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2022年読んだ本6選 キング多めになりました

2022年に読んだ本で面白かった本を6冊選びました。全部で何冊読んだか記録をとってないのですが、ぱっと思いついた本を書いていきます。全部小説です。

  • スティーヴン キング『ur』

  • ポー『ヴァルデマー氏の病状の真相』

  • ジャック ロンドン『火を熾す』

  • ディーリア オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』

  • スティーヴン キング『ニードフルシングス』

  • スティーヴン キング『デスペレーション』

スティーヴン・キング『ur』

短編集わるい夢のバザールの1編。死亡した小説家のあるはずのない未発表小説が読めるキンドルを手にした小説愛好家たちの興奮が面白い前半、後半は一変して緊迫した追跡劇になるところは短編でもしっかりキングの小説です。

ポー『ヴァルデマー氏の病状の真相』

アメリカ短編ベスト10という短編集の1編。死亡寸前の人間に催眠術をかけてどうなるかという話。ポーがまともじゃないことはわかりました、さすが江戸川乱歩がペンネームの元となっただけあります。

ジャック・ロンドン『火を熾す』

この作品も短編になります。雪の中を歩いていく男と犬一匹。男が1つの判断ミスからどんどん死に近づいていく様子をジャック・ロンドンが冷静に冷酷に記していきます。犬が男をだめだこりゃと見限っていくのが悲しくも面白いです。

ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』

主人公のカイアが一人ぼっちになって沼地で生きていくのですが、孤独に耐えつづけ生きていくところは非常に美しく感じました。私もふくめ人はだれでも孤独であると思うのですが、カイアのように生きていくことは憧れます。映画化されたときもミステリー小説が原作となっていましたが、私はカイアという強い女性が生きていく物語であると思います。


スティーヴン・キング『ニードフルシングス』

アメリカの田舎町キャッスルロックに新しく開店した骨董屋の店主ゴーントさんは街を崩壊させるためにやってきましたという物語。方法は買い物大好きアメリカ人にその人にとっての宝物(実はゴミ)をあげるかわりにいたずらを他人に仕掛けさせます、そのイタズラをきっかけに住人が殺し合いをしていきます。黒沢明監督の用心棒方式ですね。仕上げはカトリックとプロテスタントの戦争なのですが、これが最高にばかばかしく楽しいのです。

スティーヴン・キング『デスペレーション』

地下に閉じ込められていたアウトサイダーと天才少年率いる神に選ばれた普通の人々の戦い。少年が体にサラダオイルを塗って監獄から脱出するところからラストまで約24時間が単行本550ページかけて一気に語られていきます。親族に憑依したアウトサイダーを退治させるひどい状況に追い込まれていくところでは、神はいるんだと思わざるを得ません。

50冊ほど小説を読んだ中で思いついた6編をあげました。よく考えれば他にもあったのかもしれませんが深く考えないで選びました。来年もこんな感じでいきましょう。



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