小説 神様日記(現代版陰陽師)1
「あー呼んでるなあ。かったるい」
……えーといきなり下界のスラングですけど大丈夫ですか?
「ん?補正は十分。まあ、なんとかなるさ」
(はあ、最近この辺の治安いいよね。こんな所で月が見れるなんて。んーロマンチック。彼氏でもいればなあ)
16歳の少女梓 弓はそんな事を考えながら廃ビルの一角で月を見ていた。景気は良くない。でも月が綺麗になった。世界が綺麗に。空気汚染と温暖化問題を考えた世界政府は、地球をクリーンな環境に変えた。贅沢ではないだけど美しい地球が戻ってきた。年老いた人々はそう言った。世界が汚れていた頃に幼少期を過ごした私は昔はこんなに地球は綺麗だったんだと、世界にロマンを馳せた。クリーンになった地球の後、世界政府は治安維持に力を入れた。その事によって、私、梓 弓16歳が夜に廃ビルに登ってお月見が出来る程世界は安定していた。景気はよくない。でも、誰かが守ってくれた地球を思うと、頑張ろうと思える。地球が綺麗になっただけでこんなにも気持ちが変わるんだ。きっと何かに憑りつかれていたんだ。昔の人達はそう言った。もちろん、廃ビルに無断許可で登るのは禁止だけどね
「この世界も違う」
(え?)
その瞬間、世界が消えた
「識別反応β3087。認識表示OK。所謂地球人です。まだ残っていたのですね」
(誰?)
閃光が煌めく。次から次へと閃光が走る。誰かと誰かが戦っている。どこ?
‥‥(世界の果てさ)
誰?
‥‥(誰でもない。名前もない)
え?
月が見える。ビルもある。今のは‥‥幻?
「巻き込まれたか」
背後から男の声。振り返る。黒い影の中に浮かぶシルエット。月明かりが照らす。知らない顔。だけど見覚えがある。遥か遠くでどこかで見た顔
「忘れろ」
男の声。は?何言ってるんですか?危ない人ですか?
「効いてない?まずいな」
事態が分からない。私はとっさに逃げ出す。むき出しのコンクリートの階段を駆け足で降りる。ガンガンと音が反響する
「どうする…」
周りの風景が消える。え?さっきと同じ?ビル?
ビルはあるの?どういう事?
「時空封鎖だ」
え?後ろから先程の男の声。え?いや、音もなくやってくるって幽霊…ですか?あー感激の御対面!
「なんなんだ。この娘の思考回路は」
「ひょっとして幽霊さんですか?一度会ってみたいと思ってたんですけど。すいません。さっきは変質者の方かと思って」
「ああーめんどくせえ」
「はははははははは」
上から笑い声が聞こえる。(まあ笑うだろう)
「いやあ、随分時代も進んだね。世界が消えているのにこの落ち着き。当時じゃ考えられないよ。うん。悪くない。さて、定石通り封印してもらおうか?それとも送るのかな?僕を送ると厄介だよ」
え?一瞬目の前の景色が消える。いるのは屋上?テレポート?
「あー説明メンドイ。この子暫く守っておいて」
‥‥了解。マスター
妖精?光の膜に包まれる。暖かな光
「さて、お芝居の続きだよ。藤月君」
「んじゃ、いつも通りやりますか」
真っ暗な闇に包まれる。私と妖精さんと、誰かと藤月さん?しかいない世界。足場すらない。浮いている。何もない。私達だけが浮いている
「名乗ろう。春影・ランウエイ・カルマ」
「藤月 勇麻。知ってるな。流儀は?」
「剣を使う」
春影と名乗った男の手に剣が握られる。西洋式の剣
「合わすよ」
少し悲しげな表情。その後、両手に二本の刀が握られる。あーこれ、伝説の中二病だ!!
