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メインストーリー23 オクトランド地方(姉妹の追憶、切り拓きし未来編)4 疑惑のサントゥール国
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ルミナスが語った、おとぎ話。
その中で魔女エグシグの禁術によって操られた人々の話が、感情を失っているガルダ兵たちに酷似しているという。
ルミナス
「ガルダ国がいにしえに封印された禁術をいくつも復活させて軍事強化しているって噂があるの。」
レナ
「まさか‥あのおとぎ話の禁術も‥」
ルミナス
「そう。おとぎ話に出ていた禁術をガルダが復活させたんじゃないかしら。。」
サーシャ
「つまりこういうことか?ガルダ国がその禁術で人間を操り人形化し、私達を襲わせている?」
ルミナス
「うん。推測の域はでていないんだけど‥」
サーシャ
「そうだとしたら、一つ私からもいいか。敵に見覚えがあったといったのは
覚えているな」
サーシャ
「思い出したんだ。ヤツはサントゥール王都主催のスカイシップバトルロイヤルで戦った相手だ。」
サーシャ
「今のような心のない冷徹な人間ではなくその時はもっと人間味のある正々堂々とした武人だったがな。」
フェアリス
「それってスカイシップバトルロイヤルに出るほどの輝竜艇乗りがガルダ国に禁術で操られてるってことだよね!?なんでそんな強くて勇敢な人が…」
サーシャ
「あくまで仮説だが、スカイシップバトルロイヤルで好成績を残した、優れた輝竜艇乗りをガルダ国がさらって、禁術でガルダ兵化し軍事力を高めている…」
サーシャ
「なぜガルダ国が大会の優秀者を知っているかは謎だが。
そう考えると、最近の熟練輝竜艇乗りの連続行方不明事件も説明がつく。」
レナ
「・・・!」
フェアリス
「でもさサントゥール王が主催で行われた大会の機密データをガルダが知っているわけなくない?」
ルミナス
「そう、そこなんだよね、ガルダとサントゥールって国交があるってきいたことないし‥」
青ざめた顔をしたレナが口を開く
レナ
「サントゥールとガルダはまだ公にはなっていませんが密接な関係があるんです‥」
クロエ
「お姉ちゃん‥!」
フェアリス
「ん?何でレナがそんなこと知っているの?」
レナ
「‥実はクロエと私はサントゥールの王女なんです。」
フェアリス
「え?えぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」
ルミナス
「うそでしょ‥?」
レナ
「私の本名は、サントゥール・レナといいます。
王である私の父はガルダ国と手を組み、巨大な軍事帝国を作ろうとしているのです。
その一環として私は政略結婚によってガルダ国に渡ることが決まっていました。」
クロエ
「お父様は間違っている!大好きなお姉ちゃんを使ってまで、ガルダ国にとりいろうとしたの。軍事力なんて何も生まないのに!」
レナ
「様々な葛藤がありました。民が幸せになってくれるのであれば、私は喜んでどこへでも嫁ぐつもりです。
ただ父の考え、ガルダの考えにはどうしても従うことが出来ずクロエと共に国を飛び出してきたのです。」
レナ
「おそらく今の父ならスカイシップバトルロイヤルの機密データでさえ喜んでガルダに手渡すでしょう。
それどころか優れた輝竜艇乗りを選別するためだけのために、つまりはガルダのためだけに大会を開いた可能性だってあります…!」
ルミナス
「そうだったの‥つらいこと思い出させちゃったね。レナ、クロエ、ごめんね‥」
クロエ
「ううん 気にしないで おかしいのはお父様だから‥」
サーシャ
「ただ、二人の話を聴く限り、さっきの仮説に現実味が帯びてきたな。」
ルミナス
「残念ながらそうなのかも。。」
レナ
「もしかして私達が襲われているのも、結婚相手である私を取りかえそうとしてるんじゃ‥」
フェアリス
「もしそうだとしても大丈夫!ボク達が二人を守るよ!」
サーシャ
「そうだ。私達は仲間だ。安心してくれ。」
ルミナス
「仲間を絶対にガルダ国なんかに渡してたまるもんですか!」
クロエ
「みんな‥本当に本当にありがとう!」
レナ
「皆さんには心から感謝しています。ありがとう」
レナ
「・・・・・」
軍事大国ガルダとの繋がりが明らかになった、サントゥール。
レナとクロエが王女であることはそれぞれのプロフィールでも確認できましたが、ストーリー中で明かされるのはこれが初めてとなります。
初期のイベントストーリーは、レイドボスとして登場したゲストキャラに関連する短編、といった内容ですが、アップデートによってこのメインストーリーが追加された頃になると、イベントストーリーが物語の本編という様相を呈してきています。
ガルダ国、それにサントゥール国を巻き込んだ戦いは、ラスドラ初期の主要な内容となるので、今回がその発端とも言えますね、
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