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監査は、聴くことから
皆さん、こんにちは!
前回は、監は、鏡。そして、監査は、監視+検査のハイブリッドであると お伝えしました。
英語で監査に当たる言葉はauditで、その語源は、古代ローマの時代に遡り、当時行われていた担当者間での帳簿の突き合わせがauditus(ラテン語で聞くこと)と呼ばれたことから、英語のauditになったとのことです。手元の英語辞典を紐解くと、audience、 audio、audition、auditoriumなど、聞く/聴くことに関係する単語が見つかります。
また、自動車に詳しい方なら、ドイツのAudi社は?とお気付きになるかもしれません。同社の前身であるホルヒ社は、ホルヒ(Horch)博士により設立されましたが、諸事情により社名変更を余儀なくされ、博士の姓がドイツ語のhorchen(聴く)の活用形の1つhorchと同じであったことから、ラテン語のaudire(聞く/聴く)に因んでAudiと命名されたそうです。
日本語にも「聞く」と「聴く」がありますが、監査では、耳を傾けて注意 深く聴く(傾聴する)ことが大切だと言われています。そして、監査に限らず、相手の言うことをよく聴くことが「学び」につながります。
〔参考〕
R.B.ソイヤー
『内部監査Vol.1 現代内部監査の実践』(日本内部監査協会、2006)
Audiの歴史
https://yanase-audi.com/column/knowledge/audi-history-logo.html