付属のフィギュアでも塗ろうかな。
にしても、今どきの水性塗料はすごいっすね。
■「RG Hi-νガンダム」の感想
散々他にもWEB上で掲載されていますので、特に個人的意見を並べてみます。
・ディテールが緻密かつ構造が画期的
⇒特に足の可動と腰アーマーの自由度がすごい
⇒胴がくの字に曲がります!
・顔が小さい 自分的にはもう少し大きいほうが好み
・まともに立たない(笑)
⇒背中を見ると一目瞭然ですが、アクションベース使用前提です
⇒あるいは、プロペラタンクで支えます(笑)
今回は書きたいことが多すぎて字数がだいぶかさみました。
でもまだまだ書き足りません……。
ではまた。