現在の3月限オプションの保有ポジションの損益曲線
現在の3月限オプションの保有ポジションの損益曲線が上図である。SQ値が26750円以下で利益となり24625円で最大400万円超となる。SQ値が24625円以下だと徐々に利益は低下し23900円以下ではマイナス圏に沈む。SQまで2週間と少しとなった。長らく27500円程度で、膠着していた日経平均株価も昨日下値ブレークした。ブレークは言い過ぎかもしれず、すぐに戻る可能性もあるが、27000円を割れるとはっきりブレークとなり下落圧力は強まり26000円を試す可能性がある。長期間の膠着状態が続いたためにエネルギーが蓄積されており、予想以上の下落となる可能性がある。ボラティリティもかなり低下している状態ではこの下落はボラティリティの急上昇、そして、さらにそれが日経平均株価の急落をもたらすことになる。しかし、それは予想であって、現実はどうなるかわからない。そう、誰もわからない。しかし、上記の損益曲線は日経平均株価が下落した場合に大きな利益が発生することを意味している。予想に反して日経平均株価が反転上昇したならば、その時には何も起こらない。プラマイゼロである。何も恐いことはない。楽しみだけがある。恐いことがあるとすれば、残り2週間で日経平均株価が24000円以下まで暴落することである。しかし、そうなれば暴落途中で含み益が相当膨らんであり、いくらでも対策はあり、場合によれば全決済すれば良い。多分、百万円単位のの利益はあるだろう。SQまでの2週間という期間は相場の波としてちょうど良い期間である。最近の日経平均は2週間で下落と上昇のリズムがあるように見える。そして、SQがその境目となるケースが多い。今回はSQ週まで下落が継続する可能性がある。そうなるとバラ色のシナリオが実現することとなる。そして現在の保有ポジションは一切コストを支払っていない。ボラティリティの上昇を予想するならばオプションの買いが有利ボラティリティの下落を予想するならばオプションの売りが有利となる。しかし、オプションの買いはオプション価格分、支払いが発生する。ボラティリティの上昇を予想してオプションを買って、予想に反してボラティリティが下落した場合、つまり日経平均の膠着が起こればオプションはSQで価格ゼロとなり支払ったコストはそのまま損失となる。すでに他の記事で説明したように基本となる買いと売りの組み合わせを積み重ねて現在のポジションを作ったのでコストゼロである。もし、日経平均がこのまま上昇して何の利益にもならなかった場合を考えると、以前はそれが嫌で、恐くて、何とかしようとしてまた、日経平均のちょっとした上げ下げに一喜一憂していたが、それだと逆効果で心身不調をきたすとともに、色々小細工をすることでそれが仇となり、損失となることもあった。だから上がっても別に気にしない。そういうことにした。楽だ。しかし、1年に2~3回は予想外の日経平均の急落がある。そのときに100万単位の利益を得られれればそれで充分だろう。昨年はかなりそういった下落局面が頻発した。今年は現時点で予想外に株価が落ち着いているが、不透明要因は何一つなくなっていない。市場は勝手にシナリオを創作して上昇していたりするが、逆にシナリオが崩れた時の反動も大きいだろう。今回は、現在のポジションについての説明でした。