日経平均、史上最高値更新にまつわる話
久々の投稿になる。
放置しているにもかかわらず、先日フォローしてくださった方がいましたので、久しぶりに投稿してみようと思った。
これまでの日経平均の値動きは皆さんご存知のように大きく上昇した。関係者の話によると「こんな動きはバブル期以来初めて見た。」と。
株価が史上最高値を更新するということは日本以外では普通のことだ。ヨーロッパは景気が良くないと聞くが、それでも時として史上最高値を更新したというニュースが流れる。株価とは何なのかと思ったりもするが、大局的には経済成長が続く限り株価は上昇するものと考えて良いのだろう。人気が高まると経済の実態から離れて高騰することもある。日本のバブル期の株価のPERは60倍にもなったという。間違いなくバブルだといえるだろう。当時はまだグローバル化も今ほどではなく、海外からの投資は少なく、国内では団塊世代が投資する年代になっており大量の資金が流入したことがバブルの原因だったという説を読んだことがある。海外からみても当時はその後の中国やインドのごとく注目されていただろう。国内外から大量の資金が株式市場に流入してきたのだ。それが失われた30年にどうやってなってしまったのか。アメリカでは株価が30年で10倍以上になっている。日本は未だ最高値を更新するかどうかというレベルだ。日銀の金融政策の失敗、冷戦終結による日本の立ち位置の変化、円高やデフレなど要因を挙げられる。
日経平均の史上最高値更新はいよいよ日本が新しい段階に入ることを象徴する出来事になる。欧米や多くの国と同じく株価は右肩上がりに上昇することが普通になる。10年後に株価が2倍、3倍、5倍になってもおかしくはない。ただし、インフレは進むだろうから資産が2倍3倍になると同時に物価も上昇することになる。何もしないことで現金を持っていることが正解だった時代から何かをしないと資産が実質目減りしていく時代になる。
しかし、このまま一直線にそのような時代に突入するのかというと疑念もある。それはアメリカのオイルショック以来のインフレとそれに伴う歴史的な急激な金融引き締めの影響が今の趨勢の「ソフトランディング」という形で結末を迎えるのかという疑念だ。
以前もここに書いたが、一旦大幅な調整があってしかるべきで、その後ならば大きな上昇局面に入ることが可能かと思う。