量的緩和策(2024年のデルタ97)
「日本発の量的緩和の対処に苦慮している」
だっけ?まあ、僕の事除くと別に日本発じゃないから
量的緩和の発案者に今後の対応を聞いてるって事でOKかな
まず、今回の量的緩和がどういった物かは分かってるかな
インフレターゲティングを決め
そこに向けてお金を刷って市場に回すという事だね
何の為に?
お金が足らない為に経済成長が阻害されるという事の無いようにする為だ
(これは恐慌を防ぐという事になる。金詰りが恐慌を引き起こすからね)
これが基本的なコンセプトよ?
だから君らが妄想するような莫大な経済効果何てハナからないんだよ
量的緩和のラグ効果とかもあるから、それを使えば些少はそれ以上の効果も狙えるけど、基本効果はこれだよ
もう少し言っておけば、量的緩和とは金本位制から信用貨幣性に移行したような物で、現在ある貨幣を割って使っているという事だ
分るかな?
だから、効果に惑いやり過ぎりゃ当たり前だが高インフレになるよ
実体経済が追いついてないからね
実体経済が追いついてない分は当然インフレに向かうさな
僕ならもっと効果的に使うんでこうはなっていないが、君等の失態は別に想定内だよ
インフレに対応する政策は十分にあるだろ?
それを使えばいいだけだ
インフレに庶民が苦慮しているというのなら、生活必需品に補助金を出すなり、生活必需品の減税するなりすればいい。もちろん、中央銀行は物価安定を目指すという状態を保ってだ
そもそも、量的緩和にインフレリスクは織り込み済みだ。見た目湧いた金に目が眩んだから、こうなってるだけだよ。基本効果以上にラグ効果が高かったんで目が眩んだんだよ
そもそもの量的緩和の効果は、お金が足りない事で阻害される経済成長を淀みなく成長させる効果だよ
で、当然だがお金を刷りまくれば、インフレになるのは当たり前。実体経済が追いついてないんだから
金利の問題もあるが、適度なインフレは過去の借金をある程度消してくれる。同様に、過去の貯蓄を目減りさせる。激し過ぎるインフレはこれまた経済成長を阻害するんだよ。昨日稼いだ額が今日には減ってる訳だから
だから、君等の状態は、最初に懐疑派が言った「人間の欲望は必ずやり過ぎを引き起こしコントロール出来ない」といった事に過ぎない
この辺りで相談しに来るのは君等にしては上出来だ
普通に中央銀行と政府がインフレ対策と生活必需品の価格安定策やればいいだけだよ
懐疑派が最も恐れたハイパーインフレにはなってないんだからまだ制御できるよ
発案者は君等よりきちんと量的緩和の効果を分ってるし、当時の反対派とも話してるから、君等の状態は織り込み済みだよ
はい。普通にインフレ対策と生活必需品の物価安定策やるだけです
宜しいでしょうか。現段階ならまだコントロール出来ます
まあ、日本の状況は諸外国とちょっと違うんで別の考え方しないといけないですけどね