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葉っぱのうらがわ
葉っぱには裏表があります。
あるところに「はっぱのうらちゃん」がいました。
はっぱのうらちゃんはいつも地面を見つめていました。
「私はいつも地面ばかり・・太陽をみて空をみてみたい」
葉っぱの表になったら、鳥と楽しく話をしてみたい。
空の青さを知りたい。
そんなことを思って日々生きていました。
ある日。
「そんなに表になりたいの?」
空から声が聞こえてきました。
「だれ?」
「君の裏側、葉っぱの表だよ」
はっぱのうらちゃんはびっくりしました。自分の裏側、表に誰かいるなんて思ってもみなかったのです。
「表になりたい!空を見て、鳥と楽しく話をしたい」
「ずっと地面を見続けるなんていやだ」
そうはっぱのうらちゃんが話すと
「じゃあ、交換しようか」
とはっぱのおもてがいいました。
「うん!」
はっぱのうらちゃんがそういった次の瞬間・・・。
視界がぐるんとかわり、太陽がさんさんと照り付けて、空が高く広がっていました。
初めてみる世界に、はっぱのうらちゃんは大興奮でした。
「うわぁ~!!すごい!!!」
鳥と話をしたり、たくさんの動物や昆虫とも話をしました。
空の高さを知り、雲の存在を知ることもできました。
その日から、わくわくした日々が続く、そう思っていました。
でも・・・数日たつとはっぱのうらちゃんは気づきました。
「はっぱの表ってあつい・・・お日様が当たってあつい・・・。雨も降らないし、焦げちゃいそうだよ」
そう思っていたら、ぽつぽつと雨が降ってきました。
「雨だ!!やった!!これで涼しくなる!」
そう思っていたのも束の間で、雨は激しく葉っぱに降り注ぎます。
「いたい!いたい!!」
葉っぱに打ち付ける雨に、はっぱのうらちゃんは涙がでてきました。
「こんな思いをするなら、裏のままでよかった」
さて、今日も急に始まりました、ラストぶん投げ大喜利、もしくはエンディングを皆さんで考えてみましょうストーリー!!
この後、はっぱのうらちゃんはどうなるのでしょう?
はっぱの表に頼んでもとに戻してもらう?
このまま表として生き続ける?
葉っぱの裏側でも、きっとありやダンゴムシ、いろんな小さな生き物との出会いもあったろうなと思います。
おかれた場所で咲きなさい、とは思わないけど、今いる自分の位置を見直すというのは大切だなとおもっていた時に思いついた作品です。
皆さんならどんなラストにしますか?