個別監査のファーストステップ!予備調査の方法とは
はじめに
皆さんこんにちは!内部監査監査チームの金田です。
REAPRAという事業投資会社(https://jp.reapra.com/)でインターン生として働いています。
現在内部監査チームでは、私たちが目指す『共創する内部監査』の概念を皆さんに知っていただくために、発信に力を入れています。
今回は、個別監査計画の要である予備調査について発信できればと思います!
予備調査の方法とは
『各部署の内部監査をするうえで、まず初めに何をすればいいのだろうか?』
初めて内部監査を担当される方はこのような疑問を持ったことがあるのではないでしょうか?
そこで、今回は個別の監査を行う上で最初に行われる『予備調査』について説明します!
『予備調査』とは、【実地監査の効果的・効率的実施、リスク評価準備のため、監査対象先及び関係部署などから入手した情報を使用して行う予備的な調査】のことを指します。具体的には監査対象先の直近の組織及び業務の把握、重大なリスクの識別、内部統制の有効性の暫定的評価、重点的監査範囲及び監査対象の絞り込み等を行います。
まず『予備調査』では、内部監査業務の目標に影響を与える可能性がある、【重要な監査対象先(活動)の特定】を行うために、監査対象先の活動における【リスク評価】を実施します。その際、内部監査人は監査対象先の活動に関連する最高経営者のリスク評価を考慮する必要があります。考慮する点としては、最高経営者のリスク評価の信頼性や最高経営者がリスクとそのコントロールの問題をモニター、報告し、解決するプロセスなどが挙げられます。
次に、監査対象先の活動に関連したガバナンス・リスクマネジメント及びコントロールの適切性と有効性の評価を行います。評価項目としては、①財務情報と業務情報の信頼性と完全性(網羅性)、②業務の効率性と有効性、③資産の保全、④法律、規則、契約の遵守の4つが挙げられます。
そして最後に、予備調査におけるリスク評価の結果として、経営者によるリスク評価、背景情報、調査作業をレビューした結果を要約します。具体的には下記の項目などを言語化します。
①内部監査業務における重大な問題、それらの問題を深く追求することが必要な理由
②使用されたリスク評価手法
③重大なコントロールポイント、コントロールの欠陥、過剰なコントロールの潜在性
④(該当する場合)監査業務を辞める理由、監査業務の目標を大幅に修正する理由
予備調査は、価値のある内部監査を実現するためにはとても重要なプロセスであり、監査対象先と時間をかけながら丁寧に行っていくことが必要だと考えます。
おわりに
今回は、予備調査について説明しました。
少しでも、『内部監査』についての理解が深まれば幸いです!
今後も、内部監査や私たちが目指す『共創する内部監査』についての発信を続けていきますので、是非フォローの方よろしくお願いいたします!
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