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もし養老孟氏が若手芸人だったら・・・西野亮廣講演会in燕三条 主催 燕三条青年会議所
煙突のプベルは観た事なかったのですが、芸人さんからエンタメ事業やサロン事業を展開するなどマルチな活動で知られている西野氏。しばし炎上する事もあったようで、実際のところどうなんだろう? と興味はあったのですが、ようやく新潟!しかも三条市に来る!しかも3000円?!
主催して頂いた燕三条青年会議所さんには感謝です。参加してまいりました。
会場は三条市体育文化会館ホール 500人はほぼ満席。年齢層は30代、40代がメイン、60代~もチラホラ。共感を生むリーダーシップと巻き込む力 という副題で、お話の内容は、燕三条青年会議所が掲げる、三条市と燕市の合併、燕三条市へ向けて挑戦するにあたって、①挑戦とは何か、そして②モチベーション、③VIP(very important person)を巻き込むマネーリテラシ―について、でした。お話を聞いていて、芸人さんなのでまさに快活、トークショーのような雰囲気でしたが、ネタではなく、事業を展開した経験談を深く紐解いたお話でした。思考が少し養老氏と似ているような印象を受けました。実践者のお話は違う。西野氏のお話を記憶を頼りにアウトプットします。
①挑戦は博打ではあってなならない。失敗しても立ち直れる挑戦でなければ、博打になってしまう。
仮に世界一早い車を作るのに必要なのは何か。それは、高性能のエンジンやタイヤではなく、高性能のブレーキである
チームでアクセルをべた踏みするためには、高性能のブレーキがなければ、クラッシュしてみんな死んでしまう。失敗しても立ち直り、やり続けて、4回目くらいで成功するくらいのスパンで挑戦するスケールであるべき、と。確かに。特に自治体の事業計画をみても、総合計画など10年単位で計画しつつも、単年度予算決算なので、この事業はどのタイミングでどういう結果をだす計画なのか判りづらい所があったりするので、そういった観点で重要だと認識しました。
②モチベーションってなんだ。
よく言われる。芸人だけじゃなく、エンタメ、サロンいろいろやってるモチベーションなんですかって。仕事にモチベーション持ってくるな、モチベーションとかいうやつは大抵仕事できなやつよね(笑)というツッコミで会場が盛り上がり、でもパフォーマンスに影響当たるのは事実。モチベーションって何?という西野氏の解釈がとてもおもしろくて、養老猛さんぽいなーって個人的に感じました。で、どう解釈していたかというと。
最初から、何事に対してもみんなモチベーション高かったらいいけどそうじゃないよね。最初からモチベーション高い人、それを求めるのも間違い。
ではなぜ求めるのか。最近のエンタメによって、脳が洗脳されている。
プベルでの脚本でスクリプトドクターに指摘された。主人公が物語のハイライトで何かを達成する。それには、最初の動機(モチベーション)が物語の序盤で必要です。
これをドランボールとワンピースの比較で説明してくれたんです。
わっかりやす!
ドラゴンボール最初は人気なかったんですって。田舎でブルマとウーロン、ヤムチャに出会って、序盤のハイライトは天下武道会。
ワンピースは最初から、海賊王になる!怒涛の展開。
モチベーションが湧いてくるのは、結果の後。なんもやってないのに、湧いてくるわけない。何かキッカケが必要。キッカケを作るには、行動パターンを変えるしかない。
最初それが楽しいかは別にして、とりあえずやってみる。やったことに対して結果がでる。喜んでくれる人がいる。うれしい!気持ちい!またやる!これがモチベーションです。挑戦していい結果が1~9打席まででないかもしれない、でもやっと10打席目でいい結果がでれば御の字じゃない?
確かに振り返ってみると、昔ありましたね。仕事行く前、今日モチベーションあがらねーとか仲間にボヤイいてた頃。ハズカシイ。
その上いろんな事に任され、挑戦権を頂いているのに、真摯に取り組まなかった事とか。逆に自分が昔そういった環境にいたんだなと、気づかされると同時に感謝しました。
③VIPを巻き込むマネーリテラシ―について。
プベルを歌舞伎でやることになった。事業は数億円費用がかかった。S席を歌舞伎座普段の2万から3万にしたら、ゼニ儲けか!高い!ケシカラン!ワイドショーでコメンテーター批判、大炎上しつつも完売。
キングコングの武道館ライブ、S席高くして、B席安くした。炎上せず完売。
この違いはなに?
西野氏の持論として、飛行機ビジネスに例えてお話してました。
東京、NY間、仮に1億円費用がかかる。エコノミー席、プレミアエコノミー席、ビジネスクラス、ファーストクラスある。価格はもちろん違う。エコノミーを20万くらいの価格設定になるのは、他の席の価格が高いから。
これをケシカラン!高い!みんな同じにしろ!低くしろ!仮にそれにこたえて、全席ビジネスにしたら、負担は増えるという内容。
このお金の仕組を理解できるか、日本のお金に対する知識が低すぎる。というお話でした。
夢とお金、どっちが大事? どっちも大事!
要は、払える能力のある人たち(VIP、スポンサー)をもっと重要視すべきという点。どこぞの地域のお祭りで、VIP席何十万?設定したら、地元からケシカラン!と声が上がって失敗したそうな。イベントやお祭り、何をするにしても、継続するにしても、マネタイズは必要で、警備をするにもしても。そのためにお金をどうやって稼いでいくか。
プベルのイベントでVIP席を高く設定した。でもその代わり、家族、小学生以下無料、安く設定できる。そうするとサロン、プベルのファンはそを理解しているから、スポンサーに感謝する。スポンサーも喜ぶ。「スポンサーに感謝」という、言葉自体初めて聞きました。お金がある企業だから、当たり前という認識になってました。
まとめ
やはりマネーリテラシ―はほんと重要ではないでしょうか。SNS投資被害額が過去最高になるのも、お金に対する知識不足。さらには最近政治界隈でも、与党に維新の前原共同代表がアプローチして、教育費無償化について議論がすすんでいるようです。給食費無料!教育費無料!聞こえはいいかもしれませんが、必ず!デメリットもあります。その費用に国債発行します、金利があがりました、利率あがります、利払い増えます。もう発行できません、どっからお金捻出しますか。みなさん負担お願いします!になるかもしれません。再生エネルギー割賦金も環境にいい事かもしれませんが、負担は増えます。
みんなで平等に苦しや負担を分かち合いましょう的な社会主義的発想に近づいているのではないかと懸念してます。平等は聞こえはいいかもしれませんが、どんなに努力してもがんばって結果をだしても、報われない社会体制です。余談ですが、Nスペで中国事業家特集してました。事業が順調なその事業家に、共産党の協力しぶってたら、土地没収の通知がくるという流れ。コワ。
話それました。
加茂市でホリエモン講演会したいなー。文化会館約900人はいりますから(笑)時代にあった適切なインプットをして、一人でも多くのプレイヤーが生まれると地域もよくなるのではと感じます。今のままじゃ打ち止め状態です。
おわり