いちじるしい?着物に纏わる話②
こんにちはものぐさ和裁師です^^
前回着物の着の字が『著(点が付く)』だったと話しましたが、ではどの様に使われていたのか?ものぐさのわかる範囲で少しだけ書きたいと思います。
前回をお見逃しの方こちらから↓
著(点あり)は着物の『着』として実際に使われていたの?
昔の本を読んでいても、「着」は『著(点有り)』の俗字とは言いながら明治〜大正の本にも出てきます。
上図の通り「着」を使用した文章でも『著(点有り)』になっているものは見られません。
上写真3枚にもある様になかなか『著(点有り)』の表記は見つかりません。
いや、確かに見たことあるぞ。と我が本棚を漁っていると…
一瞬自分の勘違いだったか?!と焦ったりしましたが有りました(^^;;
著物の著丈(点有り)としっかり書いてありますね。
明治の頃からすでに着物を『著』でも『着』でも普及されていたんですね。
それ以前はどうだったか?調べてみたいのですがまたおいおいです。
着物の本なのにあまり見かけない
戦前の裁縫の本を開くとすぐに出てきそうな「着」という漢字は実は滅多に出てこないんです。
着物という言葉よりも「衣服」や「被服」といった言葉の方が目立ちます。
例えば説明する際なども単衣とは書きますが、その続きで「単衣着物」と書いてある物は一つもありません。
着物という言葉が普及し出したのは、明治に入り洋の文化が栄えてから時代が進み、着物よりも洋服を着る方が増えてからの事ではないでしょうか?
そう思ってみてみると、「着物」という言葉をまた違った見方で見られるかもですね^^
漢字と着物に纏わる話はまだまだ語り尽くせませんが、この辺りでお暇します。
以上ものぐさ和裁師でした🪡
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
ものぐさ和裁師は着物と和裁の振興に貢献したいと考えています。美しい着物を未来に残していくためにサポートをどうぞよろしくお願いいたします。