「逆だ!!」
二人が合わせて叫ぶ。中二病と言う言葉に何かトラウマがあるらしい。フムフム
春影が剣を上段に構える。綺麗だ。完成されたフォーム。そこには剣術など知らない私にも美しいと思わせる何かがあった。まるで月の光のように剣が輝きを帯びる
翻って藤月さんは、両手をだらりと垂らす構えとも言えない構え、自然体。美しさも光も何も感じない。だけどそこに「在る」。そう思わせる何かがあった
二人の姿が消える。二つの閃光がクロスする。まるで鏡合わせのように、二人の立ち位置が入れ替わっている。春影は剣を振り下ろした構え。藤月さんは刀を何かを切ったような、しかし、しっかりと止まった構え。背中合わせのその姿は美しい3D表現の止まった絵のように見える
「かたじけない」
「ああ、逝け」
春影は首を少し落とし目を瞑った
「ありがとう」
春影の姿が白く光り、胴が真っ二つに割れそして霞のように消えていく
「返してやろう」
あの「この世界も違う」と言った声が再び響いた
え?私はビルの中で月を見ている。何が起こったの?いや、何も起こらなかったの?
「あのさ、巻き込まれたね」
びくっとして私は振り返る。藤月さん?
「そ、藤月 勇麻。説明するのめんどくさいな。そのまま夢って事にしても良かったけど。失敗した前例があるからな。事情を説明するよ」
藤月 勇麻と名乗った男はそう言った
ガバ!
「ええええええええええええ。夢落ち~!」
私は目を覚ますなりそう言った
「いや、それはないから安心して」
ベッドの傍にある机の上にさっきまで一緒にビルにいた藤月 勇麻が座っていた
「えええええええええええええええええええええ」
「ん?ああ、単なる時空転移だよ。落ち着いていなかったから。君が眠ってる世界に移したんだ。ああ、この時代にはない技術か。説明するのがめんどくさいな」
なんですか。それ。興味あるんですけど
「えーと、幽霊さんだよね?」
「そういう事になるかな。だけど、生物学上の三次元体の肉体は最初から持ってないから、君らが言う死者の霊魂というのとはちょっと違う。幽霊の世界で生まれて生を受けた、君らとは違った世界の住人。説明するのはめんどくさいんだが、君等の種族の親戚にあたる」
し……親戚。宇宙人?
「いや、宇宙人って地球人も宇宙人じゃん。それは三次元体の肉体の事で」
面白すぎる
「君らの言い方をするなら5次元人とでもいうかな。所謂神族だよ」
思考読んだ!
「そそ、僕らから見ると君等の思考は大声で喋っているのと同じだから、聞こえるんだ。プライバシーの事は知ってる。だから、普通は聞こえないようにして活動するんだけど、僕は任務があってその機能を外してる。悪く思わないでくれると嬉しい」
「神族って所謂神様の事?」
「んん-まあそうだけど、下界で神様って言うとなんかイメージが違うんだよね。神って言う名の種族だよ。言う事が当時の3次元人とかけ離れてたのでそういうイメージが定着してて誤解を解くのが大変なんだ。所謂高次元体の人。人って言うのは知的生命体の事を言うんだけど、中々世界は入り組んでて説明が難しい。僕達の一族の所謂地球上の通り名が神だね」
「何だか分からないけど、神様って事でしょ?」
「んー様付けは僕は望まない。藤月 勇麻って名前がある。まあ下界名だけどね」
「下界……」
藤月さんが頭に手をやる
「ああ、やっぱりこの時代の人間も下界って言葉にショックを受けるのか。君も普通の下界人じゃないよ。僕の事が見えるし。所謂霊能力者だよ」
「うわ。神様にあっちゃったのか」
「どこまで説明していいのか」
「全部!」
「無理!」
「ケチ!」
「押しの強い子だな。無理というのは5次元人っていうのは所謂君等の死後から進化した存在なんだよ。だから言語係数、ああ、この言葉もまだここの下界にはないのか。んん-簡単に言うと思考の速度が全然違うんだ。だから3次元のような言葉と違うし概念も色々と違う。だから全部説明しようと思えばとてつもない時間が掛かるんだよ。こうして君と喋れるのは所謂防衛ステルスシステム。普通の下界人には見えないように偏光シールドが掛かってる。だけど時折君のような変異体。ごめん霊能力者がいるからその人達にばれないように2重に防衛してるんだ。見られた時には、こういう人の姿が見えて君らと会話できるように出来てる。世界の翻訳ってシステム。ちょっとここの下界の人にはまだ難しいかな。VRは?あるのか。所謂VRシステムの世界翻訳版、それが所謂幽霊とか神とか言われる者の事だよ。で、僕はそこの所謂神族って言う種族。この神族を名乗るのにも謂れがあってだね」
……ちょちょちょ、喋っていいんですか。マスター
あ、妖精!
