禁煙をしている

人生ナン10回目の禁煙を。
昨日の20時からしている。

そして今喫煙可能喫茶店のカウンターでこれを書いている。 
カウンター前には一段上がって
埃の溜まった調理台。
その上に埃にまみれたサイフォン。

どうしてここへ来たくなったのか、こんな空いた時間帯に何故このカウンターに座ったのか答えを考えている。

カウンターとは不思議で
限りなく心地よい孤独を味わえるとよく思う。
一席空いた隣に誰かいるくらいの間隔がいい。
この席と境目の無いテーブルが
どうしてだろう
自分のものって心からの安らぎを得られる。

少し広くテーブルをもらって、
自分のカバンもテーブルの上に乗せた
その瞬間。
完全に私の空間になった。

ひと席空けて隣が元従業員らしき女性が座って
カウンター越しに店員と喋る。

明瞭な話口調の女性で
話してる内容が聞こえて来るのだが
耳には入ってこない
水面に仰向けに浮かび、時間を忘れて浮かぶ様な
揺れる水面が耳の穴を掠めた時に聞こえるくらいの様に聞こえる。
完全に私の時間。
大雨の鬱鬱した気持ちがここまで持ち上がったことに感謝すらしている。
全てのバランスが整った時間と空間。贅沢だ。

その時
右から私のスペースを赤ちゃんgが横切った。
心は無凪の中。

おしぼりで上からぶっ潰した。
なんのためらいもなく、
お店のタオル地のおしぼりになんの罪悪感もなく。

そして埃だらけの調理台に
乗せた。

お勘定。
タバコを買いに行こう。

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