女から若さが消えた時

若くて見た目が可愛い、美しいというだけで自分の価値がぐんと上がってしまう恐ろしさに最近震えている。(22歳女子大生)

というのも、女性は特にメイクや美容にお金や時間をかけ自分の見た目を磨くことに価値が置かれている。それは世間がそれを過剰に肯定しすぎるせいでもある。風俗やキャバクラ、グラビア、若さが消費期限になるアイドル等々。これらの商売は女性の若さや規範的な美しさ、性を売りに成り立っている。もちろん男性に置き換えても言えることなのだが女性の方が断然その対象になることが多い。

最近流行りの美容整形は手軽に安い価格で提供され、SNSを通じてその気軽さがアピールされていることから人気が高い。youtubeのショート動画でも整形し生まれ変わったことで自信に満ち溢れた姿を”感動もの”として動画にしていることがある。そしてそれは”良かったね!”と称賛される。
うーん、こんな世の中本当に良いと言えるだろうか。

見た目の”美”の価値基準というのは、どの時代もあったみたいで無くなることはおそらく難しい。正直私だってイケメンに目が行く。
私が問いたいのは女性の過剰なまでのルッキズム文化だ。男性のモテる要素にも外見は関与してくるが、それ以外の武器でも十分戦える。例えば見た目が普通でも面白い人や頭が切れる人が意外にもモテる。しかし、女性はというと面白いだけではおそらくモテない。男性が言う「面白い女性が好き」は可愛いとセットだと思っている。

世間がおおいに持て囃してくれるからそこにおおいに乗っかってしまっていると、その価値がなくなった時、つまり若さが消えたときに”空虚感”が大きく襲ってくるのではないか?と最近不安に思う。
もちろん、世間から受け入れてもらうため、自信をつけるために努力をすることは何も間違っていないしむしろ素晴らしい、その方がおそらく幸せになれるのだから。
そこに囚われすぎてしまうことが恐ろしいと思っている。

外見至上主義じゃなくて内面至上主義になる世界がいつか来るのだろうか。若さが消えた時も自分を好きでいられるように内面の豊かさを磨いていきたいと思う。




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