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耳をすませば。

本日、明日と仕事がお休みということで、なんとなく行きたいなと思っていた山登りへ、行きました。上高地を予定していたものの、もう冬休みに入って4月頃まで開いてないということで、前々からチェックしていた、登るならここ!
愛知県新城市にある乳岩峡へ。

レンタカーをしっかり予約することが出来ず、朝からバタバタのスタート。結局仮予約で抑えていたであろう人の枠が空いて、何とかレンタカーの予約に成功。

新城市までは高速で名古屋駅から約1時間半。
前回、岐阜県の高山までレンタカーで行ったことを考えるとまだ近い距離でした。

到着。

事前調べが不足しており、ここから歩いて30分で山に行けると思っていたら、電車を使ってきてくださいとホームページに記載あり(ちゃんと読めてなかった)。電車は1時間に1回。約1時間待つことになった。

どうしようか考えて、山登りって体力使うよなと、先に腹ごしらえへ。

ここしかない。
すごく風情のあるお店。お店の人もすごく温かく、ほんとに山への行き方が電車で合っているのかも確認。丁寧に教えて頂いた。

田舎茶屋 まつや

何を食べようかと思ったが、ちょっとご当地グルメっぽかった五平餅を注文。

めちゃくちゃ美味しい。お味噌の味が染みていてびっくりする美味しさだった。普段の生活ではお餅もあんまり食べないし、食べれて嬉しい。美味しかった。

このお店で食事している方々がまた温かかったし、お店の人の温かさにも触れることが出来て、日常から解放されたような気持ちになった。こっち(観光地)に来たんだなぁ。そんな感じがした。お店を出る時に、「ありがとう。また来てね。」と言われたが、その一言に少し寂しさと言葉に出来ない有り難さを感じた。

湯谷温泉駅出発。
山の入り口までの時間と合わせて約1時間後。

乳岩峡

到着。自然に触れにきた。どんな感じだろ。そわそわした感じとわくわくした気分となにか持ち帰りたいな。ここに来たことで、少しでも(全部)自分が良い方向へ向けたらいいな。何かを願うような気持ちだった。

山登りを通じて、すれ違う人と「こんにちは〜」って言う。道を譲れば、「有難う御座います〜」(会釈)、「すみません〜」何の変哲もない素直な言葉が飛び交い、いいなー、知らない人なのに、向いてる方向が一緒だからかな〜。みんな楽しみに来てるし、楽しみたいし、山登り大変だけど頑張ろうって気持ちなのかなー。

当たり前のようで当たり前でなかった言葉が当たり前に飛び交う心地良さを感じた。

結構急な階段を登り、乳岩峡パシャリ。結構年配の方もいらっしゃってすごいと素直に感動した。
記憶の中では、自分山登り初めて。割とあっさり目標を達成した。

と思いきや、別の山を発見。何やらそっちの山の方が険しいらしい。せっかく高いレンタカー代と高速代を払ってこのまま帰れん。絶対登って帰ろう。もう誰も私を止めることは出来なかった(自分自身も)。

もう山頂から降りてきてる人から「今から登るの?大丈夫?結構暗いよ?」と声かけてもらったり、「若いから大丈夫(笑)」ともう1人の人に言ってもらったりした。自分も暗いですかねー、大丈夫ですかねーって返していたが、自分の気持ちは、100%大丈夫。大丈夫じゃなくても何とかなる。必ず登ってから帰るという気持ちだった。

ここからか
フットサルで知り合った方から勧められたプロテインちゃんと飲むぞ
結構急やな。まだ余裕や。
2人で登ってたらここで写真撮りたい(余裕)
もうちょっとかな?
ちょっときつい。けどもう少しだ
山頂?思ってのと違うけど、とても研ぎ澄まされている

山頂らしき場所は、とても静かだった。自分の服の音、息遣い、何かと結構きつくて、筋トレと同じ感覚を覚えた。ただ自然を感じようと思って来たら、かなりハードで山登りをなめていたと思う。普段からよくあることだが。

人生山あり、谷あり。

初めて山を登ってこの言葉を実感した。また、人生は山過ぎるし、山は人生過ぎると思った。

時間もないし、早く帰らないとな。山頂らしき山頂も分からんかったし。ゆっくりする時間ないな。もう1人おったら、山頂見つけれたんかな。
こんな焦って登らなくて済んだのかもしれん。自分の計画性の無さを改めて痛感。しながら降りようとしたが。道がわからない。降りる時にこける。ザーーって滑る。これはやばいと思った。遭難も考えた。レンタカー代どうしよ。帰れるか。周りは誰も居ないし、助けはない。

とりあえず、来た道から帰っていこう。滑る足を何とか石と気に掛けて登っては降りていく。

こんなルートもあるか。
どうやってこのルート作ったん。
目標値から逆算してルート作ってあるんよな。やっぱ計画性大事や。全然出来てない。
そこから行けるん?
これ山頂目指して行ってるのに、下ってから登っていくん?面白ろ。人生と一緒ちゃうん。

登る時は、何かを見出そうとしていた頭も自分の身を守ることで一杯だった。計画性がない。衝動的。仕事の事も思い出す。あの人の発言は、嫌味だったんじゃないか。最近、この仕事続けてから被害妄想も多くなったなぁ。周りのせいかなぁ。

思い出す。
と同時に、受け止めることが大事やな。出来ない自分を受け止めよ。頑張ることを怠ってるだけ。できる事、できる理由を考えるだけなのに。

少しだけ前を向けた。

途中こけるし、圏外で電車の時間も出口までの距離も分からず、いやいや期もあった。膝も痛い。暗い。帰れるのか。
やっと入り口出口へ。真っ暗!

1人旅、レンタカーの料金延長代1,300円追加。家の鍵を無くして、鍵代に33,600円。自販機で飲料代に450円。旅行に上手い下手があることを知った。計画性の無さを実感した。

空気を吸って吐く。

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