クワガタ、収穫しとくね
去年、繁殖させたクワガタの最後の1匹が夏の終わりに、返った。長男は掘り出すのをとても楽しみにしていた。私が出かける前に、
『クワガタ、収穫しとくね』
"夏野菜を収穫する"。この夏、長男は夏野菜を毎日観察し、収穫する中で、覚えた単語だろう。3歳が"収穫する"という単語を使おうとしているだけで愛しい。笑ってしまう。旦那さんが
『クワガタは採取かな〜』
と、教えるというよりぼやくように話していた。採取か。意外と使わない単語だ。私は少しまたわくわくした気持ちになった。
私は虫全般、好きではないが、繁殖させたクワガタやカブトムシには愛着が湧いている。1人ではしないが、長男とゼリーを変えたり、霧吹きをかけたり、結構な頻度でしている。うちで繁殖させた子たちは、黒艶がいい。旦那さん曰く、栄養状態がいいから、らしい。夏の終わりに、カブトムシがどんどん死んでいってしまう中、成虫になったクワガタを長男は可愛がるだろう。
言葉を正しく使うことは難しい。私はカタカナが苦手だし、似た単語は混ざってしまう。長男はよく聞き、吸収し、使おうとするので、気をつけようと思った。
久しぶりの友人との時間は楽しかった。子育て中は、客観的になんて余裕はないが、友人が友人の息子を可愛がる姿は、長男に会いに帰りたいと思うほど愛でいっぱいで、私もそんな関わりをしたいと思った。5時間経つ前に、旦那さんから『長男がママに会いたいってぐずってるから、そろそろ帰ってきておくれ』というメッセージが届き、嬉しいような、5時間くらい頑張ってくれよと思うような、複雑な気持ちになった。いい一日にだった。よ。