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京都・五山ノ上【南禅寺】

仕事終わりに神戸から出発して前泊。いつも彼女と2人で旅行やけど、前日は仕事終わりで夜ついてから焼肉、そしてホテルでの部屋飲み。

前日入りして焼肉を食す

それはそれで楽しいんだけど、前泊してるのに夜遅なって早朝から動けない勿体さも感じる。

今回の旅行は南禅寺、相国寺、大徳寺の由緒ある禅寺巡り。

ひと月前の京都旅での仁和寺の二王門の記憶が鮮明なうちに三大門巡り。南禅寺の後に知恩院に立ち寄る。

2つのテーマで楽しむ。日帰り、前日入り、一泊二日と時間に合わせて旅のテーマを考えて旅程を組む作業が好き。

10月の観光しやすい平日の午前。車を置いて鴨川沿いの三条通近くのホテルから南禅寺まで歩く。動物園南側の仁王門通。歩くと地理もよくわかるし風景も楽しめる。

南禅寺は、室町時代に京都五山ノ上の寺格とされ日本の禅寺で最も高い格式の寺。鎌倉時代の正応四年(1291)に建立されている。

亀山法皇の開基で日本最初の勅願禅寺。亀山法皇は皇族ながら新興宗教である禅宗・律宗を手厚く保護したらしい。

開山は無関普門(大明国師)で、彼は東福寺開山の円爾に師事し40〜50歳まで宋に渡って修行。円爾の死後に東福寺の住持となって、晩年に南禅寺の開山として亀山法皇に招かれるも間もなく死去している。

禅寺は亀山天皇の孫の後醍醐天皇、室町幕府を開く足利尊氏らに継承され、鎌倉後期から室町時代に武家を中心に広まって支持された。

正中二年(1325)に、後醍醐天皇の要望で上洛した夢窓疎石が住持となる。後に西芳寺の中興、天龍寺の開山と臨済宗のレジェンド僧侶。

三門は、京都三大門、日本三大門に数えられ天下龍門の異名を持つ高さ22mの大門。

天下龍門


寛永五年(1628)に藤堂高虎が大坂ノ陣で倒れた将士を弔うために寄進。

三門は拝観料600円で楼上へ登ることができる。石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな。」の台詞が南禅寺の三門という設定。

五右衛門はアニメやゲームに採用される人気のある歴史上の人物。文禄三年(1594)に処刑された五右衛門は寛永五年(1628)に建った三門の鐘楼には登っていない。

方丈(本坊)は国宝。狩野探幽の竹林と虎の襖絵は見応え有。他の多くの寺院同様に内部は撮影禁止。

枯山水庭園は撮影可、方丈庭園は小堀遠州作の虎の子渡しの石組で

方丈庭園 虎の子渡しの石組 小堀遠州作


京都の多くの寺社と同様に、応仁・文明の乱で伽藍は焼失。江戸時代初期に復興された。

水路閣も南禅寺の見どころで人気スポット!

明治時代に古都復興を目指す京都は琵琶湖疏水の事業に着手し南禅寺の境内は水路閣が通る。

水路閣

古代ローマのアーチ型の水道橋を連想させる建造物。

水路閣の奥にある南禅院は拝観料400円。国指定名勝で、池泉回遊式庭園が絶景とのこと、時間の都合でここは入らず。

南禅院庭園は京都三名勝史跡庭園。残りの2つは夢窓疎石の作庭で天竜寺と西芳寺の庭園。

南禅寺の雲龍図は幡龍といわれる。法堂内の拝観が出来ないが、建物の外から雲龍図を見ることができる。

銀閣寺(慈照寺)から南禅寺へと続く哲学の道は、琵琶湖から京都へ湖水を流すために作られた水路(疏水)沿いの道で四季を楽しめる雰囲気のある遊歩道。

臨済宗最高の格付けの南禅寺だが、世界遺産の「京都古都の文化財」の十七の寺社には登録されていない。


☀️ 第3回京都観光 2021.10.15 【前泊】
南禅寺→知恩院→相国寺→大徳寺→黄梅院(大徳寺塔頭)

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