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world_of_fantasy
まどろみ
♬たとえば僕が まちがっていても
正直だった 悲しさがあるから……流れて行く
静けさにまさる 強さは無くて
言葉の中では何を 待てばいい……流れて行く
たしかな事など 何も無く ただひたすらに 君が好き
夢はまぶしく 木もれ陽透かす 少女の黒髪 もどかしく
君の欲しいものは何ですか 君の欲しいものは何ですか
さりげない日々に つまずいた僕は
星を数える 男になったよ……流れて行く♬
「捨てちゃいなよ」
風のいう。
うたた寝のあと
すーっと 胸の中を 駆け抜けて
小さな小さな水たまりを
少しだけ 波立たせて吹き過ぎる
感傷と名づけるには 年がいもない
夜の静けさと 昼間の喧騒
もう
見ないふり
捨ててきたはず
あのガラスの欠片のような言葉たち
だれに向かうともない詮無い言葉たち
担当者の耳障りな言葉たち
会議のあとの 澱みに惑う
もういいよ
捨てちゃいな
♬たしかなことなど 何もなく
ただひたすらに きみがすき
せめて この曲が頭の中をよぎっていたら
なんて 笑っちゃう
そうして
音もない世界のやさしさが
水になり
風になり
こころを撫でていく
ただひたすらに きみがすき♬
そうだよね
頷いては 仄かに こころにあかりが灯って
笑えてきた
きみのほしいものは なんですか?