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教育移住ママが捨てられないのは、祖国ではなく自己犠牲感
ライティングコーチのHALです。
私自身、海外移住を経験し、現在子育て中です。
よく「それって続けるの大変でしょう?」と言われることがあります。
確かに、私たちが移住を決めた2018年、直後にコロナ禍が重なり、世界的に暗いムードが広がりました。情報が錯綜し、行動も制限される中、大変だったこともいくつか思い出されます。
ご近所のママ友の中には、教育移住を目的に引っ越してきたものの、「志半ばで本帰国することになりました…」と残念そうに話す方もいらっしゃいました。
そんな中我が家は、おかげさまで粘り強く仕事を充実させてこれたこともあり、相対的に見るとかなりラッキーな部類に入るかもしれません。
とはいえ、もっとシンプルに、
「どうして海外移住が長続きできているのか?」
という問いに対する私自身の答えは一つです。
それは、新しい環境で何か得たものよりも、むしろ、
「捨てる覚悟」の方にフォーカスしてるから。
その「捨てる」とは何を指しているのか。
もちろん、祖国である日本でもなければ、大切な友人たちでもありません。
それは、自己犠牲感です。
自己犠牲感が生まれる原因とは?
自己犠牲感は、人それぞれ原因が異なりますが、多くの場合、
「明確な目的意識を持ち、強い使命感に駆られる状況」で生じます。
これは海外かどうかに関係なく、どこに住んでいても起こり得ることです。
特に、「孟母三遷」の言葉に象徴されるように、子どものために教育移住を決意し、合理的に判断した末に「やり切った!」という達成感を味わった直後は、爽快な気持ちになるかもしれません。
しかし、その後に徐々に迫ってくる“影”が存在します。
それが、自己犠牲感です。
自己犠牲感と向き合わないと起こりえる悲劇
このNoteでは、移住を検討している方々の夢を邪魔したいわけではありません。しかし、ただ一つ、はっきり言えることがあります。
「自己犠牲感」と真剣に向き合わないと、本当に命が蝕まれる可能性がある、ということです。
実際、海外に来るとその影響は3倍以上早く進行することもあるでしょう。
私は海外生活を始めて5年ほど経ちますが、2人の知人が自己犠牲感との闘いに疲れ、自らの手で人生の幕を閉じました。縁起でもない、大げさに聞こえるかもしれません。しかし、彼女たちの分も生きたいという思いで、この文章を書いているのは本心です。
自己犠牲感を払拭する方法
自己犠牲感を取り除く方法はいくつもありますが、個々に合った形で、没頭できる「自分だけのコンテンツ」を作ることが一つの鍵だと思います。
ここでいう「コンテンツ」とは、特定のテーマやプロジェクトを自分のペースで育てるようなイメージです。
私の場合は、以下のような活動が助けになっています。
フリーランスの仕事を広げ、コーチとしてのプロジェクトを構築する。
書くことが楽しい!と思える人を一人でも増やす。
ヨガや瞑想の仲間とつながり、自己研鑽を重ねる。
お花を生けたり自然に触れる時間を日常に取り入れる。
これらをシームレスに生活の中に取り入れることで、日々元気に過ごすことができています。
自分を犠牲にしない生き方へ
母親であること、それ自体には、育み、育てる「グレートマザー」のエネルギーが宿っています。
このエネルギーを存分に使える私たちは、実はとてもラッキーな存在なのです。資格も試験もいりません。すでに“OK”をもらっています。
輝くために、何かを犠牲にする必要なんて、世界中どこを探しても見つからないんです。