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メインストーリー19 カームバルグ地方6 真実の愛

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ヘルバードは語った。かつて、ガルダ国によって集落を滅ぼされた、紅猫族の話を。
そして、最期まで同胞の為に抵抗し続けた族長と、族長の妻がビーダの両親であり、ビーダにとって、ヘルバードは親の仇であることが明かされた。
ヘルバードはビーダの父である族長が使っていた大剣を手にし、戦場で何万もの命を奪っており、今もなお、その凶刃を振るう。


ヘルバード
「部下では歯がたたぬか。」

ヘルバード
「昔なじみに手をかけるのは、いくらこの私でも少々気がひけるがそろそろ直接、手を下すとするか!」

ビーダ
「ヘルバード!!よくも‥よくも!!!お前にはその剣を使う資格などない!!」

ヘルバード
「紅猫族のガキか。まず手始めに頭の足りない、生意気な一族を根絶やしにしようか。」

ヘルバード
「凛華の一人が死んだところで事故で死んだことにすればお咎めはあるまい。」

ヘルバード
「粋な最後だ。自らの父の剣で人生の幕を閉じるんだからな!」

ヘルバードの大剣がビーダに襲い掛かる!

サーシャ
「やめろーーー!!!」

ルミナス
「ビーダーーーー!!!!」

主人公が、ビーダを助けに走る。だが、間に合わない!

ビーダ
「!!!!!」

ヘルバードの凶刃がビーダに届かんとするその刹那、ヘルバードの大剣が突然輝きを放つ。

その光は斬撃を包み込み、より一層の強い閃光を放つやいなや、大剣が粉々に砕け散った。

そしてその瞬間、

見知らぬ男女の声
『ビーダ』

ビーダ
「!!!!!!!」

ヘルバード
「‥なっ!?」

ヘルバード
「なにが起こったというのだ。我が大剣が‥」

ビーダ
「パパの剣が‥私を呼ぶ声が‥」

ルミナス
「これって‥!?」

ヘルバード
「バカをいうな‥そんなことが‥ありえん!!」

ヘルバード
「・・・まあ、武器を失っては仕方がない。今日はこのぐらいにしておいてやる」

ヘルバード
「こんなことが何度も起きるとは思うなよ。」

ルミナス
「ビーダ!良かった無事で!」

ルミナス
「私も目の前で起きたことが今でも信じられないけどビーダのご両親の愛があなたを守ったのよ!」

サーシャ
「わが子への愛の奇跡か‥」

サーシャ
「それにしてもものすごい閃光だった。ビーダ至近距離で目は大丈夫だったか?」

ビーダ
「ううん・・・私の目には、とてもとてもやさしい光にみえた‥」

ビーダ
「私の全てを包み込んでくれるような、あたたかい光‥」

ビーダ
「・・・・・」

ビーダ
「パパ‥ママ‥」

ビーダ
「私はひとりじゃなかったんだね。」

ビーダ
「助けてくれてありがとう。生んでくれてありがとう‥‥愛してくれてありがとう。」

ビーダ
「私、パパとママが遺してくれたこの命を大切に生きていく!」

ビーダはペンダントと大剣のかけらをぎゅっと握り締めた



ヘルバードは、ビーダの父である紅猫族の族長から奪った大剣を少なくとも十数年間は振るい続けてきた……と思われますが、刃がビーダに振るわれた瞬間になって、ビーダの両親の想いが、大剣を粉々に砕くという奇跡を起こします。
その時に起こった閃光は、ルミナスやサーシャには目も眩むほどの強烈なもので、ヘルバードにとっても同様であった様子ですが、ビーダにのみ、「やさしい光」「あたたかい光」として映っていました。

大剣自体はヘルバードに使い込まれた凶器となっていましたが、もしかしたら母から引き継いだペンダント……即ち、グランの干渉があった可能性はあり得るかも……? 

ビーダが中心となっていたカームバルグ地方のストーリーはここで完結。
次のメインストーリーはオクトランド地方の話で、サントゥールの姉妹、レナとクロエが登場します。

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