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不思議な人。

わたしの知り合いに不思議な人がいます。
何かと気にかけて、色んな提案をしてくれます。

その提案はことごとく「うわ〜!面倒くせぇな!」と一回脳みそが拒否する事ばかり。

とにかく気が進まない

その人は隣の街に住んでいます。

何かの講習会でご一緒してから、わたしが養蜂をしている事を知って、事あるごとにお誘いを受けるようになりました。

「独立したら、販路を広げるのにイベント出店とかも経験しておいた方がいいですよ。」

と、言われた時、まだ届出の関係上販売出来るものが無いです。とお断りしたら、

「大丈夫!この間フランスに行っていたでしょう?その時買ったはちみつがあるの、それでお菓子でも作って販売しましょう。」

と、諦めてくれません。
とにかくわたしには経験を積まないと、と仰る。

あまりにもまっすぐに誘ってくださるので承諾し、二人共同のにわか菓子店を出店する事に。

もう気が進まないったらない。

なんとか材料などを買い揃えて、当日を迎えます。

初めてなので、どんな感じなのかもよく分からずに、言われるままに会議テーブルで急ごしらえの売り場を作りました。

周りのお店も次々に売り場を作っていくのですが、皆さんテーブルクロスを掛けたり、衝立にもなる陳列棚をご自分で持参していたりと抜かりがない。

新参者の即席ユニットの出店ですから、忙しいなんて事は全くなくて、必然的に周りのお店を観察する事になります。

「あぁ、当たり前だけど看板って必要だよな。」

いつも持ち歩いているペンを出して、このイベントのパンフレットに印刷されている我が店のロゴの周りに模様を描いたりして、売り場のテーブルに立て掛けます。

即席の看板(?!)ですが、お店の名前は分かって頂けたもよう。

斜め向かいの飲み物を提供するお店、ストローや、簡易のマドラーがカラフルで可愛いなぁ。

あ、色がたくさんあるって、賑やかな印象を与えるし、「どの色が良いですか?」なんてコミュニケーションもとれちゃうな。   メモメモ。

商品陳列のテーブルの上に、ショップカードを置いたり、インスタやってますのQRコードの卓上看板を設置したりと、皆さん工夫なさっている。これもメモ。

あぁ、店員さんも制服のようにお店のイメージに合うファッションにしたら、世界観が伝わるかも?   メモだな!

会議テーブルよりも少し高いディスプレイをするだけで、ダントツ目立つやん! メモ。

光るものや、動きのあるもの、ディスプレイに加えたら無敵かも。 メモ。

あ〜!一万円札を使う時もあるのか! 万札用のお釣り、1セットは用意だな。

とにかくメモが止まらない。

売り上げなんか無いに等しいのに、楽しくてしょうがない。
これか!この人がわたしに経験して欲しい事は!


ちなみに見出し画像は、彼女がフランスの田舎で見かけた養蜂場の写真です☆

不思議な人。2に続く→




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