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南の海へ行こう。

◻︎石垣島・西表島編

私は海が好き。
波打ち際でチャプチャプなどには興味がない。
海の中で(磯でもいいんだけど)生き物を直に観察したい。
お魚さんと一緒に泳ぎたい。海水浴じゃなくてガチで海中を泳ぎたいのだ。

知ってる?
海の中に潜ると空気はコポコポじゃなくてピキピキ鳴るんだよ。
岩と岩の間を泳ぎ抜ける時に一緒に泳ぐ真っ青なコバルトスズメの群れや、
水族館で見る30cmくらいの魚なんて記憶にも残らないけど、海の中でその大きさの魚を群れでみると結構ビビる事とか、
キビナゴのキラキラ光る大群を見たときの感動を、
何年経ってもずっと覚えているあの光景を、
沢山子どもたちに経験させてあげたい。
海とかあんまり興味ない夫にもこの感動を分けてあげたい(感動の強要)。

そんな願いを叶えた3泊4日の石垣島+1泊那覇の合計4泊5日の沖縄旅行記である。

沖縄地方の週間天気予報を確認しては少し落胆する朝。
昨日まではずっと晴れだったのに出発する日から暫く予報は雨続き。

そもそも夏場の沖縄は台風の影響を受けやすく、ここ数年は意図的に夏場の沖縄旅行を避けていた。
ただ、数年前に行った3月末の渡嘉敷でシュノーケリングをしたのだが、めちゃめちゃ寒かった!
大人はウェットスーツがあったのでまだ良かったが、一番ちびっこの次男コニちゃんは合うスーツがなく、普通の水着を着用していたので楽しむどころではなく終始寒そうだった。
3月末とはいえそれでも寒い海(というか海水温は外気の1ヶ月遅れなので3月が一番冷たいらしい)は、透明度こそあれ魚の活性もまだまだであった。
一昨年の宮古島も3月末で、海にも結局入らず終い。
なんとかあたたかい海でカラフルなお魚さんを家族に見せたい!そんな海への未練がずっとあり、今年は台風キャンセルを覚悟で夏真っ盛りの沖縄旅行を計画した。

幸いにして台風に見舞われる事もなく、福岡空港発那覇経由で無事石垣に到着した。
石垣に降り立つのはこれで4度目である。
八重山諸島は今回アクティビティで訪れる西表島由布島を入れれば、9島中6島制覇となる。
(追記:八重山諸島と書いたが、正確には石垣港から行ける離島)。
あとは黒島、鳩間島、新城(新城は難しいかな。夫は行きたがるだろうが)。

西表島はなぜか今まで足を伸ばすチャンスがなく、ようやくである。
西表アクティビティツアーには水牛で渡る由布島と、干潮時にしか現れない幻の島バラス島まで。

心配していた天気も、時折激しいスコールには合うけれど、車を降りたら止む、という。
生粋の雨女(私)を凌駕する晴れボーイズコロコニ。グッジョブ。

水牛がひく牛車に乗って、由布島に向かい遠浅の海をゆっくり渡る。


牛飼いのお兄さん(なぜかチャラい)が三線を手に歌う島唄と潮風、キラキラ光る水面、時々立ち止まりながらのったのったとゆっくり歩く水牛、それにあわせて牛車が心地よく揺れる。
あぁずっと乗っていたい。
海に囲まれているから、本土よりずっと涼しい。
エアコンもいらない。携帯もいらない。パソコンもいらない。Wi-Fiもいらない。(でもビールは欲しいね)。
非現実を現実にした、圧倒的快楽。
もし楽園があるのなら、きっとこんな感じ。を絵にしたような空間であった。



バラス島のシュノーケリングも、最後スコールにあっただけで概ね晴れの中楽しめた。
水深6m程らしいが、もっと近く感じるほどの透明度。
ライフジャケットを着用していたので、私の筋力では海底(ハイテイではない)まで潜ることはできなかった。
海底まで行けたらきっと、珊瑚の隙間にいる熱帯魚とかもっと間近に楽しめたかなと思う。
まぁツアーではやはり限界があるな。子どもたちに関しては安心だけど。
(※海底(ハイテイ):麻雀用語)

海水温が高くてサンゴ死にかけてますね。



3日目は川平湾へ。
石垣といえば川平湾というほどの景勝地にもかかわらず、夫は行ったことが無いと言う。
「そりゃモグリだろ」とレンタカーで川平湾へ。
川平湾は流れが早くて泳ぐのには適していない為、グラスボートぐらいしか楽しめないけどそれでもやっぱ一回は行っとかなくちゃ!
曇天の中乗ったグラスボートでは、ウミガメ2回、ウミヘビ1回見られて満足。
グラスボートに乗っている間だけ雨は降っておらず、その後現地の人がびっくりするほどの大雨になった。
「本当はもっと綺麗なんだよぅ~~~」と訴える私が物悲しい。
いや雨でも綺麗なんだけどね。沖縄の南西沖にある熱帯低気圧の影響で、風も強くなってきた。

やはり、海は晴れてないと美しさが1/3になる。
本当は真っ青な空と照りつける太陽の元、潜る海の美しさを見たかった。
ほんっとうに綺麗だから。
まぁ天気はどうにもできないので、台風が来なかっただけマシだと思おう。

石垣のタクシーの運転手さんが「3日間台風でホテルから出られなかったお客さん乗せたけど、かわいそうでした」と言っていた。
そうだな、それに比べたら多少雨に降られたり雲が多かったりしてもだいぶ満足できた。

途中、私と子どもたちが大好きな生き物系Youtuberおろちんゆー行きつけのパインジュースゆんたくで(めちゃめちゃ美味しい)、おろちんのサインと共に写真撮ったり、


お土産買おうと寄ったドン・キホーテ石垣店で、具志堅用高に会ったり、
何かと本当に面白い石垣・西表旅だった。
(お土産はどの地方でもドンキお勧め。海外でも)

楽しさの種類が豊富だと、満足度高いよね。
それはグルメも例外ではない。
私が数年前からハマってるのはイカスミである。
いつの沖縄だったか、帰りの那覇空港で食べたイカスミ焼きそばが恐ろしく美味しくて、イカスミやっば!!!と歯を真っ黒にして思ったのだ。

今回は毎晩のようにイカスミメニューを食べた。
まじ美味い。イカスミやばい。なんか入ってるレベルでやばい。旨味がすごい。
美味いやばいすごい、と語彙がIQ3になってしまうほどである。飛ぶぞ!
どこのイカスミでもいいけど、沖縄旅行の際は是非イカスミを!

那覇編に続く。

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