シロウト組立人の迷走 〜ガンプラやら〜 Vol.2 シャドウ
今回は「リアルタッチマーカーでシャドウ風塗装に」です。
これは、ホビージャパン等で大変著名なモデラ―であるライダ~Joeさんのやり方を、同じくモデラ―の林哲平さんが紹介したそのものを真似てみよう、と行ってみました。
上記の本やホームページには「HG ペーネロペ―」の作例が出ており、とても見応えのあるものになっています。
一方、私の嗜好として、ここまではウェザリングせず、もう少しすっきり仕上げてみたい、シャドウを細吹きをしているような感じに 仕上げてみたいと考えました。
なので、墨入れをGSIクレオスの「リアルタッチマーカーマーカー」で行いつつ、周辺をぼかす、という方法のみを行ってみました。
今回作るのは、「HG ランスロットアルビオン」です。実はルルーシュはサブスクで観てハマった口で、放送当時のキットは気づけばほぼ無し。
どうしようかとMETAL ROBOT魂などを購入してみましたが、 このキットが出まして「これだ!」と即決。
プロポーションがいいですよね、このキット。キットに関しての感想は後ほど。
◾️書いてあるようにはいかないもので......
皆さんも経験があると思いますが、HOW TO通りの仕上がりには、なかなかいかないですよね。
本やネットで分かった気になっても、実際にやってみるとそうはならない。 目に見えない、文字に表せない微妙なニュアンスが、いわゆる「経験」「ノウハウ」と言われる部分だなあと改めて感じます。
よく「再現性」などと呼ばれますが。
一応、手順としてはこうです。
①モールドにマーカーでスミ入れた後、まずは人差し指で軽くこすり、その後、神ペンでぼかす
⇒「まず指でこする」ですが、これでほとんど塗料が落ちてしまいます。ここでいうゴッドフィンガーのチャージができません(泣)
②意外と塗料の乾燥が早く、ぼかしが間に合わない場合が
③「神ペン」の作成はできたものの、そもそも「ちゃんと作成できているのか?」という不安
④紹介例では「リアルタッチブラウン」が使われているが、自分は「リアルタッチグレー2」を使っている (好みの問題)。色による現れ方の差はないのか?
などなど、悩みは尽きません......。
◾️自分流でやり方を変える
結果的に、モールドやエッジは濃い目にビッと線を引き、直接神ペンでボカシにかかると、と割と思い通りにいきました。
ただ、神ペンは直線的にぼかさないと濃い塗料が周囲に広がり「ボカシ」 というより「汚れ」となってしまいました。
そうした場合は一度メラニンスポンジで消してやり直し。やり直しは何度もきくのがいいところ。
そして、パーツ表面にある凹凸は点々と塗料をつけ、指のみ(本当に軽く擦る)で広げていくと、何と なく雰囲気が出ました。
ただ、加減は難しく、やりすぎるとあっという間に消えてしまいます。
凹凸に陰影をつけようとする場合で、なおかつウェザリングまではいかないようにする、となると加減が微妙。
特にランスロットではコクピット部分やランドスピナーの部分に陰影をつけようとしましたが、濃すぎる感じであまり自然ではないように見えます。
今回の一番の難関部分はここでしたね。
一方でうまくいった場所と言えば、白部分よりもそれ以外の部分です。 白ほど加減が強調されないせいか、塩梅よく濃い部分ができ、グラデーションぽくなっています。
濃い グレー部分は「グレー2」だと弱いので「グレー3」を使用しています。
かくして、出来上がったものをみると、結果的に林さんの作例っぽいような雰囲気に仕上がりました(出来上がりレベルは段違いで低いですが......笑)。
■「HG ランスロットアルビオン」の感想
久しぶりのHG(ガンプラではないですが)、かつ最新キットということで「こんなに組み立てやすかっ たっけ?」というのが第一印象。
パーツも多くないし、色分けもきちんとされているし、可動域も広いし、何より全体のプロポーションがカッコいい!
ステッカーの部分だけは部分塗装しようと考えるのであれば、「ゴールド」「レッド」「グリーン」の3色が あればOKです。
ただ、レッドはメタリックっぽいほうが似合う気がするのと、グリーンはシルバー下地 にクリアグリーンで宝石(?)装飾っぽいほうが似合う感じがしました。
そうした塗装にしてみたもののグリーンは色ムラが結構できてしまい、薄く何度も塗り重ねる、を失敗していることをご報告いたします。