【スペインビザ】非営利目的居住査証(RES)の取得体験談
私たちがヨーロッパに移住をしたいと考え始めたのは2022年の初めでした。
そして、いろいろ調べた結果、比較的ビザが取りやすいと思えたのが、オランダ、ポルトガル、スペインでした。
オランダは、教育環境の良さと英語が通じやすいという点でとても魅力的でしたが、物価が高めなこととビザの申請手続きを現地で行う必要があるという点で、小さい子供2人がいる我が家では厳しく諦めました。
また、ポルトガルは温暖な気候、治安の良さ、上記3国の中で一番物価が安そうということに惹かれ、実は春頃からポルトガルのD7ビザの取得に向けて動き始めていました。
ビザの手続きは、現地に銀行口座を開設する必要があったりと、自分たちだけで進めるのが難しく現地の移民エージェントにお願いしました(費用は日本円にして30~40万円程度で50%を前払い)。
ところが3月に準備を始めたにも関わらず、8月になっても現地の銀行口座の開設が進みませんでした(何度問い合わせても審査中とのこと)。さらには、申請にはポルトガル大使館に電話かメールでアポを取って行く必要があるのですが、何度大使館に電話をしても繋がらない、メールを何通か送っても返事がないといった経緯もあり断念しました。
そして残されたのがスペイン。スペインも温暖な気候、食べ物が美味しい、比較的物価が安い、そして夫が大のスペイン好きということもあり、スペインのビザ取得に向けて本格的に情報を集め始めました。
因みに、スペインよりも先にポルトガルのビザの取得を試みたのは、スペインよりもポルトガルの方が物価が安そうというのが理由です。ただ、スペインもバルセロナやマドリード等の大都市でなければ、賃貸物件を探していてそんなに物価の高さは気にならないような印象を受けました。
話を戻して、いくつかあるスペインのビザの中で、私たちにも条件的に申請可能と思われたのが非営利目的居住査証でした。
非営利目的居住査証は、「就労などの職業活動を供わないスペインでの滞在が可能になる」ビザです。
申請条件は、「充分な金額の定期収入があること、または充分な金額の収入を確保できる財産を所有していること」となります。
定期収入とは、年金収入や不動産収入、配当収入等の不労所得が該当します。充分な金額の収入を確保できる財産とは、現金や不動産、有価証券等が該当してくるかと思います。
ここで一番気になったのが、「または」とあることから定期収入がなくても一定額の財産があればビザの取得が可能かどうかということです。
また、一定額の財産とは、どれくらいの財産証明をすればビザの取得が可能なのかについても気になりました。
他にも、いざ申請準備を進めようとすると、申請書はスペイン語と英語どちらで記載するのか、無犯罪証明書にはアポスティーユ認証を取得する必要があるのか、健康診断書はどこの病院で発行してもらっても良いのか等、次から次へと疑問点が生まれてきました。
こちらの記事では、情報量の少ないスペインの非営利目的居住査証について、2022年8月後半から申請書類の準備を始め9月初めにスペイン大使館にて申請、10月初めに無事ビザを取得することができた体験談を記していきたいと思います。
思っていたよりもかなり早くビザを取得できたものの、一度目の申請はこちらの勘違いで受理してもらえず再度出直すことになったり、保険や経済能力の証明書類で不備・追加書類が発生したりとヒヤリとする場面も何度かありました。
こちらの記事が、これからビザを申請される方の時間短縮と費用削減に繋がれば幸いです。
1.スペイン大使館とのやりとり
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