占いに支配されていく

私はこれまで、占いを見てしまうと気持ちが左右されるからそもそも見ない派でした。

最下位です！で落ち込んだ上に、どうしようもないアドバイスされるのが嫌だったんですね。山に登ってみよう、とか。

でも働いて、辛いことがたくさんあって、これで本当に良かったのかとか思うようになって。
どうしても未来のことが知りたい、誰かに教えてほしい…占いに頼ってみようかなという気持ちになりました。

最初は軽い気持ちだったんですが、
「すごい！当たってる！」と思うと、どんどんのめり込んでいくようになりました。
来月の占いはこうだからこうなるはず、だからそれまで頑張ろうって、心の支えだったんです。

そのうち、未来が怖くなりました。
少しでも悪い運勢を見つけると、どうしよう、もしかしてあんなことが起きるんじゃないか、と不安にかられました。

当たり前ですが、占いって良いことばかり書いてないんですよね。そこが良いところでもあるし。
その悪いことと、心当たりの欠片みたいなものを無理やり繋げては不安になっていました。

占いに支配されてはいけない…と頭のどこかでわかってはいても、占いの通りに生きているような状態になっていったんです。
自分で決断するのって、体力使うじゃないですか。
占いに従う方が楽だったんですよね。楽な方に逃げながら(逃げていることに気づいていなかったですが)、幸せになりたかったんだと思います。

その支配から抜け出したのは、ほんとに些細なことでした。
ある日、いつものように占いを見ていて、(すごく当たっている…今はやっぱり悪い時期なんだ)と思っていたんですが、
最後までスクロールしたとき、違う星座のところを見てたことに気づきました。
(蠍座なのに、蟹座を見てました..ちょっと似てたから..)

そのときに、占いって自分の気持ち次第で自分事になるんだ...！と、そしてそう思わせる占い師さんの文章力ってすごい...！と感心したんです。

それからは、占いを適度な距離で見られるようになりました。

今は、自分が好きだと思える人の占いだけを参考に、前より少し軽い気持ちで見ています。しいたけ.さんとか大好きです。

ちょっとしんどいな..みたいな気持ちのとき、占いにふっと背中を押してもらう感じですね。

これからはこの距離を保ったまま、上手く占いと付き合っていこう、と思っています。