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業務の仕組みと運用って何だ?
皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。
前回は「内部監査と内部統制の違い」を取り上げ、内部監査は、業務の
仕組みと運用(内部統制の状況)を評価することだとお伝えしました。
内部統制の解説には、仕組みと運用のほかに、体制やシステム、プロセス、それに態勢も目にするんだけど、何だかよくわからないなぁ…と感じられることがあると思います。では、今回はそれらを整理してみましょう。
内部統制は、前回説明したとおり、社内規程やマニュアル等の仕組みと、
それらに基づき人が業務を行う運用により構成されます。この仕組みを
「システム」、運用を「プロセス」と置き換えることもできます。
また、金融商品取引法の財務報告に係る内部統制報告制度(いわゆる
J-SOX)では「整備状況」と「運用状況」のセットがこれに該当します。
これら2つのセットに加え、「体制」と「態勢」を使うこともあります。
どちらも<たいせい>と読みますので、後者を“くまたい”と称して区別する方法があるようです。もちろん、似ているだけで態は熊ではありませんが、動かないほうが「体制」、(熊でなく)人が動くほうが「態勢」と整理するとわかりやすいです。
社内規程やマニュアル等: 仕組み システム 整備状況 体制
vs. vs. vs. vs.
それらに基づき人が業務を行う: 運用 プロセス 運用状況 態勢
監査対象先と対話する際、監査人自身がこれらをきちんと遣い分けることができれば、共創・協働しようとする相手に伝えたいことが正しく伝わり、
理解が深まると思います。