「ああ、記憶が消せないか。特別な子だね。まあ上層部が対処するだろうし、どうせ誰も信じないよ」
……そんないい加減な
「だから下界はメンドクサイ」
「えーと、あの、未来人でもなく宇宙人でもなくて神様?」
「いや、だから神族って種族で。イメージはまあ、誤解だよ。宇宙人って言えば宇宙にも仕事に行くから宇宙人かなあ?」
「えええええええええええ。イメージが誤解って」
「いや、だから相手によって翻訳機能が作動するんだよ。だから凄く偉そうな神族もいるよ。でもそれも君等のイメージに合わせてるだけで、要するに人の一種なんだよ。人って言うのは知的生命体ね。繰り返すけど」
「えーと、神様が私に何の御用でせうか」
「藤月 勇麻」
「勇麻さん?」
「用じゃなくて巻き込まれたんだよ。こういう場合上の神族の依頼であるケースが多い。上の神族って言うのは6次元体とか7次元体とか数字が上の神族。たいていこういうのって何かあるんだよね。大規模な時空震とかね。僕は言うなれば所謂警察の元で修行してる神族の下の方の神族。親父が有名人でね。過剰な期待を背負ってるんだよ」
「なんかイメージが」
「こっちが素だよ。とくに僕はめんどくさがりやでね。大概の感情表記が下界語ではめんどくさい。になるんだ。口癖だと思って欲しい」
頭がいっぱい
「そ、神族っていう種族なだけで。君らと同じ人だよ」
「人間って事ですか?」
「それは忌み名で、まあ、説明しない方がいい」
イミナ……
「人間から進化する時に名前を変えたんだよ。事情は説明しない」
……そうなんですよ。人間から進化する時に色々皆、名乗る種族名を変えたんです
なんかえーと、リアルな神様って事?
「そうなるかな。まあ、神族って種族は色々訳ありなんでそういう風に呼ばれる事が多いからいいんだけど、僕の事は名前で呼んで欲しい」
「分かりました。無理です。帰ってください」
「所謂普通の反応だな。押しは強いけど。そういう訳にはいかないんだ。僕らの目には君の姿が3次元体で普通の姿をしていないのが分かるんだ。君は進化前の状態で、僕らの争いに巻き込まれた。だから事情が分かるまで僕が警護する事になる」
「ええええええええええええ!VIP?」
「そうだね。そういう事になる。そういうケースで色々失敗した先例があるんだ。だから暫く僕が君の傍にいる。一応ここの全知全能に許可はとってある」
さらりと全知全能って言った
「んー誤解があるようだけど、説明すると4次元人や5次元人にとって3次元世界は絵画やVRの世界のような物なんだ。だからそこの管理者を全知全能って呼ぶんだよ。実際にそこの世界では概ねなんでも出来るからね」
うわリア神様すげえ
「いや、凄いと言えば凄いけど。所謂芸術家とか公務員とかそんな感じ。昔には痛い失敗とかもあったんだけど、今は全知全能は許可制になってる」
いや、普通に仕事ですやん
「ノリのいい子だな。そ、仕事。それで修業時代の神族が警察や色んなとこ回って修行するんだよ。それも仕事なんだ」
うは、すご。でもなんか真実味ある
「だから所謂守護霊を暫くやらせて貰うって事。事情が分かればちゃんと去るから」
「守護霊?」
「君の事情が分かるまで守護霊をやるって事。要するに君の警護員だよ」
「お金がありません」
「聡い子だなあ。んん-将来働いてもらう事になるかもだし、ボランティアの場合もある。今回の場合どっちだろうね。事情によるんだ」
タダじゃないのか!
