ラスドラ メインストーリー05 ワイズミン地方5 悪い予感
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空賊による襲撃は尚も続いていた。事態を楽観視していたフェアリスも不安を覚えていたほど。
一方で、リリィが再度見た夢の情景は鮮明になっており、ルミナスはその核心に思い当たるものがあったらしい。
力を合わせ見事に撃退した、主人公一行であったが、その喜びとは裏腹に蒼白な顔色のルミナス。
ルミナス
「うぅ~‥徹夜あけで敵が襲ってくるなんて最悪~」
フェアリス
「徹夜??夜更かしして遊んでたのー?ずるいー 私も誘ってよー」
ルミナス
「フェアリスのバカ!しらべものだよ し!ら!べ!も!の!!!」
ルミナス
「グララが敵からとってきた薬草のこととリリィの夢のことを調べてたの」
ルミナス
「でも頑張った甲斐があっていろいろわかっちゃった♪」
サーシャ
「ルミナスありがとう!疲れているところ申し訳ないが、内容をきかせてもらってもいいか?」
ルミナス
「うん。じゃあ、まず薬草のことね。」
ルミナス
「あの薬草はガルダ国のゲルニー山脈にしか存在しない薬草みたいなの。」
サーシャ
「なっ!ガルダ国!?」
サーシャ
「ガルダ国にしか存在しないということは私達を襲ってきている奴らはガルダの手先ということか?」
ガルダ国という言葉を耳にし、拳を握り締める主人公。
自らとリリィを幽閉した者たちへの思いが体中を駆け巡っていた。
ルミナス
「残念ながらその可能性が高いよね。」
ルミナス
「主人公とリリィはガルダ国から逃げて来たわけだし、おそらく奴らの狙いは二人を取り戻すこと。」
サーシャ
「ガルダ国か‥(悪い予感とはこれだったか‥)」
フェアリス
「サーシャ神妙な顔しちゃってどうしたのよー」
フェアリス
「サーシャは強いんだから追っ手なんかすぐやっつけられるでしょー」
サーシャ
「フェアリス、今回ばかりは相手が悪いんだ。ガルダ国は悪名高き軍事大国だ」
サーシャ
「私の師匠でさえガルダ兵だけには手を出すなといつもおっしゃっておられた」
サーシャ
「自らの目的のためならどんな残虐な手段も躊躇しないおぞましい連中だ。」
フェアリス
「そ‥そんな‥」
サーシャ
「だが悪には決して屈しない。全力で仲間を守ろう。」
サーシャ
「力を合わせれば出来ぬことなど絶対にないはずだ!」
リリィ
「サーシャさん‥ありがとう」
ルミナス
「ふふふ サーシャなら絶対にそういうと思ってたよ。頑張ろうね!」
必ずガルダ国の陰謀を暴くという決意と、信頼できる仲間を得られた喜びが、主人公の心を溢れんばかりに満たしていた。
ルミナス
「じゃあ、もう一つリリィの夢のこと。」
ルミナス
「リリィの夢の中の二人は、いた場所、特徴からいっておそらく禁断の一族の王と女王よ」
フェアリス
「えーーーー!!?禁断の一族ってもしかしてずーっとまえにドラゴンたちと一緒に世界を統治していたあの一族?」
フェアリス
「それに主人公って禁断の一族の生き残りなんだよね?」
フェアリス
「なんでまたリリィがそんな夢を?」
ルミナス
「それが分からないのよー。」
ルミナス
「でもこの先に「デルトリア天空城」って遺跡があるのね」
ルミナス
「そこにギーグスさんがいってたリリィたち凛華のことを記した古文書があるかもしれないからいってみよー!」
冒頭でフェアリスが「私」と言っていますが、フェアリスの一人称は基本的に「ボク」です。初期だからか、色々定まっていない部分もある? ……なのかも、しれませんね。ルミナスがサーシャと呼び捨てにしちゃっていたりも……。普通はサーシャ姉と呼んでいます。
今回の話で、襲ってきている空賊がガルダ国の関係者であることが判明します。ガルダ国はラスドラのサービス開始からおよそ二年もの間戦い続ける敵役でもあり、メインストーリーにおいても毎回何らかの形で関わってきます。
サーシャの師匠のフローディアですらガルダ国を危険視しており、サーシャもまた、ガルダを迂闊に手を出せない強大な悪と認識している一方、仲間の為であれば戦うことも厭わないという、意志の強さを見せます。
また、大昔に禁断の一族がドラゴンと一緒に世界を統治していたことも、今回の話で語られていますね。
ドラゴンをその身に秘めた凛華たちは禁断の一族に惹かれていきますが、現状、禁断の一族の生き残りが主人公しか存在しておらず、皆が主人公と共にある運命で繋がれています。
それが原因で発生した確執もあり、今後のストーリーで重要になってくる要素です。
ラスドラの歴史において、支配者としての禁断の一族の歴史の終焉が、グランディール暦の始まりとも言えます。ゲームを開始して最初にオープニングで表示される文面が「グランディール暦429年」。おそらく、リリィが夢で見た情景は429年前頃の光景であった……と推測できますね。
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