【人生棚卸】第50号 痔主との決別
あたしが、自分の身体に「痔」を感じたたのはいつ頃だろう。
思い返してみると、30歳前後か。もう30年以上かかえている。
昨年手術の決心をした。家族からは手術しろ、しろ~と言われていた。
寝たきりになったら(なるつもりはないが)面倒見るのは私だよ。と妻。
高齢になればガンも考えなければいけない。男には前立腺がある。最近、前立腺ガンが増えており、あたしも年2回血液のPSA検査を実施している。
昨年の6月に健康内の値だが少し上がった。あたしは怖くなりもし手術になれば痔主でいぼ痔が出てくるのに、術後の管理は出来るのか。
ものすごく不安になった。そして痔の手術を決意した。
(幸い前立腺の血液検査ではPSAの値は正常値だったのでほっとした。)
手術後を軽く考えていた。数日痛いの我慢すれば、あとは楽勝なあんてね。個室を予約した。一日あたり16000円。
4日ぐらい予約して大部屋に、費用の年末調整もしよう。なあんてね。考えが甘かった。
・自己都合の個室選択は年末調整の対象外。インフル予防接種もね。
・しかも、痛すぎて入院期間の11日間を個室で過ごした。
あたしは鎮痛薬のロキソニン系が飲めない。コロナにはカロナールだなんて言われているが、カロナールは手術後の痛みには効かないのだ。
トイレはほんとうに、助かった。痛すぎて歩けないし、トイレに立ってもお小水は出ないのよ。座浴っていうんだけど、お尻をお湯につけると最高に気持ち良くて出るわ~。
真夜中にも入っていた。大部屋ではこうはいかなかったよね。
四日後に事務の方が、「引っ越ししますか?」と確認にきてくれたが、
「無理です、痛すぎるので、ここに居ます」とお返事。
手術後のことだが、ブログを読んでいて、こんな記事を発見した。
痔の手術は「日常の生活」が維持しがたくなったからでも良いのです、と。あたしに当てはめれば「いぼ痔が排便のたびに出ようが、うまく戻し、日常生活に支障なければ良い。」そう言っているのだ。
あたしの選択はまさにそうだった。
もちろん日常生活の維持、病気のキケンな兆候を見逃すことが出来ない。
・出血がひどく、貧血ぎみになる。
(あたしは健康診断結果が貧血と出たことがある)
・肛門から出た、いぼ痔が戻らない、会社で出てしまっておお困り。などだ。痔のブログを読んでいると…
ディズニーランドでいぼ痔が飛び出し、下着を濡らすほど出血。病院にいき手術決意とか。これは女性のかた。大変さが身に染みた。
手術後はみなさん苦労するのだけど、女性は慣れていると言ってよいのか、お尻をご主人に見てもらったり、鏡で見たり、中にはスマホで撮影なんて人も。無理だわ~、すごいと素直に感動。あたしには出ケ島篇。
入院時に大腸の内視鏡検査もした。
入院日の前日8時から食事をとらず、翌日の2時に病院へ行き内視鏡検査、
そのまま入院して手術は翌日。
内視鏡検査では小さなポリープをとったので、夕ご飯は無し、翌日も無し。看護師さんからは、ポリープ取れて良かったねと言われた。大腸ポリープは大腸ガンになる確率がすごく高い。早めが肝心。
やっと、お湯みたいなおかゆがでたのは手術の翌日の朝。
なんと、食事(重湯だが)を口にしたのは68時間ぶりだ。
その時の朝食がコレ。具無しの味噌汁、美味しかった~。感動。
これまで手術を先延ばしにしてきたわけは…
・腰椎麻酔の怖さ。背中にぶすっとなんて怖すぎる。
・術後は尿が出にくいので、尿管をいれるらしいが、こ恥ずかしすぎだよ。が主な理由だが、手術はあっという間で痛みもなにも感じず。が。
痔の苦労と心痛、本当の痛みは術後だということを知らずにいた。
あたしも尿が出なくて、術後4時間ほどで尿管をして頂いた。
もうはずかしいなんていっていられない。覚悟を決めたわ。
(管を入れるときも抜くときも、なんともいえない感覚、やだわ~)
痔は術後が大変というが、もう思い出したくないのです。
・ロキソニンが飲めないから、カロナールをどんどん飲んだが…だめ。
・最初の排便の恐怖、出さなければならない。あたしは食べ飲まずのため
5日後だった。
・力まないように注意、出血が恐い、あたしもけっこうでかい出血をした。 その時は肛門鏡を入れられて、悶絶したわ。痛くてね。
・便が出ないので、浣腸をお願いしたら、どれっと言って指をお尻に入れられた。激痛。これは痛かった。せまい肛門に指を入れられるって、超痛いのよ。退院前日にはこんなご飯を食べていた。
なあ~んて経験をして11日目に退院したが、それからも10日ぐらいは痛かった。実は退院後に肛門狭窄気味で、毎日お風呂場で指を入れて肛門の訓練したり、アナルグッズをアマゾンで購入(2000円ほど)して怪しいことをしたり。大変だった。長くなるので、その辺りはいずれ。では。