「いや、無償労働もあるけど場合による。任務によってはこちらが教えてもらえない場合もある。今回はこっちのケース。こっちに親父が侵入してる形跡があるんだ」
「え?お父さんが?」
「そそ、相当な有名人で相当厄介な人。世の為人の為に働くいい人なんだけど。取り敢えず性格が厄介で。終わってみるまで目的が分からないって言うな」
……そそ、マスターと同じ変人なんですよ
「変人!!」
「あ~変人って言うのはこっちの下界ではそういう意味になるのか。まあ当たらずも遠からずだね」
……マスター、反応です
「来たね」
え?何が?
「昨日の」
「昨日の人?春影?」
「いや、所謂……悪魔だ」
悪魔って実在するのおおおおおおおおお!?
世界が変わる
……マスター、高レベル時空振動。敵です
「もうか」
えええ、タイミング合わせてる?
「5次元人だからね」
窓の外から光が差し込む。地上で太陽のような光が炸裂する
何?
「核だよ‥‥‥核で滅んだ地球か」
ええええええええええええええええええええ。
スケールでかすぎです
「スケールの大きさというのは相対的な物。宇宙より大きな者から見れば地球はバクテリアより小さいし、蟻から見れば人間は神のように大きい。スケール操作って言うんだけど、僕が君と同じような大きさになってるのはこのスケール操作っていう世界翻訳のせいだよ」
いや、えーと常識が。えーと
「慣れればいいよ」
大丈夫でしょうか
実験体
実験体
実験体
実験体
何?怖い!あああああああああ
「大丈夫か?」
その声で私は正気に戻る
あれ?今のは?
「時空の波に巻き込まれたんだ。過去の亡霊だね。世界移動をする時に進化しようとしてる個体がたまに巻き込まれる。今は対応済みだよ。ああ、そういう事か。あの進化がまた起こるのか」
進化?
「通過儀礼」
「お久しぶりですね。藤月 勇麻さん。お父さんは息災かな」
空全体から響くような声がする
「あの変人おやじの事なんざ知るかよ」
あれ?口調ががらりと変わった?
「あー説明めんどくさい。ある種の神族は多数の認識、所謂人格を自由に扱える。多重人格。ちゃんと統合人格があるから安心して。阿修羅観音像とかにも三つの顔があるでしょ。5次元人は君らより多彩な感情を持つんだよ。だから表記が多重人格のように見えるって事でもあるんだけど。いわゆる演技に近いんだが。説明がね」
何かごめんなさい
「いいよ」
空全体を震わせるような声が続く
「今度こそこの時空は私の勝ちでしょう」
「さあ、どうかな。心残りか?」
「でなければ、あなたをお呼びたていたしません。全くその言いよう。あなたはお父様にそっくりだ。殺してやりたい程憎らしく、食べてしまいたい程愛おしい」
「生憎俺は親父とは違う。俺は俺だ」
「ああ~そっくりだ。この地球は私が食べてしまっていいですよね」
地球食べるの?
「悪魔ですから。美しいお嬢さん」
「そういう役柄なんだよ」
……時空連動システム確認。スケール操作。核発射三時間前の時空で決着を着けます
妖精はそう言って
「宜しいでしょう」
空からの声はそう答えた
家の周りの景色が消える
「家ごと移動か。あの時とそっくりだ」
世界が変わる。暗闇の世界に。そして家が消え。あのビルの屋上のような世界が広がる。真っ暗な何もない世界。
青白い人が現れる。誰?
