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こころの形

心の風邪と言われる適応障害を繰り返し、人の心について考えることが多かった。

みんな同じ形ならきっとすごくシンプルなのだと思う。

言葉も学問も人間が作ったもの。
お金も世の中の仕組みも全部人間が生活をするために作り上げたもの。

心は人間の誕生とともに身体の中に宿っているもので、
先にあったのは心なのに、あとから作り上げられたものによって、心が疲れてしまうなんて、人間はなんて愚かなのだろうと思う。

動物の世界にも、植物の世界にも、病はある。
でも、動物も植物もその運命を受け入れて抵抗せずに死に行く。

人間は抗おうとして、医学を進歩させた。
そのために、犠牲にした命も多い。

命を救うために、命を奪って、平均寿命を長くして、
長くなった寿命を全うするために必死に働き、心を病む。

不思議。
とても不思議。
動物や植物のように潔く死を選択すると、生きねばならぬと言われる。
生まれてきたくて、生まれてきたわけではない。
それなのに、勝手に死ぬことは許可されない。

100年も生きたいと思っていた人ばかりではない。
でも、200年生きたい人も、自分は死なないと信じている人もいる。
多分そういう人は死なないと私は思う。

UFOだって、幽霊だって、妖怪だって魔法使いだっているのだと思う。
そんなふうに言うと変な人だと言われるから、口には出さないけど、心のなかで思っている。

神様だって仏様だって、目には見えないのだから、
何を信じるのもその人それぞれなのだと思う。
勝手に信じたら良いし、信じている人に、それは嘘だよなんて言う必要もない。

心に形はない。
でも、人はものに形をつけたがる。
私もそうだったから、苦しかったのかもしれない。
物事の本質を知ろうとしたり、言葉の意味をひたすら考えたり、
そんなことを繰り返して、自分の心を蔑ろにしていた。

『たとえ誰を傷つけても、君は君を守ってほしい。』
そんな歌詞の歌を聞き返しては、これからのことを考えている。

他人のことはなるべく傷つけたくないから、
引きこもってひとりの世界を楽しんでいたけれど、
外に出てみると、結構面白い人も多い。

独りでは見えない世界
考えなかった発想
知らなかった歌、映画や漫画の台詞。

全部受け入れることはできなくても、心が変わるきっかけになることもある。

何が正解かはわからないけど、思い切ってやってみないとわからないこともある。
やってみてダメなら、またその時に考えたら良い。
やってみたいと思えることがたくさんあるのだから、何もないより良いのかも。
そんなふうに思った。

見たくないものまで見ることはない。
やりたくないことまでやることはなくて、やってみたいことだけやってみても、意外と生きていけるものなのかもしれない…

死ぬまで人生の通過点。
形のないもの、答えのないものに正解を見つける作業は必要ないのかな…
ただ今日が楽しく終わったら、その積み重ねが結果として、良い人生と言えるのかもしれない。
良いも悪いも他人ではなく、自分の基準。
自分が良かったと思えたら、それで良い。

心の形は❤️かもしれないし
丸かも、四角かもしれないし
どんなものにも形を変えられる水みたいな液体かもしれない。

どんな形になっても、自分の心である事実は変わらないのだから、どんな状況の心でも自分だけはきちんと受け止めて大切にしてあげるとうまくいくことが増えるのかもなと思う。

より楽しめる選択を繰り返して、毎日悪くなかったなぁと思って温かい布団に入れたら、幸せな1日。
そんな積み重ねが死ぬまで続けられると良いし、いつ死ぬかは誰も知らないから、いつまで続くかわからない毎日を丁寧に過ごすのが1番。
そんなふうに思ってハンカチにアイロンをかけた。

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