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「目的」と「目標」
皆さん、こんにちは!
前回は、「監査は、聴くことから」と題して、監査に当たる英語auditの語源をたどり、聴くこととの繋がりをお話ししました。
今回は、監査、特に内部監査は何のため?…その目的と目標についてです。
内部監査の目的は、所属する組織体(会社等の団体)の目標達成に役立つ ように、課題を発見し、是正・改善のために組織体の運営について提言することです。
ここに「目的」と「目標」が出てきましたが、これらをしばしば混用する ことがあります。前者は、到達しようと目指す場所を意味し、的(まと)がそれを表しているのに対して、後者は、目指すための目印で、道標(みち しるべ~マイルストーン)ですね。また、目的とはなりたい姿である一方、 目標はその姿に近づくために刻むステップ(方策)でもあります。
内部監査人は、個々の監査(個別監査)を実施するに当たって監査計画を 立てますが、その際に中心となるものが監査目標です。組織体の目標達成を支援するという内部監査の目的を達成するための方策として、その個別監査で明らかにすべき具体的な事項が監査目標と言えるでしょう。
話がちょっと込み入ってしまいましたね…。