「私ですよ。お嬢さん。先程は挨拶が遅れました。ビルナイト・ハース・アルデミナ。三次元名をそう申します。所謂、吸血鬼です」
青白い人は口を開け牙を見せた
吸血鬼って本当にいたんだ
「ふう。今更、吸血鬼でもないだろうに。ちゃんと親父と仲間が治療法を開発したろ。もう治るんだよ」
「知っていますし違いますよ。送って欲しいのです。我々は永く生き過ぎた。あの時死ねなかった事を後悔しています」
勇麻さんは表情を哀し気に曇らせた
「全く、クソおやじは……流儀は」
「出来ればあの技で。時空を斬るあの最初にして最後の技で送って欲しい物です」
「エンドレスカットか。生きる気はもうないのか?」
「そう言われると生きたくなる。ああ、あの時代を思い出す。豊かで優しく生き生きとしたあの時代を。ですが……それも……思い出です。送ってください」
……エンドレスカット使用承認……不許可。危険度SSクラスの技ですから。この危機レベルでは承認できません
「だ…そうだ」
「なるほど……全く憎々しい。まだ私を子ども扱いしているのか!幾星霜幾次元を生きたと思っている。そして私の求める答えは……死だったのだ!!!!」
「哀れな……」
藤月が右手を高く上げる。手の先まで伸ばす。真っすぐに。右腕が白く光る
……ちょ、マスター不許可って
「そうですよ。あの方の息子ならそうでなければならない。全力で行くぞ!!!!」
吸血鬼の男の体がどんどんと膨れ上がる。巨大に世界を覆うように。そして大きく膨れ上がった。巨大な怪物は飲み込むように藤月に襲い掛かる。藤月が飲み込まれた。そう思った瞬間に
「エンドレスカット!」
空間の全てから声が響く。切り裂く様な白い閃光。私の頭の中を全ての歴史が通り過ぎる。結婚した夢。戦争で人を殺した夢。人間に捕まって拷問された夢。人間に恋して別れた夢。そして誰も愛せなくなって壊れていった夢。そして……最後の希望「死」に縋る夢。
ああ、これがこの吸血鬼の人の思い出……歴史なんだ。
「そう。それですよ。ゴッドハンド。それこそが私達の求めた答え」
形のなくなった筈の怪物の目のような場所から涙のような物が零れ落ちる
「お疲れ様」
「ありがとう……」
怪物は崩れるように壊れていき、吸血鬼のような白い体が残り、揺らめくように体が崩れ、藤月の方に手を伸ばし、崩れていく
「またな」
藤月がそう言う
吸血鬼は薄く笑みを浮かべ崩れていく
「あなたらしい。やっぱりあなたは……ありがとう……」
そして、吸血鬼は煙のように消えた
パシーンという音と共に暗闇の空間にひびが入り崩れた。、私の元の世界が現れる。核戦争後でもない。吸血鬼がいるわけでもない。私の世界に
……マスター!!!!苦情の連絡が殺到してますよ。あれは危険度SSランクの技ですから。このケースではダメでしょう!
「いいんだよ。あーまた始末書か」
……だから出世が遅れるんですよ。あーえーと今回の損害がこれだけで、えーと始末書が1万飛んで211枚です。後、天界の藤月預金から大分引かれますからねえ。いいですか?全くこのボケマスターは
「埋め合わせするから許せよ」
……はいはい
「そっちの地球はどうだ?」
……無事ですよ。核爆発後の時空は夢として処理されます
「いつも通りか」
……ただし……はい、こちらが今回の任務の本来の報酬。対エネルギー費で存在力はこれだけ引かれます。えーとですね。要するに
「赤字かよ!!!!!!!!」
……ただ働きどころか。赤字でございます。ご主人様?後でお話がありますからね
「はい。申し訳ないです」
私は……少し笑った
第一話 了
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