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「ヒアリング」と「質問」
皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。
今回は、チームメンバーの金田さんが、先日書き込んだ「ヒアリング」に
絡めて、お伝えしましょう。
前々回(2023-05-08)に、監査(audit)の語源は、聴くことに由来すると 説明しましたが、「耳できく」には、聞くhear/聴くlistenがあり、前者は「自然に聞こえる」で、後者は「注意深く聴く」であることは皆さんご存じのことでしょう。
行政機関が住民の意見を聴くことを「ヒアリング(公聴会とも)」と称し、hearといいながらも、相手の説明を傾聴する意味合いがあり、監査でも用いられます。
監査のテクニック(監査技法)の1つに、監査対象先の関係者に問いかけ
説明を聴く「質問」があります。ヒアリングが、相手の話を聴き、事情・
状況・ニーズ等を把握するのに対し、監査人が積極的に相手に尋ね、必要とする情報を収集することを質問(インタビュー)といい、監査技法として
ヒアリングと遣い分けます。
その場の雰囲気を大事にしながら、相手の言うことを注意深く聴くことは、どちらにも共通しています。ヒアリングはhearだからといって、聞いただけにならないようにしたいものです。